安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

バーナディーン・リード 

2012-04-08 08:16:36 | ヴォーカル(A~D)

人事異動により、飯田市に転勤になりました。飯田は、長野県の南部に位置し、愛知県名古屋市まで、高速バスで2時間という距離です。自宅とはたいへん離れているので単身赴任することにし、食事は朝食以外は外食です。人口は約10万人ですが、飲食店はたくさんあるので、そのあたりは便利です。ブログの更新は、週1回のペースで続けるつもりなので、引き続きご覧いただければ幸いです。飯田市の光景なども掲載するようになると思います。CD化が待ち望まれるアルバム。

BERNADINE READ (バーナディン・リード)
BERNADINE (Epic 1957年録音)

 Bernadineepic

ヴォーカルファンなら誰もが手に入れたいアルバムがありますが、これはその1枚ではないでしょうか。ジャズ批評2011年9月号のワン・ショット・ワンダーズで、上原昇さんがバーナディーン・リードとこのアルバムを取り上げています。残念ながら、現在CD化されておらず、LPTIMEレーベルあたりから復刻されればよいのですが。

Epicレーベルには、デイブ・ベイリー(ds)やカーティス・フラー(tb)のアルバムなどモダンジャズの王道をいくような作品があり、また、ヴォーカルにも、バディ・グレコやドロレス・ホーキンスのものがあって、僕には好ましいレーベルなのですが、このBernadine Readの作品を残してくれたことも特筆に値します。

選曲が凝っています。「Rhode Island Is Famous for You」、「Hi-Lily, Hi-lo」、「Mean to Me」、「According to The Moonlight」、「What is There to Say」、「Not Mine」、「The Gypsy in My Soul」、「Best of All」、「I'm Glad There Is You」、「The Stanley Steamer」、「My Ideal」、「Ring Around The Moon」の12曲。アレンジと指揮は、Nick Perito。2曲もの月にちなんだ珍しい作品を取り上げています。

バーナディン・リードは、それぞれの曲をヴォースから丁寧に歌っています。彼女の歌声は、素直で爽やかで聴きやすく、曲への表情付けが上手です。アップテンポの「The Gypsy in My Soul」や、こんなにいい曲だったのかとびっくりする「Rhode Island Is Famous for You」、しみじみとした「My Ideal」など、無理のない自然体の歌を聴くことができます。 


クリフォード・ブラウン JAZZ IMMORTAL

2012-04-01 16:36:32 | トランペット・トロンボーン

先週の日曜日、松本駅前で用事を済ませた後、午後3時頃、丸善書店によりましたが、結構お客様が入っていたので驚きました。この塩梅だと、松本市からの早期撤退は心配しなくていいかもしれません。2冊購入した後は、喫茶店「Brown Times」(ブラウン タイムス)に初めて入り、買った本をめくりながらキリマンジャロを飲んでみました。たいへん美味しい珈琲で、満足できました。BGMにジャズが小さい音で流されていて、それもよかった。クリフォード・ブラウンです。

CLIFFORD BROWN (クリフォード・ブラウン)
JAZZ IMMORTAL (PACIFIC JAZZ 1954年録音)

 Jazzimortalcliffordbrown

クリフォード・ブラウン(tp)は、マックス・ローチのグループで演奏した「スタディ・イン・ブラウン」などエマーシー原盤のアルバムが知られていて、僕も学生から社会人になりかけのころよく聴いていました。いずれでも、ブラウンは、アイデアが次々と湧いてくるメロディアスで完成度の高いソロをとっていて、アドリブの面白さ、楽しさが味わえます。

こちらのアルバムは、ブラウンが東海岸へ行く前のロサンゼルス滞在中に、パシフィック・ジャズへ録音したものです。各曲にジャック・モントローズのアレンジが施されている7重奏団による演奏で、ブラウン(tp)、ズート・シムズ(ts)、スチュー・ウィリアムソン(v-tb)、ボブ・ゴードン(bs)、ラス・フリーマン(p)、ジョー・モンドラゴン(b)又はカーソン・スミス(b)、シェリー・マン(ds)というメンバー。

曲は、ブラウンの自作が4曲で、「Tiny Capers」、「Joy Spring」、「Bones For Jones」、「Daahoud」、ジャック・モントローズ作「Finders Keepers」、スタンダードの「Gone With The Wind」(風と共と去りぬ)と「Bluberry Hill」そして、59年録音のラス・フリーマン作「Bones For Zoot」の8曲。「Bones for Zoot」には、ブラウンは参加しておらず、収録時間を稼いだとはいえ、この曲を加えたのは疑問です。

クリフォード・ブラウンの書いた「Joy Spring」と「Daahoud」の初演が聴けます。どちらも、テーマに続き、ブラウンの長いソロが飛び出してきて、それだけで満足ですが、加えて、「Daahoud」では、続くズート(ts)やラス・フリーマン(p)のソロも躍動感に満ちています。他に「Tiny Capers」などもよいです。モントローズの編曲は、曲によっては凝りすぎと思われるところもありますが、ソロの魅力で補って余りあります。

【Brown Times(ブラウン タイムス)】

住所:長野県松本市深志2-3-21 三賀ビル2F
電話:0263-34-4015
営業:9:30~20:00 (定休日なし)

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