上から目線という変な言葉は、どなたかの造語でしょう。
さほど古くない言葉です。
目線は、もともとテレビ関係の業界用語で画面に出る人の目がどこを向いているかを言い表す言葉でした。
それが、ものの見方、とらえ方を、XX目線、YYの目線と、たとえに使われるようになりました。
演技上のことがたとえに使われているのですから、実際のものの見方、とらえ方とは違って、「そんなふうな」という装いの、悪く言えば半ばうそ話の感覚が混ざり込んでいるようにも思います。
この言葉が「上から」と組み合わされると、上から目線という、いやらしい言葉になります。
いつも見くだされているという、卑屈な、被害妄想気味の感情から生まれた言葉かと思います。
下から目線という言葉は聞きません。
目線が「転じて、一般に視線のことをいう」と勇ましい転じ方を載せてしまった辞書もあるようですが、これは少し転がりが早すぎる気がします。
視線は視線、目線は目線、実相を視るか、見ているふりをするかの違いは、はっきりしておいたほうがよいのです。
N町であれどこであれ、議場の論議で、目線などという、演技上の視線や仮の視線でものを論じてもらっては困るのです。
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
「視線と目線の違い」は Ryu-chan6708さんのブログ が参考になります。
⇒ http://plaza.rakuten.co.jp/ryu32/diary/200610050000/