オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

霞ヶ浦から考える

2008年07月13日 | 環境
この度茨城県が主催します、エコ・カレッジ(基礎コース)を
受講することとなりました。
建築に携わるものとして、
環境について学べる良い機会と思い勉強する事としました。

第1回目の授業が昨日行われました。



今回は霞ヶ浦湖上観察と霞ヶ浦の現状や対策について、
また水質調査法の体験などもありました。
そのなかでも、COD(科学的酸素要求量)の試験は大変興味深かったです。


水の透明度を測るものです。
湖面にゆっくりと下ろし、白い石版が見えなくなった位置を測ります。
霞ヶ浦の透明度は約40~50cm程度です。


霞ヶ浦の水・水道水・牛乳を5000倍に希釈したもので実験しました。
なんと薄めた牛乳がが一番高い数値でした。
(生活排水がいかに悪いか・・・実感しました)

「霞ヶ浦」は西浦、北浦、外浪逆浦、鰐川、北利根川、
常陸川全部を合わせた呼び名です。
面積では琵琶湖に次ぐ、国内第2位の大きさであることはよく知られていますが、
一番深いところでも水深は約7m、平均水深は4mにすぎません。
新たに知ったことですが、霞ヶ浦には56の川が流れ込んでいるとのことです。
これにはビックリでした。

霞ヶ浦の水質汚濁の一番の原因が、
流域内約100万人の人間の活動によって、
湖に流れ込む汚れた水(生活排水・工場排水等)です。

もうひとつが、霞ヶ浦の中で増えるものです。
河川を通じて流入したり底泥から溶出した窒素やりんを栄養源にして、
植物プランクトンが増殖することにより水質が悪化するものです。

霞ヶ浦の長期ビジョンは「泳げる霞ヶ浦、遊べる河川」とのこと・・・
近年のCOD(科学的酸素要求量)は8mg/l前後のようです。
数値が大きいほど汚濁が進んでいることになりますが、
参考までに、琵琶湖ですと約3mg/l前後です。
いかに霞ヶ浦が汚れているかが分かります。 

地球温暖化の問題も大変深刻ですが、
茨城県人のひとりとして、泳げる霞ヶ浦を取り戻したいと思いました。

一人ひとりが水を汚さない意識を持って、
生活を心掛けたいものです。


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