・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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おかしな言葉

2010年05月24日 | Weblog
おかしな言葉は、なぜ淘汰されないか。
使われる場の問題だろうか。

たとえばレストランで「ご注文の品はお揃いですか」
レストランをA,B,C級に区分してみる。

A級のレストランでは、こういう言葉は使わないだろう。
客はそんな言葉がこの世に横行しているとは気付かない。
 
C級のレストラン、食堂といった方がよいかもしれないところでは、客と店の人の言葉の交流が自然に行われていて、もし「ご注文の品はお揃いですか」などと言おうものなら「なんだそりゃ、普通に言えよ」とやられてしまうから、使ってみようかと思ってもそんな言葉はすぐに追い出される。

問題は、ファミリーレストランを中心にした、いま最も数の多いB級の店だ。 
そこでは、店の人はアルバイト、客はちょっと気取った自分本位の人達。
当然相互に交流はなく、お互い行きずりの感じ。 
「ありゃとーざいましたー」と、そう思っていないとわざわざ告げているような尻上がりの声に送られて店を出れば全く無関係な人。
店の人がどういう言葉を使おうと気にしない、気になっても口にしない。
店長をつかまえて言ってみたところで、マニュアル店長には通じない。最少人数で切り回しているアルバイターに泣き出されても困るし、プイと帰ってしまわれてはなお困るから、とに角マニュアル遵守で押し通す。

その場には、その場をつくろうだけの、言葉でない音の往復しかなかった。
そうか、言葉だと思えばおかしいので、あれは臨場音だったのだ。