またたび

どこかに住んでいる太っちょのオジサンが見るためのブログ

胡蝶の夢

2007-11-17 00:06:34 | Weblog
 目覚めると、懐かしい天井だった。これは自宅の部屋。認識するまで時間はかからなかった。

 親と同じ部屋に寝ていて、となりを見れば3つ離れたちぃに寝ていた。まだあどけない小学生くらいのちぃいにいちゃん。
 あれ、寝ぼけているのかなって、辺りをきょろきょろしていると、母親が音に気づき、目を覚ました。

 「どうしたの?怖い夢でも見たの?」

 父親も、身を起こして、僕を見た。

 僕は立ち上がると、その視線の高さに違和感を覚えた。

 ん?なんでこんなに低いんだ?母親が使う三面鏡の前に立つと、その姿に唖然とした。

 そこに映っているのは小学生低学年の自分。

 ?

 今は23歳なんじゃないんだっけ?東京で仕事をしていなかったっけ?

 鏡の前に呆然と立ち尽していると、母親の優しい声が聞こえてきた。

 「寝ぼけてるの?早く、寝なさい。」

 僕は言われる通りに、布団に潜り込んだ。

 ただ、底知れぬ恐怖を覚えた。

 「ちょっとまって、ちょっとまって」
  口に出して、何度も繰り返した。

 そして僕はわけもわからず、叫んでしまった。
 「これは違う!この人生じゃない!!」




 また目を覚ますと、暗闇に包まれた6畳の部屋。
 今、住んでいる部屋だ。時間を確認すると、午前4時。
 これは現実?
 それとも…何なのか?

 今、意識していることが夢なのか、現実なのかわけもわからず錯乱してしまった。
 そんな金曜日の朝。
 あの時、何も言わなかったら、そのまま小学生の自分をもう一度やり直せたのか…

 でも、あの光景を一度は体験している。それは確かなことだ。 


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2 コメント

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みつけました (桃色の糸のかたっぽ)
2007-11-18 00:15:28
ぉ仕事大変なんですか??
東京で1人は淋しぃですょね
小学校の頃のハンドアさん、かわぃかったでしょうね
年末まで、会ぇなぃんですょね。。。
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〉桃色の糸のかたっぽさんへ (ハンドア)
2007-11-18 16:35:50
コメントありがとう しかもかわいい絵文字まで

年末といってもあと一ヶ月さ 月日なんてあっという間に過ぎるって♪



確かに独りで淋しいけど、こりんたちの思い出がカバーしてくれてます(笑)自分の選んだ道に後悔はしていないさ



仕事はへこたれることもあるけど、何とか頑張ってますよ

『虹を見たけりゃ、雨を我慢するしかない』
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