「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          被災地にもきっと春はやってくる

2011-04-02 07:53:12 | Weblog
わが家の近くにある暗渠の上の桜並木の染井吉野の蕾はまだ固いが、早咲きの枝垂桜(しだれざくら)が見事に咲き誇っていた。(写真)しかし、立ち停まって、これを愛でる人の姿はあまり見かけない。東日本大震災以降、僕もそうなのだが、なんとはなく人々気持ちが落ち着かず、そうさせないのかもしれない

そんな日々の中で今朝、居間の窓のカーテン越しに野鳥のつがいがやってきて隣家のひさしの下の2年前、あおじが巣造りした跡に出入りしているのを見た。2009年7月の小ブログは、あおじの雛4羽が親鳥やその仲間たちと共に大騒ぎして巣立って行く神秘な儀式を書いた。しかし、昨年は隣家の住人が変わって環境が変わったせいか、あおじは戻ってこなかった。今朝みた野鳥はカーテン越しなので、はっきりと確認できないが、あおじではなくて他の鳥にも見えるのだが、僕ら夫婦の鳥の知識ではわからない。

東北地方の太平洋沿岸を襲った巨大地震と大津波は昨日、政府によって「東日本大震災}と正式に命名された。すでに3週間も経過したが、依然10数万人の方々が家を失い、あるいは原発事故の放射能の影響で家へ戻れず避難されている。高齢の自分たちが、もしも被災を受けたならば、と思い心から同情しお見舞い申しあげる。

しかし、冬来たりなら春遠からじである。先日テレビの画面で津波で流された瓦礫の中に梅の木が一本残り花を咲かせているのを見た。遠く故郷を離れて、不自由な生活を余儀なくされている人たちは、さぞかし望郷の思いをされていること拝察します。でも自然の流れは正直です。きっと被災地に春はやってきて故郷は復旧されます。

   民主党の「防災服」を新調する、そのおかしな感覚

2011-04-01 06:56:31 | Weblog
東北大震災を機会に民主党が国会議員、秘書向けに「防災服」を新調し、4月中に配布すると新聞に書いてあった。SSから5Lまで色々サイズがあって一着5千円だという。これを聞いて唖然としてあきれたのは、恐らく僕だけではあるまい。巨大地震と大津波それに深刻な原発事故にあって家を失い、着の身着のままで、依然10数万人が避難している。その時期に誰がどうして、こういった発想をするのだろうか。

民主党には党の体質なのだろうか。ものごとを、まず格好から始めるきらいがあるみたいだ。2010年5月、鳩山内閣が沖縄辺野古問題をめぐって迷走を続けている最中、閣僚がクールビズに沖縄のかりゆし・ウエアを着ることに決めた。そのかりゆし・ウエアを着て鳩山総理は何回も沖縄を訪れたが”少なくとも県外”といった公約が守れず、総理の座を去った。

菅内閣の閣僚がそろって新調の「防災服」を着て閣議を開き、国会に出るのかどうか寡聞にして知らない。まさかクールビズの季節がくると、また、夏用の「防災服」を新調することはないと思うが、思いつきが多い政党だから判らない。

閣僚がそろって「防災服」を着て国会に出ている図はどうなのだろうか。「防災服」は災害現場を視察したりする時のものだ。おのずからTPO,時(time)場所(place)機会(occasion)の選択があるものだ。災害現場とはほど遠い感じのする閣僚が国会で答弁にたっているが違和感がある。

先日天皇、皇后両陛下が東京都内の避難所を見舞われていたが、天皇陛下が「防災服」ではなくて、戦後物資がなかった頃、僕らがよく来たジャンパー姿だったが、よくTPOをわきまえておられると僕は感心した。


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