最近サイト売買が活発だそうです。不況のあおりを受けて売り物ばっかり出て、買い手が少ないのかと思いきや、逆で、売り物は多いわけではなく、買い手が活発で、制約が増えているということらしいです。
もちろんそれでも何でも売れるというわけではありません。アクセス数だけで、売上がゼロでは売れ残っているのは多いそうです。
サイトの売買は大まかに分けると2種類になるかと思います。1つはサイト売買とはいうものの事実上の営業譲渡に近い形もの、仕入れルート、リアルサイドの業務そのものも引き継ぐものです。もう1つはサイトそのものの運営だけで成り立つサイトの売買です。
どちらがいいかは個別によって変わってくるので何とも言えませんが、個人的な考えでいえば、前者の方が手堅いが、ものすごい労力が必要。後者の方はそのまま引き継げれば労力はミニマムで効果が期待できるものの、リスクが前者より高い、サイトだけの運用にかかっているだけにどっちに転ぶか紙一重のところがあると思います。
それにしても後者のようにサイトだけで完結していて何十万PVとアクセス数が多く、広告収入などで収益を上げているサイトをみると、最近サイトを運営した、ブログを始めた、あるいは1~2年くらい経っている人は違和感を感じるかもしれません。自分のサイト、あるいはブログはとてもじゃないけど桁が二つ三つ違う、広告収入なんかで食っていけるほど稼げるなんて夢の夢だ、と思っている人が大半ではないでしょうか。
実際に億まで稼いでいるサイトはありますし、そこまでいかなくとも着実に食っていけるぐらいの収入を稼いでいるサイトがあるのは事実です。そういうのが売りに出ているわけですから。
じゃあそういうサイトの運営者とは努力の違い、発想の違いかと考えます。それも確かにあるでしょうけど、その成功している人たちとそっくり同じようにしたら同じような結果になるかというとなかなかそうはいきません。
ではどこが違うのかというと、着目すべきは始めた時期です。例外もありますが、今売りに出している収入が多いサイト、現在収益を上げているサイトを眺めますと、始めた時期がおおよそ2002年~2004年ごろです。ITバブル崩壊直後あるいは間もなく始めたサイトです。
つまり競合も少なかったし、ユーザーも新しく出たコンテンツに飛びつきやすかった時期と推定します。車のエンジンはエンジン掛け初めに最大の負荷がかかります。その後は比較的スムーズに動きます。それと同じように最大負荷をかける時にかけやすい状態かそうでないかは非常に重要ではないかと思います。
今現在同じことをやろうとすると、その時期のおそらく数十倍負荷をかけないとだめなような気がします。それには相当の努力と資金が必要でしょう。
それを追っかけるのはリスクをともなうし、結果を出すのは大変でしょう。だったら二つに一つだと思います。
ひとつは結果が出ているそういうサイトを買ってしまう。もうひとつは買わない、その方面は考えないでリアルビジネスと絡めてサイトを運営する。基本的にはクリック&モルタルの方が結果が出やすいし、継続しやすいのかと思いますがいかがでしょうか。
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