ΓΝΩΘΙ ΣΑΥΤΟΝ-購書&購盤日記-

本やCDを買う日々の記録です。ツイッター:http://twitter.com/sr_azev

《読書》海堂尊『極北クレイマー』朝日新聞出版

2009-12-31 05:31:52 | 読書
●〔80〕海堂尊『極北クレイマー』朝日新聞出版 2009(2009.08.23読了)〈2009088〉

○内容紹介
財政破綻にあえぐ極北市。赤字5つ星の極北市民病院に、非常勤外科医の今中がやってきた。院長と事務長の対立、不衛生でカルテ管理もずさん、謎めいた医療事故、女性ジャーナリストの野心、病院閉鎖の危機…。はたして今中は桃色眼鏡の派遣女医・姫宮と手を組んで、医療崩壊の現場を再生できるのか。
『週刊朝日』大好評連載小説の単行本化。現役医師で医療エンターテインメント街道を驀進する著者の最新作。赤字5つ星の極北市民病院に赴任した外科医・今中を数々の難局が待っていた。不衛生でカルテ記載もずさん、研修医・後藤はぐーたらだし、院長と事務長は対立している。厚生労働省からの派遣女医・姫宮は活躍するが、良心的な産婦人科医はついに医療事故で逮捕された。日本全国各地で起きている地域医療の破綻を救えるのは誰か?

 相変わらず面白く、ほとんど一気読みでした。ただ、キャラ的にちょっと暗いかな。次は『ジーン・ワルツ』を読みたいです。

《読書》滝田誠一郎『ビッグコミック創刊物語-ナマズの意地-』プレジデント社

2009-12-30 05:34:56 | 読書
●〔79〕滝田誠一郎『ビッグコミック創刊物語-ナマズの意地-』プレジデント社 2008(2009.08.22読了)

○内容紹介
『ビッグコミック』を創刊した小学館の第二編集部は、かつては行き場のない編集者が集まる“吹き溜まり”と社内で揶揄されていた。小西湧之助は吹き溜まりを水の澱んだ沼になぞらえ、自分たちを泥底に棲む夜行性の小ナマズにたとえ、“でも、いつか世の中を揺り動かす大ナマズになってやる”と誓った。その思いが『ビッグコミック』を生み、ビッグコミック・ファミリーを形成し、そして人気情報誌を次々に生み出していく原動力になるのである。これはナマズたちの意地の物語である。

 面白く読むことができました。ただ、人物に焦点を絞るのか、当時のまんが界の状況に焦点を絞るのか、はっきりさせたほうが良かったかと思います。

《購書》 2009.12.28 フタバ図書アルティ福山本店リサイクルブックコーナー

2009-12-29 06:55:17 | 購書
フタバ図書アルティ福山本店リサイクルブックコーナー

◎のだめカンタ-ビレ (1),二ノ宮知子,,講談社,講談社コミックスkiss,2002,¥262
◎のだめカンタ-ビレ (2),二ノ宮知子,,講談社,講談社コミックスkiss,2002,¥262
◎のだめカンタ-ビレ (3),二ノ宮知子,,講談社,講談社コミックスkiss,2002,¥262
◎のだめカンタ-ビレ (4),二ノ宮知子,,講談社,講談社コミックスkiss,2002,¥262
◎のだめカンタ-ビレ (5),二ノ宮知子,,講談社,講談社コミックスkiss,2003,¥262
 クラシック音楽を扱っている作品なので、私の興味関心の範囲内にあるのですが、世評の高い作品ゆえ、天邪鬼な心から今まで読まずにいました。思い立って読んだみましたが、こんなに面白い作品だったとは! これは完全にギャグマンガでは。

*現在、このブログは時系列にしたがって更新していますが、今回は特別です。

《購書》 2009.08.22 フタバ図書アルティ福山本店リサイクルブックコーナー

2009-12-27 05:09:57 | 購書
フタバ図書アルティ福山本店リサイクルブックコーナー

●2009088,極北クレイマー,海堂尊,,朝日新聞出版,,2009,¥1,155
 海堂尊なので。僥倖。

●2009089,博覧強記の仕事術-効率的なインプット&魅力的なアウトプット指南-,唐沢俊一,,アスペクト,,2009,¥1,050
 唐沢俊一なので。僥倖。

《読書》森見登美彦『恋文の技術』ポプラ社

2009-12-26 06:16:15 | 読書
●〔78〕森見登美彦『恋文の技術』ポプラ社 2009(2009.08.20読了)

○内容紹介
京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。ほろにが可笑しい新・書簡体小説、誕生!男なら、いや女でも、書きたまえ、送りたまえ。

 大変面白く読むことができました。うまいな~。

 ワープロも電子メールも無い時代、結構手紙を書いていました。男としては筆まめな方だったでしょう。
 友人と本の紹介をする手紙を交わしていた時期もありました。
 ある手紙(1985.04.18付)では「手紙の本」特集ということで、以下のような本を紹介しました。

○ボクの音楽武者修業,小澤征爾,,新潮社,新潮文庫,1980
○あしながおじさん,ジーン・ウェブスター,坪井郁美,福音館書店,,1970
○十二人の手紙,井上ひさし,,中央公論社,中公文庫,1980
○恋文-甦れ“ときめき”焦がれよ“こころ”-,アントニア・フレイザー(編),吉原幸子,三笠書房,,1984
○人生読本 手紙-一筆啓上 火の用心 ダイヤルまわすな 手紙かけ-,中村眞一郎・他,,河出書房新社,,1979
○錦繍,宮本輝,,新潮社,,1982
○手紙歳時記,佐佐木幸綱,,TBSブリタニカ,,1980
○チャリング・クロス街84番地-書物を愛する人のための本-,ヘレーン・ハンフ(編著),江藤淳,中央公論社,中公文庫,1984
○ラヴレターにご用心-手紙ミステリ傑作集-,小鷹信光(編),,大和書房,,1984
○貧しき人々,ドストイェーフスキイ,原久一郎,岩波書店,岩波文庫,1931
○ドイツの人びと,ヴァルター・ベンヤミン,丘沢静也,晶文社,,1984
○ファンレター,ボブ・ランドール,吉野美恵子,早川書房,,1979
○交換教授,デイヴィッド・ロッジ,高儀進,白水社,白水社 世界の文学,1982


《読書》阿刀田高『やさしいダンテ〈神曲〉』角川書店

2009-12-25 05:22:03 | 読書
●〔77〕阿刀田高『やさしいダンテ〈神曲〉』角川書店 2008(2009.08.17読了)

○内容紹介
腐った役人、裏切り者のお金持ち、嘘つきの宗教者。まことに「悪」は根が深い。みんなそろって地獄堕ち。ダ・ヴィンチもミケランジェロも、読んだ、学んだ、考えた。迷える時代を変えた700年前の一冊が、暴走する現代に甦る。
「人間は死んだらどうなるのかな」「あの世ってこうなっているのかな」「煉獄ってよくわからないよな」。日本人になじみの薄いキリスト教観に溢れた大著を、大胆に斬り、ぐっとなじみやすく解説した教養書!

 なるほど、こんな話だったのかと、よくわかりました。
 やさしく噛み砕いて書いていただいて、本当にありがたいことです。原典を読めといわれたら、ちょっと無理でしょうね。

《読書》表三郎『日記の魔力-この習慣が人生を劇的に変える-』サンマーク出版

2009-12-24 05:58:22 | 読書
●〔76〕表三郎『日記の魔力-この習慣が人生を劇的に変える-』サンマーク出版 2004(2009.08.16読了)

○内容紹介
日記の書き方、続け方、そして、その効果的な活用法のすべて。
日記歴30年のカリスマ名物講師が説く、人生を成功に導く日記術。

第1章 あなたの人生を変える「行動日記」(忙しいときほど日記をつけなさい;日記をつけると「使える時間」が増えるのはなぜ? ほか)
第2章 誰も教えてくれなかった日記の書き方(感想を書くのはやめるにかぎる;マイナスはダメ、プラスの言葉を使え! ほか)
第3章 潜在力を開花させる日記の読み方(なぜ読み返すことが重要なのか;元気がないときこそ日記を読むべき理由 ほか)
第4章 日記を書きつづけた先に待っているもの(夢が教えてくれた「問い」の答え;『記憶の人・フネス』が語る構想力の大切さ ほか)

著者紹介
表三郎[オモテサブロウ]
駿台予備学校講師。1940年、広島生まれ、大阪育ち。70年、大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程修了。76年、駿台予備学校英語科主任となり、91年、英語科主任を退く。経済学並びに社会思想史に関する論文多数。

 著者の経歴にも惹かれ、読みました。興味深く読むことができました。
 私も中学生の時から現在まで一応、日記をつけています(途中、疎密の差はありますが)。「魔力」があるのかどうかはわかりません。

《読書》海堂尊『イノセント・ゲリラの祝祭』宝島社

2009-12-23 05:42:17 | 読書
●〔75〕海堂尊『イノセント・ゲリラの祝祭』宝島社 2008(2009.08.14読了)〈2009086〉

○内容紹介
東城大学医学部付属病院不定愁訴外来の責任者で、万年講師の田口公平は、いつものように高階病院長から呼び出しを受けていた。高階病院長の“ささやかな”お願いは、厚生労働省主催の会議出席。依頼主は、厚生労働省役人にてロジカル・モンスター、白鳥圭輔。名指しで指名を受けた田口は嫌々ながら、東京に上京することを了承した。行き先は白鳥の本丸・医療事故調査委員会。さまざまな思惑が飛び交う会議に出席した田口は、グズグズの医療行政の現実を知ることに……。

 海堂尊の作品は図書館で借りて読んできたのですが、流石にこれは予約が多すぎてあきらめました。
 面白さは期待通り。医療ミステリからはどんどん離れていっているようですが、私はこっちの路線も好きです。

《読書》増田剛己『思考・発想にパソコンを使うな-「知」の手書きノートづくり-』幻冬舎新書

2009-12-22 05:53:11 | 読書
●〔74〕増田剛己『思考・発想にパソコンを使うな-「知」の手書きノートづくり-』幻冬舎新書 2009(2009.08.13読了)〈2009084〉

○内容紹介
あなたの思考・発想を凡庸にしているのはパソコンだ!コピー&ペーストで、記憶力、構成力、表現力が衰える。パソコンは大量の情報の収集・整理には便利だが、知的創造には不向き。そこで「手書きノート」だ。ふと浮かんだアイディアは、断片をメモするだけでなく、可能な限り文章化する。文章にすれば記憶に定着しやすいし、そのプロセスが、自己分析力と他人に伝える力をつける。漱石、熊楠から、野村克也監督、中村俊輔選手まで、古今各界一流人の使えるノート術も一挙公開。

 増田剛己=下関マグロということを知って、興味を持ち、読みました。
 「手書きも重要だ」ということには、なるほどと思いました。ただ、私自身はあまり「発想」ということは必要としていないのですが(^_^;)。