ΓΝΩΘΙ ΣΑΥΤΟΝ-購書&購盤日記-

本やCDを買う日々の記録です。ツイッター:http://twitter.com/sr_azev

《購盤》 2008.09.08 ブックオフ神辺店

2008-09-30 04:37:12 | 購盤
ブックオフ神辺店

◎軍歌② / 戦友
 1 軍艦行進曲  (東京ヴォーカル・グループ) 
 2 戦友  (ユニオン男声合唱団)
 3 父よあなたはつよかった  (ユニオン混声合唱団)
 4 歩兵の本領  (ユニオン男声合唱団)
 5 月月火水木金金  (ユニオン男声合唱団)
 6 討匪行  (ユニオン男声合唱団)
 7 空の勇士  (ユニオン男声合唱団)
テイチク TFC-689 ¥750

 軍歌なので。ちと高いかと思いましたが、持っていない音源だったので。

《読書》佐々木譲『警官の血』〈下〉新潮社

2008-09-29 04:14:10 | 読書
●〔89〕佐々木譲『警官の血』〈下〉新潮社 2007(2008.09.07読了)

○内容紹介
過激派潜入の任務を果たした民雄は、念願の制服警官となる。勤務は、父と同じ谷中の天王寺駐在所。折にふれ、胸に浮かんでくる父の死の謎。迷宮入りになった二つの事件。遺されたのは、十冊の手帳と、錆びの浮いたホイッスル。真相を掴みかけた民雄に、銃口が向けられる…。殉職、二階級特進。そして、三代目警視庁警察官、和也もまた特命を受ける。疑惑の剛腕刑事加賀谷との緊迫した捜査、追込み、取引、裏切り、摘発。半世紀を経て、和也が辿りついた祖父と父の、死の真実とは―。

 面白く読めました。
 「和也が辿りついた祖父と父の、死の真実とは―」…これは、〈上〉のうちから、だいたい予想がつきました。
 和也と疑惑の剛腕刑事加賀谷との絡みは、それまでの流れからするとちょっと唐突な感じがありました(それはそれで面白かったのですが)。

 この本をめぐって、産経新聞のコラム「断」で、呉智英と著者が論争していました。
※【断 呉智英】その時代にこれはないぜ
※【断 佐々木譲】小説は時代をどう描くか
※【断 呉智英】編集者・校閲者の見識は?

《買い物》2008.09.07 プレイステーション・ポータブル

2008-09-28 04:55:09 | 買い物
ヤマダ電機テックランド福山店

◎SONY プレイステーション・ポータブル(PSPJ-20003) ¥21,900
◎モンスターハンターP2NDG ¥4,080

 今まで我が家にはゲーム機というものがありませんでした。しかし、いろいろな経緯があって、息子(中2)にゲーム機を買うことになりました。親としてはDSの方が良かったのですが。


《読書》佐々木譲『警官の血』〈上〉新潮社

2008-09-27 05:08:06 | 読書
●〔88〕佐々木譲『警官の血』〈上〉新潮社 2007(2008.09.06読了)

○内容紹介
帝銀事件が世を騒がせた昭和23年。希望に満ちた安城清二の警察官人生が始まった。配属は上野警察署。戦災孤児、愚連隊、浮浪者、ヒロポン中毒。不可解な「男娼殺害事件」と「国鉄職員殺害事件」。ある夜、谷中の天王寺駐在所長だった清二は、跨線橋から転落死する。父の志を胸に、息子民雄も警察官の道を選ぶ。だが、命じられたのは北大過激派への潜入捜査だった。ブント、赤軍派、佐藤首相訪米阻止闘争、そして大菩薩峠事件―。騒然たる世相と警察官人生の陰影を描く、大河小説の力作。


《読書》立川談四楼『石油ポンプの女』毎日新聞社

2008-09-25 16:51:09 | 読書
●〔87〕立川談四楼『石油ポンプの女』毎日新聞社 1995(2008.09.05読了)

○内容紹介
登場いたしますは、せめて十年早く入門してりゃ…の遅れてきた落語家たち。対立候補を同時に応援させられる破目ンなるわ、お客求めてアフリカ遠征までするわ、アイドル歌手への道はきっぱりと捨てるわ、あげくにキテレツな女と運命的に遭遇しちまうわ。時流がわからネェ絶対に売れネェ、要するに談四楼の分身みたいな連中の、落後しそうに不器用な日日を、情熱的な軽妙さで語る。

 練達の技。
 主人公をすべて、昭和四十五年の入門としたのには理由がある。私が昭和四十五年に入門したこともあるが、私は昭和四十五年を、落語界最後の黄金期と見ているからである。
 あの大阪万博と三島由紀夫割腹自殺の年、少くとも志ん生、文楽、円生は生きていた。若手落語家はテレビで活躍し、寄席もまだまだ健在であった。しかしその昭和四十五年を境に、古老も寄席もバタバタと倒れ、若手の活躍の場は、関西の芸人やタレントと称する連中によって次々と奪われていったのだ。
 今や古老は小さんを残すのみとなり、後に続く談志や円楽が寄席に出ないのを、客も落語家も不思議に思わない。そして志ん朝は、ついに老人用オムツのCMに出るに至った。
 二十年、いやせめて十年早く入門していれば何とかなった落語家を、書いておきたいと思った。昭和四十五年に入門した遅れてきた落語家が、前座や二つ目の頃に何を考え、今どんな真打になったか、それを書きたいと思った。(「あとがき」p.244)


《読書》さとう好明『ロシアのジョーク集-アネクドートの世界-』東洋書店(ユーラシア選書)

2008-09-23 05:26:04 | 読書
●〔86〕さとう好明『ロシアのジョーク集-アネクドートの世界-』東洋書店(ユーラシア選書) 2007(2008.09.02読了)〈2008149〉

○内容紹介
ロシア人の生活から生み出された笑い話を多数収録。世界や状況を笑い飛ばし、為政者をこき下ろす痛快かつ自虐的な小話の数々

 かなり専門的で、レベルは高かったのですが、その分、面白さはイマイチ。
 地獄で党組織の改選中、長髪の髭面が推されました。理論に強いというのが推薦の理由です。
その人は辞退しました。
「現時点では不適格です」
「どうして?」
「一つは、ほとんど一生海外におりましたし、二つ目は、妻は貴族の出です。第三に、私、ユダヤ人なんです」
後ろの列から、「名前は? 名前を言え」
髭面は、「マルクスです。力-ル・マルクス」(pp.128~129)


※LAMPOPO(ランポポー ЛАМПОПО)

《読書》小谷野敦『童貞放浪記』幻冬舎

2008-09-22 05:09:34 | 読書
●〔85〕小谷野敦『童貞放浪記』幻冬舎 2008(2008.09.01読了)

○内容紹介
T大出だが童貞の大学講師・金井淳(30)は、好きになった後輩・北島萌(27)と、ついに同衾にまでこぎつけたが―。 「三十にもなって!」と彼女は叫んだ。青春と呼ぶには遅いが、青春としかいいようのない、せつない100%私小説。

市民図書館で借りました。「童貞放浪記」は初出の時点で読んでいます(拙ブログ参照)。他に、 「黒髪の匂う女」、「ミゼラブル・ハイスクール一九七八」の2作が収録されています。
 「黒髪の匂う女」のヒロインのモデルは佐伯順子ということです。佐伯順子は著者の大学院の先輩で、『評論家入門』では彼女に対する複雑な感情が述べられています(拙ブログ参照)。
 著者と佐伯順子の間にそのような関係があったのか、なかったのかはわかりませんが、以下のような描写もあります。佐伯順子はどう思っているのかな?
彼女は、性的には大胆で貪欲だった。「どんな好きな人でもできないと思っていたのに」と言いながら私の要求に応えて、嫌がる女も少なくない性戯を行ったし、さらに、多くの女の嫌がる行為も、いつしか自然に行うようになっていた。さすがは、人情本の研究をするだけある、と私は感嘆した。そして、嬉しかった。ひといくさ終えた後で、まだ足りない、と求めてくることもあった。十一月後半には、休みだったため、私の部屋に三日続けて泊まり、匂宮と浮舟のような日々を過ごした。(p.108)

 「ミゼラブル・ハイスクール一九七八」は著者の高校時代のいじめを描いた作品です。いじめグループの親玉が高木貴志です。
高木貴志が、九州のほうの大学で教授になっていて、相変わらず周囲の弱い者をいじめていると、風の噂に聞いたばかりである。「悪人は死ぬまで悪人」という私の確信は、強まるばかりであった。(p.190)
 モデルは久木尚志北九州大学教授です。小谷野敦のブログ「猫を償うに猫をもってせよ」では、実名を出し、「久木には、本気で死んで欲しいと思っている。」と書かれています(「高校時代のいじめ」)。

 なお、「童貞放浪記」は映画化されるそうです。
※@niftyニュース


《読書》YOMIURI PC編集部(編)『パソコンは日本語をどう変えたか』BLUE BACKS

2008-09-21 05:29:29 | 読書
●〔84〕YOMIURI PC編集部(編)『パソコンは日本語をどう変えたか-日本語処理の技術史-』BLUE BACKS(講談社) 2008(2008.08.30読了)〈2008149〉

○内容紹介
「かな漢字変換」に代表される、日本語処理システム。パソコン、ワープロ、携帯電話などの日本語処理システムは、どう開発され、言語そのものにどんな影響を及ぼしたのか。開発に携わった技術者たちの証言を拾い集め、日本語処理システムの発展を描いていく。後世に伝える貴重な技術史の集大成。『YOMIURI PC』創刊10周年記念の大型連載が、大幅加筆で新書化。
「現在の日本語」を作ったのはコンピューター技術者たちだった! 日本語処理技術の進歩と、言葉への影響を追う。

 面白く読めました。あれこれカスタマイズに走った、MS-DOSのFEP時代が懐かしいです。

※画像はワープロソフト「松」(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)