「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       9歳馬の活躍 高齢者よ頑張ろう。

2008-01-07 06:27:14 | Weblog
昨日の中山競馬の初冨士賞で9歳馬のワイルドファイターが一着にとびこみ三連単で
80万円を越す大穴をあけた。競争馬の9歳といえば人間なら60歳を越す高齢である。
テレビでワイルドファイターの勝利をしり、馬券を買っているわけではないのだが、僕は
快哉を叫んだ。

暮れから新年にかけて新聞の社会面には、高齢者がらみの悲劇の暗いニュースが多
すぎる。青森県弘前では82歳の母親が、次女の58歳の看護師に殺され、八戸市では
76歳の父親が53歳の長男に殺されている。千葉県の市原市では90歳の一人暮らし
の老人が自宅で何者かに殺されている。長野県の東御市でも一人暮らしの58歳の男
性が殺害されている。それぞれ原因や背景は違うが、老人が犠牲者である。

しかし、一方ではプロスキヤーの三浦雄一郎氏(75歳)が今年の5月に世界最高峰のチ
ョモランマ(エヴェレスト8,840m)に再登頂を試みるというニュースもあった。三浦氏の登
頂の目的の一つは、加齢制御医学が専門の順天堂大學の白沢卓二教授の研究に協力
して、持病の不整脈と高山病発症との関係に役立たせようというものだ、という。

馬齢を重ねるという言葉がある。たいしたこともせず、いたらずに年齢をとる、というのを
謙遜して言う言葉だが、三浦雄一郎氏の雄図を知り、後期高齢者の僕も”馬齢”などと
謙遜している場合ではない。9歳馬「ワイルドファイター」の名のように荒々しく余生と闘う
決意を新たにした。高齢者よ頑張ろう。