あずまクラブ(越前の守)です。正しい心の探究をします。

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貿易収支の赤字の影響

2012-01-28 00:26:43 | 日記
井原義博氏、ブログ転載です。

2012-01-26 08:38:42

日本の貿易収支が31年ぶりに赤字となりました。

このことは日本にとってどのような影響があるのでしょうか。

今回の赤字の主な原因は東日本大震災で製造業や
サプライチェーンに被害が出たことや円高で輸出が
減少した事と、原子力発電所の停止に伴って
火力発電所に必要な石油・天然ガスの輸入が増えた事です。

これは海外からの配当金などの所得収支によるもので、
実は2005年以降は所得収支の方が貿易収支よりも
多くなっており、日本はすでにモノ作り立国では
なくなっているのです。

日本全体の収支を表す経常収支ではまだ黒字です。

しかし、貿易収支の赤字が増えて経常収支も赤字に
なると、国債の消化を外国に頼らざるを得なくなるため、
日本の国債の信用度が厳しく問われる事になり、財政
バランスの健全性が重要になってきます。
これは、ヨーロッパで起きている信用不安による
金融危機と同一の構造です。

ですから今後日本の貿易収支や経常収支がどのように
推移していくのかが日本の将来を決めることにもなるのです。


今朝の日本経済新聞では4人のアナリストによる
今後の見通しを載せていますが、それによると、
貿易赤字は拡大を続ける理由として、円高やエネルギー
コストの上昇による輸出の停滞や空洞化や高齢化による
輸入の誘発が挙げられています。

一方、大震災やタイの大洪水による供給制約の影響が
無くなる事から、アジア市場の成長が見込まれるとし、
多額の貿易赤字には陥らない、という指摘もあります。

また、所得収支についてはエコノミストによって異なり、
悲観的な意見として「対外資産に占める直接投資や
株式の割合が低」いことから所得収支の黒字幅拡大
には限界がある、という方もいました。


大きなトレンドとしては円高基調は続くでしょうから
(経常収支の赤字拡大が顕著になると円安に流れる可能性有り)
企業の海外移転は拡大するでしょう。

しかし、一方で円高を背景に海外の企業に投資したり
M&Aを行うなど、海外投資が活発になるでしょう。

また円高は輸入の面では輸入金額を抑える効果が
ありますので、必ずしも円高が日本にとって悪い影響を
与えるわけではありません。

従って日本のとるべき政策としては、

・海外への投資や進出を積極的に支援する

・法人税を外国並に20%台に下げる
(できるだけ国内にとどまってもらう)

・定期点検で停止している原子力発電所を再開させる
(石油、天然ガスの輸入削減、電気料の値上げを行わない)

・TPPを推進する(海外との貿易を拡大)

さらに財務体質を改善させるため、

・景気をますます悪化させる諸費税の増税は行わず、
景気拡大による税収増を目指す

・インフレターゲットを導入して持続的な経済発展を目指す

・民間にできる事は民間に任せ、行政のスリム化を
推進して行政コストをさげる
なども進めて行く必要があります。

日本の国債の格下げが行われたとき、ある格付け会社は、
「日本に成長戦略がない」ことも格下げの理由に挙げて
いました。格付けは国家や企業が投資に値するかどうか
という、未来に対する評価です。

しっかりとした成長戦略を打ち出して確実に実行していく事で、
国際社会からも信用を得る事ができます。

日本に必要なのは、それを実行できるリーダーの出現です。


http://ameblo.jp/muggle1009/entry-11146372933.html
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