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楽園中毒的Aya's Life
Have a dream anything you want:)

檀/沢木耕太郎

2009-10-17 21:28:17 | Book・Movie・Music
この数日この本を読む時間が一番好きなひと時だった。
私は「檀」を買ったのは2001年らしい。他にも買ったまま読まずに本棚に並んで
いる本が少しあるけど。この前実家で見つけて読んでみようかな、と思って持って
帰ってきた。

沢木耕太郎さんが檀一雄さんの妻・ヨソ子さんの元を訪れ1年ほどかけて
インタビューを続けて、妻の視点で「檀一雄」を描いた作品。
私は正直言うと娘さんの檀ふみさんしか知らなかった。

淡々と人生が進んでいくけど、読んでいくうちにその世界に惹き込まれた。
沢木さんの手法かもしれないけれど、檀一雄に惹き込まれていった。
愛人との暮らし、息子の病気(後に亡くなる)海外を放浪したり、と自由奔放に見える。
しかし太宰治、川端康成、井伏鱒二などはじめとする文豪との交流、様々な
エピソードを見ていると憎めない、強い魅力を感じる人であった。

檀一雄の代表作といわれる「リツ子その愛」「リツ子その死」は前妻リツ子さんの
ことや闘病生活が描かれ(檀さんに看取られた)もう一つは「火宅の人」は愛人と
の生活が描かれているという。

読んでいくうちに胸がつまりました。深い、良い話だった。
人の人生、平凡に見えたっていろんな事が詰まっているんだなと思った。
そして深夜特急のポルトガルのシーンでは、少し檀さんの影響を受けていたのだろか?
と少し思った。

次は檀一雄の視点で。「火宅の人」読みたい。明日にでも読みたい位!