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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

フィリッピンの地震 昔は戦場、今は英語留学先

2013-10-18 05:44:32 | Weblog
フィリッピンのボホール島を震源とするM7.2の地震で、同島をはじめ近隣のヴィサヤ諸島の島々で死者155人、負傷者290人を出した。隣のセブ島ではフィリッピン最古のキリスト教会が倒壊したというAFP電を読んだ。ボホール島は大岡昇平の「俘虜記」の舞台になったレイテ島とも近く、この島でも戦争末期ゲリラ戦があった。

どうも日本のマスコミは、僕の偏見かも知れないがフィリッピンのニュースの報道が少ない。先の戦争の末期、レイテ島での大激戦で日本軍は2万人近くの犠牲者を出している。また、戦後のモンテンルパの連合軍裁判で、山下奉文将軍が刑死されるなど暗いイメージが原因とは思えないが東南アジアの他国に比べてニュース量が少ない。そのせいか政府の比国への関心度も低い。2006年にもレイテ島沖で大地震が起き、千人以上の犠牲者が出たが、日本の自衛隊の救援出動はなかった。

フィリッピンは国が戦場になり大被害をこうむった関係で、反日感情が強いと思っていたが、日本のアウン.コンサルティング会社がアジア10か国を対象に2011年行った調査によると、意外なことに対日感情は”大変大好き”67%、”好き”27%と調査国中、最もよかった。ちなみに最低は韓国で、それぞれ8%、28%であった。

今、日本の一部若者の間でフィリッピンへの英語格安留学が人気らしい。その留学先も今回地震のあったセブ島やレイテ島が多いと聞く。生活費コミで1か月10万円ぐらいで出来るという。時代は変わってきている。「俘虜記」の時代のあったことも忘れてはいけないが、今は留学の時代である。ありもしなかった”従軍慰安婦”に、いつまでもこだわっていても進歩も未来もない。

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