ΓΝΩΘΙ ΣΑΥΤΟΝ-購書&購盤日記-

本やCDを買う日々の記録です。ツイッター:http://twitter.com/sr_azev

《読書》梅田望夫『ウェブ進化論-本当の大変化はこれから始まる-』ちくま新書

2006-03-30 04:38:16 | 読書

●〔18〕梅田望夫『ウェブ進化論-本当の大変化はこれから始まる-』ちくま新書 2006
(2006.03.18読了)
 話題の書です。ずいぶん売れているらしいです。内容の全てが理解できた訳ではありませんが、読んでいると、これからどんどんウェブは進化して、物凄いことになりそうだという感じは受けました。Web2.0については、よくわかりませんでした。

◎グーグルについて
「世界政府っていうものが仮にあるとして、そこで開発しなければならないはずのシステムは全部グーグルで作ろう。それがグーグル開発陣に与えられているミッションなんだよね」
 グーグルに勤める友人は私にこう言った。恐ろしいことを考えているんだなぁと思ったが、目が澄み切っている彼らは、こういうことで冗談は言わない。本気でそう考え、次々と手を打っている。(pp.14~15)

 「楽天やライブドアはグーグルと何が違うのですか」
 私はよくこう聞かれるのだが、感想は「りんごとオレンジを比べても仕方ないんじゃないかな」ということに尽きる。りんごとオレンジの間に優劣とか序列はない。ただ違う種類のものだということである。(p.89)


◎ロング・テールについて
 二〇〇四年秋にロングテール論が脚光を浴びたのは、ネット書店がこの構造を根本から変えてしまったという問題提起があったからだ。提唱者は米ワイヤード誌編集長のクリス・アンダーソン氏。米国のリアル書店チェーンの「バーンズ・アンド・ノーブル」が持っている在庫は一三万タイトル(ランキング上位一三万位までに入る本)だが、アマゾン・コム(Amazon.com)は全売上の半分以上を一三万位以降の本から上げていると発表したのである。(p.100)


◎ウィキペディアについて
  欧米ではウィキペディアを興味深い調査・研究対象だと思う人たちが多い。英ネイチャー誌は、ウィキペディアとブリタニカの科学分野の内容を調査・分析し、全体としてみれば、両者の正確さや信頼性は同程度である(ウィキペディアの誤りは喧伝されているよりも少ないし、ブリタニカにも同程度の誤りが紛れ込んでいる)と発表した。(pp.191~192)


◎その他
 それで確信したことは、日本の若い世代には、全く新しいタイプの日本人が生まれつつあるというこであった。社会全体で見れば二極分化を起こしていることは否定できないけれど、二極化した上側のスピリッツと潜在能力は、私たちの世代を大きく凌駕していることがよくわかった。(p.235)
 ここでもやっぱり二極化でしょうか。


 願わくば、ネット社会の未来が明るいものになりますように(『1984年』のようになりませんように)。

※My Life Between Silicon Valley and Japan

《購書》 2006.03.25 啓文社ポートプラザ店

2006-03-29 05:20:47 | 購書
啓文社ポートプラザ店

●2006057,帰りたくない!-神楽坂下書店員フーテン日記-,茶木則雄,,光文社,知恵の森文庫,2006,¥680
 元本を読んで面白かったので。

●2006058,編集長を出せ!-『噂の眞相』クレ-ム対応の舞台裏-,岡留安則,,ソフトバンククリエイティブ,ソフトバンク新書,2006,¥735
 『噂の眞相』なので。

◎久世番子『暴れん坊本屋さん』(2)(Un poco essay comics)新書館 2006 ¥672
 (1)を読んで面白かったので。

《購書》 2006.03.17 ブックマーケット福山松永店

2006-03-27 04:58:50 | 購書
ブックマーケット福山松永店

●2006053,知性の磨きかた,林望,,PHP研究所,PHP新書,1996,¥100
 リンボウ先生なので。

●2006054,ガンダムと第二次世界大戦-かくしてジオン軍、ドイツ軍は戦い、敗れた-,鈴木ドイツ,,クリックコード,,2003,¥420
 ガンダムは見たことがありませんが、ドイツ軍に興味があったので。

●2006055,やっぱり学校ってすばらしい-すさんだ学校から学びの学校へ-,杉原耕治,,一茎書房,,2000,¥630
 ちょっとした興味関心から。

●2006056,陰山英男の「校長日記」-土堂小学校校長一年目の全記録-,陰山英男,,小学館,,2004,¥630
 陰山先生の日常に興味があったので。

◎ハリー・ポッターと炎のゴブレット(上)(下),J.K.ローリング,松岡佑子,静山社,2002,¥2048
 息子(小5)が欲しがったので。

《購書》 2006.03.17 万伸書店赤坂店

2006-03-26 05:42:29 | 購書
万伸書店赤坂店
 引野町にある万伸書店の支店です。従って、万伸書店(=万歩書店)タイプの古本屋です。規模は引野町にある店より大きく、2階建てです。骨董品も扱っています。古い本はたくさんありますが、新しい本は乏しいです。

●2006047,トキワ荘実録-手塚治虫と漫画家たちの青春-,丸山昭,,小学館,小学館文庫,1999,¥250
 トキワ荘ものなので。

●2006048,産業革命の群像,角山栄,,清水書院,清水新書,1984,¥350
●2006049,ハンニバル-地中海世界の覇権をかけて-,長谷川博隆,,清水書院,清水新書,1984,¥250
●2006050,三里塚-もうひとつの日本-,デーヴィド・E.アプター,沢良世,岩波書店,,1986,¥100
 以上、知的興味関心から。

●2006051,国際おたく大学-1998年 最前線からの研究報告-,岡田斗司夫(編),,光文社,,1998,¥650
 岡田斗司夫なので。

●2006052,歴史と体験,林健太郎,,文藝春秋,人と思想,1972,¥360
 東大紛争のことが載っていたので。

◎かせきのなぞ-化石・遺跡の発掘-,舟木よしひろ(構成)・北本善一(漫画)・小畠郁生(監修),,集英社,こども学習まんが,1984,¥250
 子どもに読ませようと思って。

《雑記》青春彷徨・東京書店行脚(その7)

2006-03-25 05:03:23 | 古書CD行脚
〇1985年3月21日(木)
 東京書店行脚もいよいよ最終日。草加の親戚宅を出て、東武伊勢崎線、日比谷線で仲御徒町駅まで。国電の御徒町駅から東京駅へ。

◎八重洲ブックセンター
 やはり最後の締めはここでしょう。一通り見て回りましたが、結局何も買いませんでした。

 東京駅から新幹線に乗り、夜には無事実家へと帰りつきました。

 7泊8日の東京書店行脚、今から思うと夢のようでした。当時の日記には「買った本は約90冊、48,000円程度。」、「もうほとんど思い残すこともないぐらいだ。」と書いています。


《読書》中野翠『今夜も落語で眠りたい』文春新書

2006-03-24 05:11:49 | 読書

●〔17〕中野翠『今夜も落語で眠りたい』文春新書 2006
(2006.03.13読了)
 中野翠は20年間、落語を聴くことを就眠儀式にしているそうです。そうやって聴いてきた中での、好きな落語家や好きな噺について書かれています。あくまでもマニアでなく、素人っぽさを前面に押し出していますが、そんなにイヤミでもありません。

 そもそも古典落語に目覚めたのは志ん朝の「文七元結」からだということで、お好みの落語家も下記のように、古今亭ファミリー+桂文楽のようです。まあ、名人といえば文楽・志ん生ということになるのでしょうが、私個人の好みとすれば今一つピンとこないものがあります。また、機会があれば私の好きな落語家について書いてみたいと思います。
 いろいろな噺家の噺を聴いてみたいな、開拓してみたいな、上方落語にも手を伸ばしたいな、と思うのだけれど、いくつか聴いただけですぐになじみの四人―文楽(先代)・志ん生・馬生(先代)・志ん朝に戻ってしまう。(p.90)

  今にして思えば……わが落語入門を桂文楽から始めたというのは、まったくもって正しいことだった。やっぱり基本から入らないと、ね。(p.18)


 それから細かい突っ込みをいれれば、p.118に「崇徳院」を「あんまり有名な噺ではないようだけれど」と書いていますが、十分有名な噺じゃないでしょうか?

《雑記》青春彷徨・東京書店行脚(その6)

2006-03-22 04:47:27 | 古書CD行脚
〇1985年3月20日(水)
 草加の親戚宅からまず銀座へ。

◎伊東屋銀座本店
 文房具屋です。ペーパーナイフや原稿用紙ノートなどを買いました。

◎イエナ書店
 銀座にあった有名な洋書専門店です。覗いてみただけで、当然何も買いませんでした。

 地下鉄で日本橋へ。

◎丸善日本橋店
 やっぱり東京に来たからには丸善にも足跡を残さねばと思って行きました。当時、この店にあった本の図書館へも行きました。

 東京駅から山手線で池袋へ。

◎高野書店
 芳林堂の7階にあった古本屋です。今はもう無いようです。なぜわざわざ池袋のこの古本屋まで来たのか、今となっては思い出せません。
 ・ウィトゲンシュタイン-天才哲学者の思い出-,ノーマン・マルコム,板坂元,講談社,現代新書,1974
 ・歴史の発見-新しい世界史象の提唱-,木村尚三郎,,中央公論社,中公新書,1968
 ・反復,キルケゴール,桝田啓三郎,岩波書店,岩波文庫,1956
 ・上田敏全訳詩集,山内義雄・矢野峰人(編),上田敏,岩波書店,岩波文庫,1962


 高野書店について書かれた文章が下記のサイトに載っています。
※サイコドクターあばれ旅

 池袋から山手線で上野駅まで。そこから日比谷線、東武伊勢崎線で草加まで。この日も草加の親戚に泊まりました。