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《雑記》『白い巨塔』研究(その10)

2006-07-13 05:31:24 | 『白い巨塔』研究
◎『白い巨塔』におけると学閥と閨閥(8)
 いよいよ第一外科の教授選がはじまり、候補者が揃いました。

「十二月十日締切日までに、本学へ推薦されて来ました候補者は十名で、その氏名を発表しますと、名古屋大学矢田教授、千葉大学橘助教授、東北大学三上教授、三重大学雨宮教授、洛北大学曲直部助教授、金沢大学菊川教授、広島大学今教授、岡山大学梶谷教授、徳島大学葛西教授、それに本学の財前助教授の諸氏であります」(p.186)

「そう致しますと、洛北大学系では、洛北大学の脳・神経外科の曲直部助教授と、三重大学の雨宮教授ですが、二人を比較すると、やはら洛北大学の曲直部助教授になるでしょうね。」(p.189)

「まあ、そうした議論はあとですることにして、選考をすすめましょう、次は九大系の広島大学の血管外科の今教授と岡山大学の制癌剤研究の梶谷教授のどちらかということになりますが、(後略)」(p.189)

「(前略)それに今教授は、あと二年で退官する母校の九州大学第一外科教授の後任として呼び返されるそうですよ」(p.192)

 名古屋大学、東北大学の教授が公募に応じてきているようですが、すでに旧帝大医学部の教授の席を得ているものが、さらに浪速大学の教授の地位を望むものなのでしょうか。

※画像は新潮文庫版第3巻

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