「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

父の生誕136年(3)回向院の大相撲から双葉山69連勝

2020-05-18 07:25:00 | 2012・1・1

父の生誕136年に当たり遺品を入れた書庫を整理したら、昭和17年、父が博文館から出版予定だった「相撲記者40年、思い出だすの記」草稿があった。大相撲全盛の双葉山時代出版した「歴代横綱物語」が版を重ね、その姉妹本として出すことになっていたが、戦争による出版j事情の悪化から”お蔵””に入ったままになっていた。父はこの本に力をいれていたようようで、巻頭には明治天皇の御製の「なすこともなく終らばよに長くよわをたもつかいはななからん」を用意していた。

父は学生時代ボートや水泳の選手だったこともあって明治から昭和にかけての新聞記者時代、運動部が多かったが、大相撲は明治42年、両国に常設のの国技館ができる前、回向院の境内で小屋掛け興行をしていた時代から取材している。それから昭和14年1月場所で、双葉山が69勝で負けるまでの40年年間である。

父の草稿を読んで面白かったのは、父が後年、相撲記者を商売にした理由として、明治25年1月、8歳の時父親に連れられて見た回向院場所の大達と鞆の平の水入りの大相撲をあげていることだ。父は相撲場所の雰囲気が大すきで気にいったらしく、回向院界隈についてい克明に書いている。回向院場所といえば、今や錦絵の世界である。相撲記者として専門家の立場の記述は少ないのではいだろうか。時間を見てデジタル化の方法を考えてみたい。