ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・ダイビングの水中写真の3本柱でブログをしています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
大阪近辺で長い天体望遠鏡レンズ(BORG77ED2/71FL)に迷彩テープを貼っている若手がいたらきっと自分です。 最近はOLYMPUS M.ZD300mmF4で撮ることが多いですが・・・。
鳥の数は数えていないので何種類撮ってるかわ分かりませんがたくさん撮っています^^ 数を数えることよりも好みの野鳥をじっくり撮ることに重きをおいています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS E-5(水中用) / OM-D E-M1 MarkⅡ(メイン機) / OM-D EM-5(サブ機)
レンズ;BORG77ED2 510mm(F6.7) / BORG71FL 300mm(F4.2) / ZD50mm Macro(F2.8) / OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / M.ZD75mm(F1.8)

撮影地は近場では大阪の北摂の公園・大阪城・淀川河川敷・巨椋干拓地など。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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樹洞に棲むアマミイシカワガエルのペア

2024-07-29 19:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

奄美大島で毎回撮りたいのはやはりアマミイシカワガエルです。
今回は樹洞に2頭いてくれたのでいろいろ狙ってみました。














アマミイシカワガエル
大きい方が雌で小さいほうが雄なんでしょうけど雄が繁殖サイズ?なのかは不明です。
まあ、繁殖時期でもないのでたまたまの同居の可能性もありますけどね。
夕方、雨が降り出したので樹洞を覗いてみると2頭がこちらを眺めているではないですか!
慌ててカメラをセットし驚かさないよう望遠レンズで慎重に撮影しました。
同じような写真が多いですがそれなりにアングルを変えて撮っています。
高さ2.5mほどの位置にいるので見上げる絵でしたがいい感じで撮れたかなと思います。
なんにしても明るい時間帯に撮れたのがよかったですね。
一番下の写真は翌朝雨上がりに撮りました。





夜の林道でもイシカワガエルを見かけました。











アマミイシカワガエル
やはり林道の沢筋を探すと何でもない石や倒木の上に鎮座していました。
あまり動かないので暫く追いかけて撮りました。
最後は沢の岩の下に入って行きました。
贅沢を言えばもう少し小さな個体を撮りたかったです。




他の奄美大島のカエルたちも載せておきます。




オットンガエル
奄美大島で闇夜の森林におっさんの咳払いが聞こえれば、
安心してくださいそれはオットンガエルです。
大きくて太いカエルで迫力があります。
今回はオットンはどこにでもいる感じであちこちで見かけました。









ハロウェルアマガエル
この時期、おたまガエルがたくさん上陸していました。
足があるのに尾が長くて緑色なのが何とも可愛らしくていいですね。







アマミハナサキガエル
鼻先はすぐに飛ぶので相変わらず撮影が難しいです。
やはり徳之島のハナサキより細いくて小さい感じになります。
茶色タイプが多かったので数はそれほど撮れてません。





フォトチャンネルです。

























奄美大島のハネナガチョウトンボ

2024-07-26 16:00:00 | 昆虫

奄美大島で撮ったハネナガチョウトンボです。


































ハネナガチョウトンボ
ハネナガチョウトンボは日本では奄美大島の大和村フォレストポリスのみに生息するトンボです。
基本的に熱帯の低山湿地に生息するトンボなので国内生息地はこの1か所のみになります。
もともとはインドシナや台湾に生息し奄美の個体群は台湾からの飛来種と言われていましたが、
最近の研究では在来種ではないかとも言われています。
台湾では賽琳蜻蜓と呼ばれやはり低山の湿地に生息しやや希少種になります。
奄美には同環境の湿地がほかにないためこの地に限定されて生息しているのではと思います。

ハネナガチョウトンボは6月下旬から発生し7月の2週目からがピークのような感じです。
ただ、遺伝的に脆弱なのか数が少なく1つの湿地にせいぜい2.3頭いるだけで全部で10頭も見ませんでした。
各湿地の開けた水面で見られ8-10時は止まらず巡回を繰り返し、
11時頃から飛んでは留まるを繰り返すようになりようやく撮影できました。
13時までで十分撮影できたので他を回り夕方戻ると遠いところにしかいませんでした。

ハネナガチョウトンボは形態的にはオキナワチョウトンボより少し大きく、
本州のチョウトンボに比べても名前の通りやや翅が長い感じになります。
水面を同じルートで低く飛びいくつかの決まった枝や葉に留まる習性があります。
雌がいたらいろいろ面白かったんですけど今回は雄だけでした。
まあ、初めてにしては十分撮れたかなと思います。


次は2023年から西表島で増えてきているサイジョウチョウトンボを撮りたいなと思いいています。
行くとしたら来年か再来年のお盆休みになるかと思いますがどうなることやら?
西表島は去年行ったのに何やってたんだかなぁ。




その他トンボいろいろ


ハネビロトンボ
尾を下げて飛んだり留まったりしていました。
ちょっと翅が傷んでいたのが残念です。











オキナワチョウトンボ
湿地の優占種でいっぱいいました。






ベニトンボ
ベニトンボはもう大阪にも普通にいますけど綺麗ですね~!






タイワンウチワヤンマ
なんか凄く逆立ちしてました。





タイリクショウジョウトンボ
相変わらず赤いですね~!






リュウキュウハグロトンボ
徳之島でも奄美大島でも渓流にいっぱいいました。






ミナミヤンマ
徳之島では撮れませんでしたが奄美の渓流で飛んでました。









アマミルリモントンボ
いるところにはいっぱいいました。






フォトチャンネルです。

























徳之島の固有種オビトカゲモドキ

2024-07-24 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

徳之島にオビトカゲモドキを撮りに行って来ました。













































































オビトカゲモドキ
徳之島の固有種で薄ピンク色の横帯が頭に1本と胴体に3本の合計4本あるのが特徴です。
他のトカゲモドキよりやや小さく11cmぐらいの大きさになります。
黒色部分は一様に濃く背中線は細く肩筋はありません。
頭部に模様がなく横帯だけなので割とシンプルに見えます。
遺伝的に整っていてどの個体も同じような感じです。

今回は林道を散策してそこそこの数を見ることができました。
頑張れば1晩で10個体ほどは見れますが、
正直どの個体も同じなのでいる場所やポーズで取捨選択します。
完全尾と再生尾は半々ぐらいでやはり完全尾の個体は小さいものが多かったです。
3晩探しましたが1晩でも十分撮れる感じですね。


★☆★オビトカゲモドキ★☆★
分布;徳之島
形態;黒地に薄桃色~橙色の横帯が後頭部に1本と胴体に3本の合計4本。
   虹彩は赤色で頭部に細かい斑点模様。背中線は薄く細く入り肩の縦筋はない。
   模様の個体差は少ない。他のトカゲモドキよりやや小ぶりで体長11cm前後。
生息環境;基本的に森林内の平らな地面に生息し下草の少ない林道の際などで見られる。



おまけショット








アマミハナサキガエル(徳之島産)
徳之島産のアマミハナサキガエルはやたら大きくて太い感じがします。
跳躍力も素晴らしく瞬く間に逃げて行きます。
茶色と緑色がいてやはり緑色のほうが綺麗で魅力的ですね。
徳之島にはオットンガエルがいないのでハナサキが大きく進化したのかも知れませんね。
もうトクノシマハナサキガエルでよいのではと思います。






フォトチャンネルです。

























ワライカモメの水浴び

2024-07-22 16:00:00 | 野鳥-本州/四国

水田で水浴びをするワライカモメを撮りました。
たくさん撮ったのでたくさん載せます。


































ワライカモメ
ほぼ夏羽になっていてちょっと格好いい感じです。
単独行動をしていて水田で餌を食べていました。
食事後、入念に水浴びをしてから湖の方へ飛んで行きました。





フォトチャンネルです。

























今季のゼフィルスいろいろ

2024-07-15 17:00:00 | 昆虫

今季撮ったゼフィルスをまとめて載せます。
ヒサマツとフジミドリは別で載せています。







★☆★オオミドリシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・四国・九州 / 中国大陸・シベリアなど
・特徴;大型で翅裏の橙色斑が2つに分かれ黒点がしっかり丸い
・雄;翅表は青色の構造色
・雌;翅表は黒褐色で前翅に白い斑紋
・食草;コナラ・クヌギ・カシワ・ナラガシワ・ミズナラなど
・撮影適期;当地では6/1日から6/15日まで
・撮影時間;8時から10時に占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;翅を90°以上によく開く
青系のミドリシジミで翅を思いっきり開き直線的に飛ぶ姿が印象的です。
オオミドリシジミはエゾミドリ・ジョウザンミドリ・ハヤシミドリ・ヒロオビミドリにとても似ていいます。
見分けはやはり橙色斑がしっかり2つに分かれることと黒点がまん丸なことですかね。
青色の構造色が少し紫がかって派手な感じなので見た感じでオミドリと判断することもできます。










★☆★ウラジロミドリシジミ★☆★
・分布;北海道南部・本州・四国・九州 / 中国大陸・朝鮮半島
・特徴;やや小型で前翅が丸くなる
    翅裏は銀白色で茶帯は細く目立たない
    橙色斑は薄く尾状突起は太く短い
・雄;翅表はやや濃い青色の構造色
・雌;翅表は茶色で先端付近にわずかな構造色
・食草;西日本ではナラカシワ、東日本ではカシワ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;夕方から日没に占有行動
    早朝にナラガシワを竿で叩いて探す
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;雄の翅表は青い
ウラジロミドリシジミは小型で翅の裏側が白っぽくやや丸いので貧弱に見えます。
雄の翅表は濃い青色の構造色で目を見張るものがあります。
当地ではヒロオビの副産物的な感じですか雄の翅表の青色が撮れると嬉しいです。








★☆★ヒロオビミドリシジミ★☆★
・分布;日本固有種 / 本州の中国山地
・特徴;やや大型で翅裏の白帯に内側の茶帯がはっきりしている
・雄;翅表は青緑色の構造色
・雌;翅表は黒褐色で前翅に白い斑紋
・食草;ナラガシワ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;8時から10時に占有行動
    早朝にナラガシワ林を竿で叩く
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;戦後まではハヤシミドリシジミと混同されていた
ヒロオビミドリシジミは中国山地のナラガシワ林のみに生息しています。
後翅裏側の白帯の内側にある茶帯が明瞭なことで同属他種と見分けます。













★☆★ウスイロオナガシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・九州 / 中国大陸・朝鮮半島・極東ロシア
・特徴;翅裏の黒帯が不連続(ミズイロオナガは連続)
・雄;翅表は茶色でやや薄く構造色がある
・雌;雄と同じ
・食草;西日本ではナラガシワ、東日本ではミズナラ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;日中は下草や樹上に留まっている
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;ウスイロ・ミズイロ・オナガが近似種でオナガ3兄弟
ウスイロオナガシジミもヒロオビの副産物としてナラガシワ林でよく見られます。
ミズイロオナガシジミに比べて翅裏の黒帯が不連続でなのが分かります。
オニグルミに生息するオナガシジミは更に黒帯が不連続でごまだら模様に見えて貧弱です。
wikiにはウスイロオナガの前翅裏側に橙色斑はなくオナガには橙色斑があり見分けるとありますが、
写真のように前翅に橙色斑が見られるタイプが存在するので注意が必要です。







★☆★キマダラルリツバメ★☆★
・分布;岩手・福島・関東・中部・近畿・中国地方 / 中国大陸・朝鮮半島・極東ロシア
・特徴;翅裏は黄色地に黒い斑模様
    尾状突起が4本ありその根元がオレンジ色
・雄;翅表は黒褐色で基部に紫色の構造色
・雌;雄と同じ
・食草;アカメガシワなどの樹幹に生息するハリブトシリアゲアリの巣の中で共生
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
      低標高では5/25日から6/10、標高を上げれば7月初旬まで
・撮影時間;夕方4時から6時に占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;国内に類似種はなく4本の字状突起は唯一無二
キマダラルリツバメは尾状突起が4本ありとても美しく局所分布の希少種です。
近畿地方には割と多くの産地がありますがシーズンに入ると網屋が横行します。
夕方の蝶なのでヒロオビ/ウラジロ/ウスイロオナガ→フジ→ヒサマツと回った後の締めに行けるのがいいですね。
















★☆★ハヤシミドリシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・九州 / 中国・朝鮮半島
・特徴;やや大型のゼフィルスで後翅の橙色斑が繫がり尾状突起は長い
・雄;翅表はultra marineと言われる濃い青色の構造色
・雌;翅表は褐色で前翅に白い斑紋
・食草;ほぼカシワのみ
・撮影適期;当地では7/1日前後から7/10日まで
・撮影時間;早朝にカシワ林を竿で叩く、占有行動は夕方
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;オオミドリシジミ属のオオミドリ・ハヤシミドリ・ヒロオビミドリ・エゾミドリ・ジョウザンミドリはよく似る
     ハヤシの雄は後翅の橙色斑の繋がりが微妙な個体もいるので植生で見分ける
学名にもあるultra marineの色合いはキリシマミドリの次いで美しいです。
発生はやや遅く関西でも7月のゼフィルスという印象です。
カシワの木が大好きでなかなか降りて来ないので見上げて撮るしかないです。
たまたま羽化不全の個体が足元にいたのは撮れましたが・・・。






★☆★ウラミスジシジミ / ダイセンシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・九州 / 中国東北部・朝鮮半島・極東ロシア
・特徴;アカシジミに似るが翅裏に3条の白線が入る
・雄;翅表は太い黒縁に鮮やかな水色
・雌;翅表は雄と同様だがやや水色の面積が小さい
・食草;カシワ・ミズナラ・コナラなど
・撮影適期;当地では7/1日前後から7/10日まで、標高を下げれば6月上旬から
・撮影時間;早朝にカシワ林を竿で叩く、夕方に下草で占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;別名ダイセンシジミ、カシワ林のハヤシミドリの副産物
アカシジミに似ていますが翅裏に白い筋が3本見られるのが特徴です。
夕方、下草で翅を開いていたんですが撮り損なったのが残念です。
別名ダイセンシジミは伯耆大山に因んでいます。






フォトチャンネルです。

































台湾のカエルいろいろ2024GW

2024-07-11 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

2024年のGWに台湾で撮ったカエルたちです。

今回、褐樹蛙だと思ったのが艾氏樹蛙だったり、
面天樹蛙にいろんなタイプがいて迷ったり、
貢徳氏赤蛙だと思って撮っていたのが拉都希氏赤蛙だったり、
腹斑蛙の色が薄くて何だかわからなかったりいろいろありました。

台湾のカエルのサイトでいろいろ聞いて同定できました。謝謝!








モルトレヒトアオガエル/莫氏樹蛙 英名;Moltrecht's tree frog 学名;Zhangixalus moltrechti (Boulenger, 1908)
台湾固有種のアオガエルで虹彩はオレンジ色で背中は綺麗な緑色をしています。
日本のモリアオガエルに似ていますが脇腹に黒斑があり後脚の裏側が赤くなるのが特徴です。
宜蘭では環境が変わったのか外来のシロアゴガエルが殖えてモルトレヒトの数が少なかったのが残念です。
写真の個体は大雪山の民宿1000m付近で撮影しました。
何枚かの写真は前回行ったときのものです。












和名;シロアゴガエル 台湾名;斑腿樹蛙 英名;Spot-legged tree frog 学名;Polypedates megacephalus(Hallowell, 1861)
台湾在来種のタイワンシロアゴガエル/布氏樹蛙斑とは別種で香港などの大陸からに侵入種になります。
黄土色でつるんとした肌の中型のカエルで台湾種より内腿の網目模様が太くて粗くなります。
鼻が尖っていて下顎が白く過眼線が黒っぽくなります。
宜蘭では前回は布氏樹蛙が見られましたが今回は腿斑樹蛙が完全に優占種になっていました。
なお、沖縄に侵入しているシロアゴガエル/Polypedates leucomystax(Gravenhorst, 1829)はフィリピン産のようです。







和名;タイワンシロアゴガエル 台湾名;布氏樹蛙斑 英名;Brauer's tree frog 学名;Polypedates braueri (Vogt, 1911)
こちらは台湾在来種の布氏樹蛙になります。
外来種の斑腿樹蛙に比べてやや鼻先が丸く過眼線が赤茶色と焦げ茶色の2色になること、
上唇が明らかに白いことで何とか見分けることができます。
もちろん、内腿の白黒網目模様を確認すれば一発なのですが捕まえて確認するのはちょっと・・・。
写真は前回行ったときのもので今回在来種は見当たりませんでした。


















台湾名;面天樹蛙 英名;Meintein tree frog 学名;Kurixalus idiootocus (Kuramoto and Wang, 1987)
台湾固有種の小型のカエルで上腕や手の外側などに白いブツブツがあるのが特徴です。
もともとはアイフィンガーガエルと同種とされていましたが、
体が比較的小さく手のひらの内側の突起が十分に発達しないこと、
腹部が白く脇の下などに小黒斑が見られることなど細かい相違により1987年に独立種となりました。
背面にXやH型の模様が見られるのはアイフィンガーと同じ特徴です。
のちの研究で卵は土中にばらまくように産むことや、
幼生は落ち葉などの植物性のものを食べることも分かっています。
名前は標本採取地の台北郊外にある面天山にちなんで名づけられています。






和名;アイフィンガーガエル 台湾名;艾氏樹蛙 英名;Eiffinger’s Tree Frog 学名;Kurixalus eiffingeri (Boettger, 1895)
八重山(石垣島・西表島)に生息するアイフィンガーと同種になります。
灰褐色・褐色・緑褐色など環境によって体色が変化し、
皮膚は粗く粒子が見られ背面にXやH型の模様があります。
手のひらの内側の突起が大きく発達するのが特徴です。
樹洞に卵を産んで仔に無精卵を与えて育てることが有名です。







和名;ムクカジカガエル 台湾名;褐樹蛙 英名;Brown tree frog 学名;Buergeria robusta (Boulenger, 1909)
台湾固有種でカジカガエルに比べてやや大きい。
上下の唇に黒と白の横縞があるので見分ける。
体色は茶色が主体で環境によって濃さが変化します。
鼻先から目にかけて淡い三角斑があり、目と目の間から奥にかけて濃い三角斑があります。















和名;ラトウチガエル 台湾名;拉都希氏赤蛙 英名;Latouchte's frog 学名;Hylarana latouchii (Boulenger, 1899)
一般的な止水系のアカガエルのなかまで数は一番多かったです。
鼓膜の後ろが白くならないことで見分けます。








和名;通称イヌガエル 台湾名;貢徳氏赤蛙 英名;Gunther's frog 学名;Sylvirana guentheri (Boulenger, 1882)
鳥羽水族館で繁殖に成功しワンワン鳴いているのはこのカエルです。
宿泊した宿でもワンワンうるさく夜中じゅう鳴き続けていました。
耳の鼓膜の後ろ側が白くなるのが特徴で拉都希氏赤蛙と見分けます。
※今回、撮ったつもりが撮れてなかったので前回の写真を載せます。









和名;ハラブチガエル 台湾名;腹斑蛙/彈琴蛙 英名;Olive frog 学名;Nidirana adenopleura (Boulenger, 1909)
背面は全体的にオリーブ色で背中の真ん中のラインが顕著になります。
鼻から目を通るラインは背中の途中で途切れるのが特徴です。
腹の側面に少し大きい黒斑が見られるので腹斑蛙と名づけられました。
非常に高くて大きな声で鳴きます。
八重山産のヤエヤマハラブチガエルとは別種になります。
上2枚は写真は前回行ったときのものです。








和名;ヘリグロヒキガエル 台湾名;黒眶蟾蜍 英名;Spectacled toad 学名;Duttaphrynus melanosticus (Schneider, 1799)
台湾・中国・東南アジア・南アジアに広く分布するヒキガエルです。
体色は黒色または灰黒色から黄土色まで変化が多く、眉の凹凸が特徴です。
和名の通り口と目の周りの黒ラインが明瞭で指先が黒いことで他種と区別します。
写真は前回行ったときのものです。





台湾名;中國樹蟾 英名;Chinese tree frog 学名;Hyla chinensis (Guenther, 1858)
いわゆる普通のアマガエルの台湾種です。
鼻先から目の後ろにかけて黒い帯があるのでハロウェルとも違って普通種です。






フォトチャンネルです。
































吸水に降りるたくさんのフジミドリシジミ

2024-07-01 16:00:00 | 昆虫

6/15-16日にヒサマツミドリシジミのついでにフジミドリシジミをたくさん撮りました。

本当は前週の6/8日に撮る予定だったのですが、
道の崩落で時間までにたどり着けず1週間遅れてしまいました。
なので雄は発生初期を過ぎていて綺麗な個体は少なかったです。
代わりに雌はピカピカの個体が山盛りいて選び放題・撮り放題となりました。









































フジミドリシジミ
6/15日は到着が少し遅くなり9時半からの撮影開始となりました。
雌雄合わせて10頭ほどが目線より下の葉や地面に留まってくれます。
雄は傷んだ個体が多く1頭だけ綺麗なのがいたのを何とか撮りました。
雌の翅裏の太い白帯が好きでこれは翌日も含めてたくさん撮りました。
雌は新鮮な個体が多く開翅もそれなりに撮れました。
11時を過ぎると雄が樹上へ上がって行き雌は谷底に降りて行ったので、
撮影終了となりヒサマツミドリシジミへと移動しました。

6/16日は早めに出て8時前に現地に到着しました。
ポイントはまだ日陰でしたが葉の上にフジミドリが多数留まっていました。
数えると雄5頭・雌10頭ほどで翅を閉じたままじっとしていたり、
葉の上を歩き回ったり、その場でくるくる回ったりしていました。
日が照り始めると翅を開いて飛び始め賑やかな時間になりました。
この日は晴れ時々曇りで風もありましたが雌はたくさん撮れました。
雄は傷んでいてもいいから開いたら撮ろうかという感じでいくつか撮りました。
やはり11時を過ぎると分散していったので撮影終了となり仕事があるので帰宅しました。

やはりフジミドリ雄の新鮮な個体を撮ろうと思うとここでは6月7日ぐらいがいい感じです。
来年のために覚えておこうと思います。




★☆★フジミドリシジミ★☆★
・分布;日本固有種/北海道南部・本州・四国・九州
・特徴;小型のゼフィルスで翅裏の橙色斑が1つに繋がる
・雄;翅表は青色の構造色
・雌;翅表は黒褐色で斑紋はない
・食草;ブナ・イヌブナ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;晴れた日の8時から11時に葉上や地面で吸水
      雄の占有行動は夕方高い樹上で行う
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;富士山の5合目で発見されたので富士の名が付く
山地性のブナ喰いでゼフィルスの中では一番の小型種。
雄の翅表は目の覚めるような美しい青色で雌の翅裏の白帯はしっかりとして太い。
当地では晴天の午前中に吸水降りるところを狙って撮る。
雄のピークはヒサマツより1週間早く雌のピークはヒサマツの初週6/15日と重なる。






フォトチャンネルです。