おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

ジパング 航跡347

2008-03-01 | ジパング
最近、角松の発言に一瞬躊躇してしまう自分がいる。
発言内容が唐突すぎて、「え、どういうこと?」って思っちゃう。

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空母艦載機12機がみらい方面へ転針、の報告がSH60Jよりもたらされる。
が角松は、大和に群がるであろう数十機の攻撃機の、応戦に手一杯な大和艦内の混乱にまぎれて突入部隊が乗艦するという作戦を提示。
(突入部隊を乗せたSHが発艦次第、みらいは空母艦載機から逃れるため、当海域を全力離脱する)
戦艦アイオワ内のカーネルも夜明けを迎えるが、サイパンからの日本軍機の攻撃を心配する同僚をよそに、別のルールで支配されていくであろう未来に不安を覚える。
一方ホワイトハウス。
ルーズベルトは、自分も、そしてアメリカという国も“完全な勝利以外は敗北”なのだと言い切り、原爆がすでに存在するならばそれがなかったことにするのだ、と言いきる。

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私が角松の発言を“唐突”だと感じるのは、きっと当たり前にしか物事を考えられない想像力のない人間だからなのかな。
角松は、常に一歩先を考えているので、今現在のことを考えるのが精一杯の桐野や私には、その発言が「え?」という奇異のものに映るのかも。

でも…
やっぱり今回の冒頭の部分(「チャンスだ」のくだり)は話の流れ的に、解りづらかったと思いますよ。

アヴェンジャーの打電を受け、みらいに向かう艦載機の報告をSH60Jから受けているみらい艦内の角松他数名の隊員…という図と、その艦載機に対してみらいはどう対処すべきかを考える桐野の図とそのセリフを受けての「チャンスだ」という角松のセリフだと思ったんですよ。
最初は。

つまり「みらいに向かってくる攻撃機12機の存在は、逆に、今のみらいにとって有利に働く」という内容だと思って、「え!どんな?どんな??」と期待しながら、次のコマからの角松の講釈を聞いて(実際は“読んで”)みたら…

「空母艦載機による大和攻撃の混乱に乗じて、角松チームが大和に乗艦する絶好の機会が生まれる」
「角松チームを乗せたSH60Jが発艦次第、みらいは(攻撃機12機を避けるため)当海域を離脱!」

…チャンスって、大和に乗り込むチャンスのことかい!

しかも、みらいへの攻撃機からは逃げるだけって…。

文脈からして「チャンス」の使い方、間違ってないか?って思ったわけです。
それに、実際あんまりチャンスとも思えないし。

数十機が大和を攻撃する中、少ない大和乗員がその対応に追われるから、乗艦が見つかりにくいというのは至極ごもっともなのだけど、SHでいったいどの距離まで大和に近付くつもりなんだろう?
途中で海に落としてもらって、泳いで行くのは避けられないでしょうね…。

銃器なんかも当然携行する必要があると思うけど、海水に浸からないようにするとか?

時間もあまりありません。
角松たちを乗せたSHがみらいを発艦するまでの時間は、多く見積もっても10分くらいなのかな?
(発艦後、最大戦速で海域離脱しても、時速数百キロの飛行機にはすぐ追いつかれそうです。面倒くさいので細かく計算はしませんが ^^;)

ホワイトハウスの決断が、即太平洋艦隊に伝えられた場合は、空母艦載機だけでなく戦艦なども大和へ向かうことになりそうだし、そうなった場合に角松と草加が取る行動にも興味は尽きないな~。

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