以前、アニメ版ジパングの22話絵コンテを、ちらっと紹介したことがあります。
画面に出てこない細かい設定が書き込まれていたり、演出の意図がはっきりしたりと、私にとっては作品を掘り下げるために欠かせない一品です!
それ以外に、絵コンテ段階ではセリフが全然違ったり、場面自体の大幅変更などがそのまま残っていたりするのが面白いのですよ~!
今回は、6話の絵コンテを紹介します。
→「画像は同じだけど、セリフが違う」パターンです(^^)
パソコンで軍票を印刷しているシーン
ここまでは、変更なし。
シーン224から226までのセリフが放映されたものと違っています。
読めるかなぁ?(何だか写真の色違うし…)
■放映時
224:乗組員1「私たちの選択は正しかったのでしょうか?」
225:角松 「…」
226:角松 「俺にもわからん」
227:乗務員1「ふぅ…」(ため息)
■絵コンテ
224:乗組員1「マレー半島で起こった例の事件…」
225:角松 「…」
226:乗務員1「我々がもう少し早く、この時代に来ていたら止められたでしょうか?」
226:角松 「……俺なら努力していた…」
227:乗務員1「ふぅ…」(難義な人だ)
ずいぶんニュアンスが違うと思いませんか?
乗務員1の、シーン226のセリフが長すぎて、実際には入りきらなかったので変更されたのかな、と思われますが、それにしてもそれを受けての角松のセリフがやな感じ!!
謙虚さを装いながらも自信満々な物言いで、原作の角松ならこのセリフもアリかも…と思ってしまいました。
しかも、その後の乗組員1の心の声として「難義な人だ」って何だよ…(^^;)
結果的に放映されたセリフで正解でしたよね。
自分たちの置かれた状況や取った行動に、まだ確信が持てない角松の心情が「俺にもわからん」っていう一言に凝縮されていると思いました。
このあたりが「常識ある自衛官として描かれている」と好評だったアニメの角松をよく表しているような気がします。
(まるで原作の角松がとんでもない人みたいな書き方してるけど、実際そういう傾向あるし… ^^;)
また、面白いネタが見つかったら紹介したいと思います!
ほんとに結構盛りだくさんですよ~!
それにしても、やはり角松ファンは、こういうところを見るのね・・・・
確かに、絵コンテのせりふと比較すると、「俺にもわからん」っていうセリフひとつから、彼らの置かれた状況の難しさゆえの苦悩が伝わっているのが、とてもよく分かりますね。
また、紹介してください。(^^)
お楽しみに~(^^)