・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

超えて越える

2010年10月07日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)
超越という言葉がある。
超えて越える、重複でありそうな、なさそうな、この妙な言葉、さほど頻繁には使われない。
近ごろのもの言いは、意味のつかみにくい言葉を避けてはっきり言うからだと思いたいのだが、どうも実際は具合の悪いことになっている。
一つひとつ切り離せばわかりやすい熟語を並べているが、繋げて組み立てられた言葉が何を言っているのかわからないことが多い。このブログも似たようなものだという声が聞こえる。

たとえば、つい先日の総理の所信表明にあった「有言実行内閣の出発」である。
有言実行という中高生のクラブ活動用語のような言葉を、諸外国にもそのまま伝わる一国の総理の所信のなかで得意になって使うのも変な話だが、まず言っておいて必ず実行する内閣とは何のことを言いたいのか。そんなことをこれから出発させるのか。
自分が総理になったあのときはまだ出発点ではなかったのか。

いちいち腹立たしいからもう続けないが、まずこんな有様、目の前に何か光るものを出せば、ガチャムチャの光であろうと何であろうと、ごまかしの材料に使えると思っているのだ。

一昨日スーパーに寄ったら、ピカピカ光ったりんごが並んでいた。
拭き込んで光らせたりんごなど美味いはずがないのに、光らせれば売れるとまだ思っているのか。

目の前が暗くなる、サンタマリア。