「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    小沢一郎の”結婚詐欺” 家風の違いでは済まされない

2012-12-29 07:30:25 | Weblog
”卒原発”を旗印に発足した「日本の未来の党」が僅か1か月足らずで分党、旧「国民の生活が第一」の小沢一郎一派が、新しく「生活の党」を組織し、代表だった嘉田由紀子滋賀県知事らは、党から追い出される形で、政治団体「日本の未来の党」としてスタートした。何とも国民を愚弄した話である。分党を発表した記者会見には、党の”一兵卒”のはずの小沢一郎まで姿を見せていたが、”成田離婚”どころか、あらかじめ謀った”結婚詐欺”である。

嘉田知事は、昨日の会見の冒頭で”小選挙区300万票、比例代表340万票の支持を寄せてくれた国民に陳謝する”と述べていたが、分党の理由として”家風の違い”をあげていた。しかし、これはかりに譬えとしても大人の政治家の発言ではない。嘉田知事は結党にあたり”小沢一郎の政治家としての経験に期待する”旨の発言をしていたが、過去に政党を作ったり、壊したりしてきた人物を見抜けなかったのだろうか。結果的には嘉田知事は”結婚詐欺”にあったようなものだ。

分裂騒ぎは、平成25年の政党交付金が決まる1月1日を前にしてのものだ、というのが一般的な見方だ。「生活の党」を名乗っているが、だれのための生活なのか、国民の生活ではなくて、自分たちの生活のための政党といわれても仕方がない。一方、嘉田知事の政治責任も重い。何で、あの時期にバタバタと「日本の未来の党」を立ち上げたのか。「日本維新の会」をはじめとする、いわゆる”第三極”ブームに便乗しようとした政治的野心があったのではないだろうか。

”老兵はただ消えゆくのみ”といった言葉があるが、小沢一郎はこれ以上”一兵卒”の醜態をさらし、国民に迷惑をかけるべきではない。一刻も早く、責任を取って議員を辞任すべきである。(自画自賛! 小ブログ「全共闘世代と日本未来の党」(11月29日)で分裂を予測していました)