車選びに興味のあったころの思い出です。
整備屋さんの嫌う難しさはあっても、乗り心地は抜群の車を作る会社がありました。
販売店に行ってみたところ、そこのおじさんは話をするのも面倒というような難しい顔をしています。
早々に引き上げてからは、その社のカタログを見る気にもなりませんでした。
営業の仕事には、いい顔がいちばんものを言います。
国どうしの付き合い、外交にも、いい顔がものを言います。
ただし、国交の場合は、互いにかわすいい顔も、その時のものでしかありません。
国の代表が変わったあとに、いま見ているいい顔がどうなるかは全く想像できないことです。
誠意を尽くしておけばという期待が、どれほどあてにならないものであるかは、いま南のほうの隣国と、北のほうの隣国が、どういう顔をしているかを比べて見ればたちどころにわかるでしょう。