無名／沢木耕太郎

この本、ずっと読みたかった。
読む本が溜まっていたのを読み終えたので、先日購入。

代表的なものとしては、やはり深夜特急かもしれないけれど「彼らの流儀」
「チェーンスモーキング」に並び、素晴らしい作品だった。
深夜特急を読んで衝撃を受けた１０代、親と過ごす時間もあと残すところ、
今まで過してきた位の時間なのか…と自分の生きてきた時間を考えるようになった
２０代後半。でも、まだまだ人生は続いていくんだ。
今の年齢でこの本を読んでちょうど良かったのかもしれない。

自分も同じ体験を将来いつか迎えなければならない…悲しくて読みながら
涙が溢れたけれど、極上の文章と沢木さんの事をもっと知れて嬉しかった。

文藝春秋の沢木耕太郎ノンフィクションシリーズ、今までなかなか手が
出なかったけど、来年は少しずつ揃えていこうかな！
オリンピックもの、ミッドナイトエクスプレス、視えない共和国とか、檀も。
読んだ事あるものも結構あるけれど、私の人生の教科書。
そういえば、檀ふみさんの本のあとがきも沢木さんが書いていて素敵だったなぁ。