日本軍がジャワを占領した直後(昭和17年3月)のスラバヤの模様を中心に書いた「新生ジャワ」(高橋和也著愛国新聞社)を古本屋で買ってきて読んだ。その中に「未成年者喫煙」という一項があった。当時の現地の模様と、これに対する当時の日本人の「大東亜共栄圏」建設構想の一端が伺えて面白い。少し長いが引用させてもらう。
「ジャワでは子供でもタバコを喫う。甚だしいのは5,6歳から始めるという。ダバオ(フィリッピン)あたりでもその様で、上陸した私たちに手を差し出してタバコを呉れといった。今日(17年5月10日)の新聞をみると、マディウン(中部ジャワ)では、日本の子供がたばこを吸わない事を見習ってインドネシアも未成年者はを禁煙させてはどうかという運動が始まった。日本の良いことを見習って、どしどしやろうということは頼もしい。こうしてアジアから未成年者の喫煙者を駆逐してアヘン吸引者を一掃できればその意義は大きい。やがては大きなアジアの運動として発展するように祈ってやまない」
一昨年だったと思うが、インドネシアでは2歳の男の子がプカプカとタバコを喫っにる姿が写真や動画で世界中に流れた。この坊やはその後病院で治療を受けて今はもう喫煙しないそうだが、WHO(世界保健機構)によると、インドネシアでは3歳から15歳までの子供の25%が喫煙歴があるという。4人に1人とは信じられない。「新生ジャワ」の著者が70年前祈ってやまなかった子供の喫煙はまだ成果があがっていないみたいだ。
インドネシアはWHOのタバコ規制に関する条約を依然批准していない。国内のタバコ産業からの圧力があるみたいだが、そのせいか昨年旅行した時もいまだに公共機関でも禁煙でなく悩まされた。
「ジャワでは子供でもタバコを喫う。甚だしいのは5,6歳から始めるという。ダバオ(フィリッピン)あたりでもその様で、上陸した私たちに手を差し出してタバコを呉れといった。今日(17年5月10日)の新聞をみると、マディウン(中部ジャワ)では、日本の子供がたばこを吸わない事を見習ってインドネシアも未成年者はを禁煙させてはどうかという運動が始まった。日本の良いことを見習って、どしどしやろうということは頼もしい。こうしてアジアから未成年者の喫煙者を駆逐してアヘン吸引者を一掃できればその意義は大きい。やがては大きなアジアの運動として発展するように祈ってやまない」
一昨年だったと思うが、インドネシアでは2歳の男の子がプカプカとタバコを喫っにる姿が写真や動画で世界中に流れた。この坊やはその後病院で治療を受けて今はもう喫煙しないそうだが、WHO(世界保健機構)によると、インドネシアでは3歳から15歳までの子供の25%が喫煙歴があるという。4人に1人とは信じられない。「新生ジャワ」の著者が70年前祈ってやまなかった子供の喫煙はまだ成果があがっていないみたいだ。
インドネシアはWHOのタバコ規制に関する条約を依然批准していない。国内のタバコ産業からの圧力があるみたいだが、そのせいか昨年旅行した時もいまだに公共機関でも禁煙でなく悩まされた。
戦後、日本では戦災孤児の喫煙が多かったと聞きます。マナーや健康にかまけている社会情勢ではなかったのでしょう。
子供の時代南洋というと裸で腰蓑をつけている未開の国をそうぞうしていました。しかし、実際にはマニラ、ジャカルタ、シンガポールなどは高層ビルが並び、日本よりはモダンだったようです。しかし、住民は植民地支配下で特に下層階級は苦しんでいたようです。教育も行き届かず、タバコを喫っていた子供が目立ったようです。従軍世代の友人たちは皆子供がタバコを喫っているのに驚いたようです。