ブームを追わない思考

そんな話は昔から枚挙の暇がないほどあります。最近で言えば、女性専用フィットネス、サーキットトレーニングというのが、一大ブームを呼びました。ノーミラー、ノーメイク、ノーマンとスポーツジムで女性が嫌う、鏡、化粧、男という３つの要素を取り外し、気軽に行けて、しかも安いということを売りにしてアメリカで爆発的人気を呈し、日本ではベンチャーリンクがライセンス契約を取り、２００５年７月からスタートしました。

ものすごい勢いで店舗数を増やし、わずか２年で５００店舗ぐらいに伸びました。自分も少し興味があり、今年の２月あたり調べたことがあります。そのとき既にカーブスが４００店舗という勢いで、それを数字を見て、これは早すぎると思い、なにか怖いものを感じました。他の企業も追随して、店舗数を広げていきました。

ベンチャーリンクの担当者は鼻息が荒く、加盟店に入れるかどうか審査するなんて、連絡が来たと友人が言っていたので、自分はその友人に止めることを薦めました。女性をターゲットにした場合特に気をつけなければならないのは飽きです。変わりやすいのは女性の心と秋の空というわけではありませんが、事実女性のブーム追いは凄まじく、飽きるのも早いです。韓流ブームを見れば明らかです。

判断は正しかったように思います。わずか３ヶ月後、たまたま知り合いの知り合いがやっていたのを耳にしましたが、始めて１年経った今も採算ベースには乗っていないよう事を聞きました。ほかでも苦しいところが多く、採算に乗っているのは早く始めた極わずかの店舗だという風に聞いてます。

ネットの世界でもそうです。ドロップシッピング（商品を持っていなくても、その商品を自由に売れる、在庫リスクのないショップが出来るシステム）かつてセミナーとかが流行りで、アフィリエイトより有利という事で、盛り上がりましたが、今はどうでしょうか。

セカンドライフも一時期セミナーが盛んでした。担当者は既に便乗するために大枚をはたいて投資したそうです。これに乗ってみんなも儲けましょうと叫んでいましたが、その後どうなったのでしょう。利用者は伸び悩んでいると今日の新聞にも載っていました。

儲かる人は、ブームなる以前からブームとなることを分からずに、或いは見込んではいたが果たして分からないと、不安と恐怖を背に行動していた人だけかもしれません。



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