行きつけのシネコンの、会員期限が切れそうになったので(最後に来場してから6ヶ月間有効)、あわてて水曜日のレディースデーを狙って映画を見てきました。
選んだ映画は「私は貝になりたい」
昔TVドラマで放映され、何回かリメイクもされている題材です。
なんとなくストーリーはわかっているけれど、ちゃんと見たことがなかったのと、中居くんが主演ということの他に、このお話の設定に大いなる疑問があったので、実際に見てみればその疑問が解消されるかな?と思ったわけです。
私が把握している内容は、
「赤紙で戦争に召集された小市民が、何かの間違いで戦犯とされ死刑判決を受ける」
というもの。
…職業軍人でもない、たかが二等兵が、死刑になるなんてこと、本当にあり得たんだろうか?
…これはノンフィクションなんだろうか?
この疑問を解消するためには実際に映画を見るのが一番。
映画の中にこそ、その答えがあるにちがいない、と思ったわけですよ。
が、結局死刑判決の真相はわからずじまい。
(上官命令で仕方なく米国兵を銃剣で突こうとするが、結局腕をかすめただけで、それが死因になったわけではなかった。裁判では「殺したいと思ったか?」という問いに対し「二等兵は牛や馬と同じなんですよ」と答えたが、日本人には理解できてもアメリカ人には質問の答えになっていない、つまり、殺す意志があったと捉えられた可能性が高い)
上官は死刑を免れているのに、本来何の罪もない、しかも米兵の直接の死因に関係ない二等兵が重い刑罰を受けるという、当時の不条理さを世に訴える内容と、夫を信じてその帰りを待つ献身的な妻のひたむきさが、この映画の見どころなのかも。
でも、泣ける映画では決してない。
残念ながら、何かを考えさせられる映画でもなかった。
内容の何もかもに納得できなくて、納得できる部分を探していたのに、結局最後まで見つからずに終わって、憮然としてエンディングをむかえてしまった…そんな感じ。
それに、上映時間の2時間19分は無駄に長い。
もう少し編集できたのではないかと思えた。
主役の中居くんは、正直最初は若干の違和感があったけど、話が進むにつれ馴染んだ、というか慣れた(^^;)
鶴瓶さんが出ているのは知っていたけど、剛が出ていたのは知らなかったな~。
(友情出演ってやつかな)
最後に、この原作に関しては「ノンフィクションを基にしたフィクション」というのが正しいみたい。
ノンフィクションでの主人公は士官(中尉)で、実際に何人か殺しているけれど死刑にはならなかったそうです。
そのことを知って「でしょ~?!」と思いましたよ。
この作品は誇張しすぎ。悲劇的にしすぎです。
戦争に関してはドキュメンタリーを見ることが多いので、作り込んだものにはそういう匂いが必ずあるんですよね…。
原作に関してはこちらに詳しく書かれていますので興味がある方はどうぞ。
選んだ映画は「私は貝になりたい」
昔TVドラマで放映され、何回かリメイクもされている題材です。
なんとなくストーリーはわかっているけれど、ちゃんと見たことがなかったのと、中居くんが主演ということの他に、このお話の設定に大いなる疑問があったので、実際に見てみればその疑問が解消されるかな?と思ったわけです。
私が把握している内容は、
「赤紙で戦争に召集された小市民が、何かの間違いで戦犯とされ死刑判決を受ける」
というもの。
…職業軍人でもない、たかが二等兵が、死刑になるなんてこと、本当にあり得たんだろうか?
…これはノンフィクションなんだろうか?
この疑問を解消するためには実際に映画を見るのが一番。
映画の中にこそ、その答えがあるにちがいない、と思ったわけですよ。
が、結局死刑判決の真相はわからずじまい。
(上官命令で仕方なく米国兵を銃剣で突こうとするが、結局腕をかすめただけで、それが死因になったわけではなかった。裁判では「殺したいと思ったか?」という問いに対し「二等兵は牛や馬と同じなんですよ」と答えたが、日本人には理解できてもアメリカ人には質問の答えになっていない、つまり、殺す意志があったと捉えられた可能性が高い)
上官は死刑を免れているのに、本来何の罪もない、しかも米兵の直接の死因に関係ない二等兵が重い刑罰を受けるという、当時の不条理さを世に訴える内容と、夫を信じてその帰りを待つ献身的な妻のひたむきさが、この映画の見どころなのかも。
でも、泣ける映画では決してない。
残念ながら、何かを考えさせられる映画でもなかった。
内容の何もかもに納得できなくて、納得できる部分を探していたのに、結局最後まで見つからずに終わって、憮然としてエンディングをむかえてしまった…そんな感じ。
それに、上映時間の2時間19分は無駄に長い。
もう少し編集できたのではないかと思えた。
主役の中居くんは、正直最初は若干の違和感があったけど、話が進むにつれ馴染んだ、というか慣れた(^^;)
鶴瓶さんが出ているのは知っていたけど、剛が出ていたのは知らなかったな~。
(友情出演ってやつかな)
最後に、この原作に関しては「ノンフィクションを基にしたフィクション」というのが正しいみたい。
ノンフィクションでの主人公は士官(中尉)で、実際に何人か殺しているけれど死刑にはならなかったそうです。
そのことを知って「でしょ~?!」と思いましたよ。
この作品は誇張しすぎ。悲劇的にしすぎです。
戦争に関してはドキュメンタリーを見ることが多いので、作り込んだものにはそういう匂いが必ずあるんですよね…。
原作に関してはこちらに詳しく書かれていますので興味がある方はどうぞ。
マッカーサーに接触できる部署に妹さんの知り合いがいて、妹さんが直接減刑嘆願できたからです。
巣鴨において、日本人で主役の立場の人が絞首刑になった記録は無いそうですが、外地では正確な記録は取れていないそうです。
裏側には色々な事情やドラマがあったのでしょうね。
そういう事実を証言によるドキュメンタリーで見たいと思いました。
今だから表に出せることって、たくさんあるはずだし…。
A級戦犯のことは有名だけど、B・Cってどの位のレベルだったんだろう?って改めて興味を持ちました。
時代的に終戦時に近いから、当時の雰囲気も色濃く残っているのかもしれませんね。
中居版とは内容もかなり異なるのでしょうか…。