おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

ジパング 航跡413

2009-08-29 | ジパング
先月、友人Aさんに
「ジパングって、今現在が何年何月なのかもわからなくなってる」
と愚痴ったら、
「確か1943年の12月だと思うよ」
と教えてくれた。

今号、本誌欄外で久し振りに年月日に触れられていて、結構そのあたりのことが、送られてくる感想の中に書かれていたりするのかな~と思って、苦笑しました。
(ちなみに1943年12月13日とのこと)

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敵艦の砲弾の直撃を受け、轟沈したみらい。
その海域から立ち上がる残煙を見て、悲嘆に暮れる角松と大和移乗部隊の5人だったが、角松は水平線に現れたカーネル乗艦の駆逐艦を発見し、片桐に預かったカメラのフラッシュを使い、救難信号を送る。
「ヤマトの生存者…」
その人物がクサカであると思い込んだカーネルは、駆逐艦を角松の救命筏に接近させる。
同じ頃、ホワイトハウスには、作戦目標であった原爆を積んだままの超大型戦艦と巡洋艦の沈没の報告が成されていた。

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角松にとって、水平線の彼方から立ち上る煙は、そのままみらいの沈没を意味するものだったため、あのような嘆きの叫びが発せられたわけなのですが…

そこで1つの疑問。
「煙=轟沈の判断は当然のこと?」

読者は戦艦の主砲弾(40.6cm)が直撃したと知っているけれど、たとえばそれが駆逐艦の主砲弾(127mm)だった場合、なんとか火災止まりで収まる、ということは考えられなかったのかな、とか思ってしまったので。
(究極の状況に置かれた場合、人は単なる火災の煙を「沈んだ」と勘違いすることもあるんじゃないか、と)

もちろん127mmでも、当たりどころが悪ければ、ぺらぺらな外装の護衛艦なんて、あっという間…なんでしょうけど、過去のJ Shipsを読んだところ、戦艦と護衛艦が20Km範囲内で戦った場合は、主砲弾と対艦ミサイルの“当たりどころ”の勝負になる、と書いてあったので。
言い方を変えれば、“当たりどころさえ良ければ、護衛艦も沈没は免れることができる”らしいのです!
あんな距離の離れた場所から見て、直撃弾→煙→沈没、と決め付けるのは早急すぎない?

ちなみに、護衛艦に対しては徹甲弾よりも榴弾(瞬発信管)の方が効果があるかもしれない、と書かれていました。

以上、「煙が立ち上ったから沈没、と決め付けるのはどうなのよ?」のコーナーでした(^^;)?
※実際のストーリー上では沈没しているので、もちろんそこにイチャモンをつける気はありません!

さて、本題です。

航行するカーネルの駆逐艦を発見した角松がとった行動は、片桐から預かったコンパクトカメラのフラッシュを使って、救難信号を送るというものでした。
(あ、そういう使い方をするためのものだったんだ~!と、ちょっと感心!)
そして、駆逐艦が近付いてくるのを確認した後、カメラを海に投げ捨てたのを見て、私を含む多くの読者は「もしかして…?」って思ったのでは?

角松の救命筏に近づく駆逐艦のカーネルが、大和の生存者を草加だと思い込んでいるシーンの直後だったから尚更、21世紀の文明の機器をあっさり捨てたことによって、
“まさか角松、草加に成りすます気じゃないでしょうね??”
と疑ってしまったのですよ。

…ん~、まぁ実際のところ、そうするには無理がありすぎるのだけど。
作業服の右腕上腕部には「mirai」と艦名パッチが付いているし、他人に成りすましたところであのカーネルが騙されるとは到底思えない。
角松自身も、そんな器用なことができればもっと楽な人生が送れたと思うからね。

次に救助されるであろう杉本・柳らのこともあるし、角松の性格上、真正面からカーネルに対峙するのは間違いないと思うけど。
(柳が角松の補佐役=史実担当として動く都合があるので、こっちの筏がスルーされることはないと信じたい)

生存者救助に関しては、正直、拿捕を目標としていた二艦の、沈没の報を受けたルーズベルトの口からあのセリフが出るとは思わなかった。
(「…生存者の、有無は?」だってさ)

前回、大統領の命令を成し遂げられなかったミッチャーは、どの面下げて言い訳するつもりなんだろう?なんて書いたけど、結構あっさり報告入れたな~と思っていたら、それ以上に大統領の反応があっさり、というより冷静だったという…;
いやいや驚きました。

モノが無くなっても、それに係わる人間さえ残っていればOKなんだね。
アメリカ大統領たる人物が、その敵国の人間から何を得るつもりなのかが更に気になるところだけど。

とにかく角松は早急に救助してもらい、骨折した足をなんとかしてもらえるようにすることですな。
ホント、あのケガであんな風に正気でいられるのはおかしいって!

次週は作者取材のため休載だそうです。
あらま。

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