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ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・両爬・ダイビングの水中写真などを撮っています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
野鳥は好みのものをじっくり撮ることに重きをおいています。トンボや蝶は基本的に自然光で生態や環境を表現したいと考えています。両爬は夜間撮影が多いのでストロボを使用しています。最近は南西諸島のトカゲモドキをいろいろ撮っています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(水中用) / OLYMPUS OM-1(メイン機)
レンズ;OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / 他

撮影地は近場の北摂の公園から関西各地などいろいろ。中国地方や中部山岳に遠征することもあります。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・奄美大島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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フタスジサナエとオグマサナエ~コサナエ属のトンボ

2021-06-14 16:00:00 | 昆虫

箕面周辺のコサナエ属のトンボ2種です。



オグマサナエ雄
箕面ダム周辺の開けた場所にはダムで生まれたオグマサナエたくさんいます。
特にGW明けから5月末まではとても多く箕面ビジターセンターの広場にもやって来ます。
オグマサナエは地面に留まる傾向があり特に雄はその傾向が強くなります。
葉にはめったに留まらないのでなかなか絵にならないのが残念です。












オグマサナエ雌
成熟するまでは水辺を離れて林道などの日当たりのいい少し開けた場所で過ごします。
雌は雄に比べて葉に留まりやすい傾向があるのでまずまずの写真は撮れます。
箕面ダム周辺では長谷橋の遊歩道にたくさんいて橋の欄干や鉄柵にもよく留まっています。
4月下旬から6月中旬までたくさん見られますが雌は少し遅れて出現する感じです。





ここからはフタスジサナエです。





フタスジサナエ
胸側部の黒条が2本に分かれているのが特徴です。
オグマサナエと混棲する場合もありますが水際まで草が生い茂っている池に多い感じです。
草によく留まってくれるので見つけやすく撮りやすいです。
箕面周辺ではオグマサナエがよく目立ちフタスジサナエは少ない傾向です。
まあ、探せばフタスジが優勢な池もあると思いますが。







フタスジサナエ雌
雌はフタスジのうちの前側が真ん中で途切れているのもいます。
最初はオグマと思って撮っていましたが帰ってから写真を見ると黒条が2本でした。
そういえばこの個体だけ地面ではなく草によく留まっていたのでフタスジと気づくべきでした。
フタスジサナエはオグマサナエよりやや遅れて出てくる感じもあり、
胸側部を見落とすと見分けがつかないので要注意ですね。






コサナエ属は4種います。
・コサナエ(北海道~中部地方・近畿地方の日本海側・紀伊半島)
 胸側部黒条1本、前肩条あり/細い、雌の第10節が短い
・タベサナエ(静岡・岐阜・滋賀・福井県より西南の本州・四国・九州)
 胸側部黒条1本、前肩条なし
・オグマサナエ(長野・岐阜・愛知県より西の本州・徳島・九州)
 胸側部黒条1本、前肩条あり/太い、雌の尾部第10節が長い
・フサスジサナエ(静岡・岐阜・滋賀・福井県よりも西南の本州・四国・九州)
 胸側部黒条2本、前肩条あり

コサナエ・タベサナエ・オグマサナエは胸側部の黒条が1本でヒトスジサナエと呼ばれていた時期もありました。
コサナエは水深の浅い湿地や細流にいる印象で北海道や滋賀県で撮りました。
タベサナエは少し流れのある湿地や河川で見かけますが小さな池にもいる印象です。
オグマサナエは大小の池で繁殖するので上記2種とは住み分けている感じです。
フタスジサナエも池で繁殖しオグマとの混棲もみかけますが草の多い池はフタスジが優勢のようです。