おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

ヘリ護衛艦ひゅうが一般公開(その2)

2009-04-12 | 自衛隊
ひゅうが一般公開レポの続きです。

甲板後部に移動する途中に、黄色く塗られた車が展示されており、お子様の記念撮影スポットになっていました。
この車はヘリの牽引車です。


Aさんが係の方に質問していたのを、なにげに聞いていただけなので、聞こえた内容に関しては若干怪しいのですが、ヘリの移動に関しては通常この車両を使うわけではなく、リモコン操作で動く機械(名称は忘れた~)を用いるとか。
その“機械”は、展示されているヘリの拘束機代わりに車輪部分に置かれていました。


また、ヘリ関係の要員が、初めて艦艇内勤務になったとかなんとか…。
もちろんヘリと、そのパイロットはこれまでどおり館山だそうですが。

で、ここに展示されているヘリコプターですが…

機体にひゅうがのマークが入っていたので、
「まさか、ひゅうが専用ヘリ?」
なんて思ってしまったのですが(それにしては旧塗装の60Jだけど…)、実はこれ、除籍されたヘリで、ひゅうが運用にあたっての様々なデータを取るためのものなのだそうです。

そうこうしているうちに、甲板を降りる人の列がとんでもないことになってきたので、私たちもそろそろ並ぼうか、ということになりました。


並びながら、最後部にあるVLS(垂直発射装置)を見ることもできますし。
っていうか、並びながらでないと、ちゃんと見えない状況になっていたのですよ。


自衛艦旗が近すぎて、ここからミサイルを発射した場合、旗が燃え落ちそうな気がするのは私だけだろうか…。
ところで、このVLSに納められているものは、アスロック(12セル)と発展型シースパロー(4セル×4発)
確か、この発展型シースパロー(ESSM)は、ひゅうがが初搭載のはずです。

ところで、列に並ぼうとした際に、
「エレベーターで下に降りたい方は前に来て下さい」的な放送があったのですよ。
え!エレベーターに乗れるの?と、思ったのですが、何やら人数限定みたいなことも言ってたので、並んでいる人で出口に近い人が動く様子はなかったし、とりあえず普通に列に並んでいたのですが、その最中に再度放送があり、今度は
「出口の直前で、エレベーターを希望する方は分かれていただきますので、必ず列には並んで下さい」

…そりゃそうだよね。
こんな長蛇の列に、素直に並んでいる人たちより、後から降りたいと思った人の方が先に降りられるなんて変だもん。
もちろん私たちは出口手前で列を離れ、エレベーターの方に向かいました。

すると、あの巨大なヘリ用昇降機(“その1”での写真、白い枠線を参照)にたくさんの人を入れて、一気に下り始めたのですよ~!
下がり始めた







左は艦橋構造物

全員が降りた状態

今度は上がっていきます



上がりきった状態

光が漏れているけれど、雨が降っても当然中に雨水が漏れることはないそうです。
いやいや、本当にすごいですよ!
降ろされた場所は「航空機格納庫」
これは早い時間態に帰った人とか、エレベーターに乗らずに艦内から降りた人はかわいそうだなぁ~。

後部にも同じようなエレベーターがあって、そこは立ち入り禁止になっていたのだけど、とにかく巨大な空間です。
前方が、私たちが降りてきたエレベーター

この格納庫では、グッズ販売が行われていました。
就役から1ヶ月も経っていないのに、早っ!!
ラインナップとしては、キャップ(すでに品切れ)、バスタオル、スポーツタオル(3~4色あった)、ステンレスマグカップ(2種)、ネックストラップ、Tシャツ(2色×サイズ4~5種:胸にマークのみ)

タオル類は捺染ではなく、織りで模様を付けるタイプなので、納期に1ヶ月以上かかるはず!
これは相当前から準備していた様子ですよ。
…っていうか、そもそもなんでこんなに堂々とグッズを売ってるの??

昨年度、むらさめ艦内で聞いた時
「艦内でグッズを売ってはいけないことになったのです」
って、はっきり言われたのは何だったんだろう?
呉でさえ、こそこそ秘密のお部屋で売ってたくらいなのに。

とりあえず私は蓋がついたステンレス二重構造のマグカップを購入しました!
お値段1,800円
裏表2箇所に名入れがしてあります!
Tシャツも欲しかったけれど、Sサイズは男性用のSだというので断念。

このグッズ販売、なんと格納庫内2箇所で行われていたんですよ!
しかも、どちらもものすごい勢いで売れてた…。
スペースが広いと、何かと効率よく展開できますね~。


疲れたし、お腹もすいたので「もうそろそろ出ようか?」ということになって、外へ出てみると、なんだかものすごい人の塊が…。
12:45でこの状態

どうやら、当初の順路どおりに人を入れようとすると、時間がかかりすぎるので、艦内を省略してもいいという希望者を、さっきの昇降機で甲板に上げてしまおう、という作戦に出たようです。
(私たちが降りてきた直後は、空の状態で上がっていったけど、外に出る前に1度だけ一般人が大量に乗っているのを見て「人を乗せて上げ始めた~!」とびっくりしたのです)


これはひゅうが最後尾の写真。
内火艇格納庫と、下の方に三連装魚雷発射管がこそっと見えてます!
ステルス性を考慮していてステキじゃないですか~。
救命いかだも、甲板のすぐ下に並べられていて、外から見えにくい状態になっているのです。


この写真にも写る“ひゅうが専用岸壁”の工事はどうなってるんだろう?
一旦完成したかと思われたのに、水があった部分を埋めているし、ヘリポートがあった芝生部分が潰されているのは、当初考えていた岸壁が現実に即さないものだったから?
これだけはホント謎なんですよね~。

そんなこんなで私たちは、ようやくひゅうがを後にすることにしましたが、本当に楽しかったなぁ♪
この艦は、広報艦艇の度合いも強いと思うので、よその港へお邪魔した際には、是非見学されることをお勧めしますが、その際は是非朝から並ばれますように。
でないと、こんなことになってしまいます↓

…(^^;)
(実際、Aさんのご友人は2時間待ちだったとか)


■4/19 訂正
専門家の皆さんは、私の記事を読んで「え?!違うよ」と速攻思ったかもしれませんが、勘違いがあったので訂正させていただきます。
ESSMに関し、「確か、ひゅうがが初搭載のはず」と書いたことに関してご指摘をいただきました。
ESSMは、平成16年度からむらさめ型2隻で試験運用後、平成17年度以降、逐次予算化されているようです。(世界の艦船2005・3より)
ひゅうが(=平成16年度予算DDH)に関しては、その建造にあたっての記事で“ESSMがいよいよ搭載される”という内容のものを印象深く記憶していたので、同時期に行われる可能性がある既存艦への“換装”という概念が欠落していたのです~!
断言はしていないつもりでしたが、思い込みのカキコをしたことで誤解を招いてしまった可能性がありました。ホントにごめんなさい!
ちなみに、むらさめ型がシースパローを積んでいることを知らなかったわけではありません。
(ジパングに出てくるイージス艦みらいのヘリ格納庫は、むらさめ型と同じもので後部VLSも同じくMk48、アニメではここからシースパローが発射されてましたので)

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