●〔9〕青木理『絞首刑』現代プレミアブック(講談社) 2009(2010.01.13読了)
○内容紹介
個々の部分については突っ込み不足かと思いますが、コンパクトに全体像をつかむには良いかと思います。
私が死刑について興味を持ち、いろいろと本を集めたり読んだりするようになったきっかけは、合田士郎『そして、死刑は執行された』恒友出版を読んだことです。本書は「元無期懲役囚・死刑囚棟掃夫の著者が見た誰も書かなかった死刑囚棟の現実。」を描いています。
○内容紹介
「存置」か「廃止」か、ではない。描かれるのは、徹底的にリアルな風景だけ。裁判員制度の導入で貴方が得るもの、それは、どこかの誰かを死刑にする可能性。加害者本人や被害者遺族、刑務官、教誨師、検察庁幹部…。それぞれの口の端から零れる懊悩と逡巡、そして、自らの手で死刑を確定させた男からの手紙に書かれる酷薄な論理。さまざまな現場の声を拾うことによって再現される、執行のボタンを押すという「作業」にまつわる、あるがままのリアル。裁判員制度が始まり、貴方も誰かを「死刑」にする権利を手に入れた。必要なのは「存置」か「廃止」かという机上の論ではない。執行現場で起きているリアルだけだ。
個々の部分については突っ込み不足かと思いますが、コンパクトに全体像をつかむには良いかと思います。
私が死刑について興味を持ち、いろいろと本を集めたり読んだりするようになったきっかけは、合田士郎『そして、死刑は執行された』恒友出版を読んだことです。本書は「元無期懲役囚・死刑囚棟掃夫の著者が見た誰も書かなかった死刑囚棟の現実。」を描いています。