ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・ダイビングの水中写真の3本柱でブログをしています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
大阪近辺で長い天体望遠鏡レンズ(BORG77ED2/71FL)に迷彩テープを貼っている若手がいたらきっと自分です。 最近はOLYMPUS M.ZD300mmF4で撮ることが多いですが・・・。
鳥の数は数えていないので何種類撮ってるかわ分かりませんがたくさん撮っています^^ 数を数えることよりも好みの野鳥をじっくり撮ることに重きをおいています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS E-5(水中用) / OM-D E-M1 MarkⅡ(メイン機) / OM-D EM-5(サブ機)
レンズ;BORG77ED2 510mm(F6.7) / BORG71FL 300mm(F4.2) / ZD50mm Macro(F2.8) / OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / M.ZD75mm(F1.8)

撮影地は近場では大阪の北摂の公園・大阪城・淀川河川敷・巨椋干拓地など。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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スタイル抜群のヒメサナエ

2021-07-27 16:00:00 | 昆虫

その道のプロの方にアドバイスをいただき、
夏サナエのヒメサナエを探しに行ってきました。


















ヒメサナエ雄
河川上流から源流の川サナエで限られた地域にしか分布していません。
北摂地域ではなかなか見ることができないので兵庫県の西部まで撮りに行きました。
ヒメサナエは河川上流の日の当たる川床の飛び石の上に留まっていました。
大きな石よりは小さめの水面から10cmぐらいの石の上が好きなようで、
陽が照ると4・5頭が樹上から降りてきて縄張り行動をとっていました。

太陽が高くなると尾を高く上げるいわゆるオベリスクといわれる姿勢をで留まるのが面白くて、
それを前から撮ったり横から撮ったりして昼過ぎまで楽しめました。
まだ出始めで雌はいませんでしたが生息域の様子が分かったのが大きな収穫でした。


ヒメサナエは4cmぐらいで尾が極端に細くかなり華奢で目が大きく見える可愛らしい感じのトンボです。
日本では1属1種で夏に同じ環境で生息する似たトンボはオジロサナエぐらいです。
両種とも尾の先が白いのですがヒメサナエの胸側黒条は1本半でオジロサナエはY字型になるので見分けは簡単です。
夏サナエはヒメサナエの他はオジロサナエ・オナガサナエ・メガネサナエ・オオサカサナエ・ナゴヤサナエとコオニヤンマぐらいです。
梅雨が明けて夏本番になりこれから夏秋のトンボが楽しみですね^^







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キロサナエとヤマサナエ

2021-07-21 16:00:00 | 昆虫

6月に撮ったキイロサナエとヤマサナエです。



キイロサナエ雄
ヤマサナエとばかり思って適当に撮ってましたが、
帰ってから画像を見ると希少種のキイロサナエと判明しました。
まあ、やや薄汚れていたのでどう撮ってもそう変わりない感じですが。
ただ、キイロサナエと分かっていれば辺りをもう少し真剣に散策したとは思います。






ヤマサナエ雄
こちらは普通種のヤマサナエです。
同じ場所で撮りましたがヤマサナエは山側、
キイロサナエは田んぼ側と微妙に棲み分けている感じでした。

キイロサナエとヤマサナエの見分け
①胸のL字の内側が太ければヤマサナエ
 胸のL字の内側が細ければキイロサナエ
②胸側の1本目の黒条が太ければヤマサナエ(例外あり)
 胸側の1本目の黒条が細いまたは一部消失していればキイロサナエ(例外あり)
③雄の尾部先端の付属器の先端の二股が細く先が尖ってればヤマサナエ
 雄の尾部先端の付属器の先端の二股が太く先が曲がっていればキイロサナエ
④雌の産卵管が見えなければヤマサナエ
 雌の産卵管が見えていればキイロサナエ




おまけショット

コウノトリ
撮影したときは孵化後2週間ほどでした。
喉に袋があってまだ可愛らしい感じがします。
今はもう大きくなってもう巣立つ頃だと思います。






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翅を開いたキマダラルリツバメ

2021-07-18 16:00:00 | 昆虫

6月中旬に、去年と同じ生息地でキマダラルリツバメを撮りました。







キマダラルリツバメ
夕方3時頃から活動するので他の撮影が終わってから撮りに行ける夕方の蝶です。
幼虫は桐などの古木に棲むアリと共生するので極限られた場所にしか発生しません。
ピンポイントで発生するので場所を知っていなければなかなか見つけられない蝶だとおもいます。

この場所は割と有名な蝶の発生地の近くでもあり、
虫網を持った連中がウロウロしていました。
ハンターが帰るまで蝶を捕られないように守りながらの撮影でした。






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色鮮やかなモートンイトトンボ

2021-07-13 17:00:00 | 昆虫

6月に撮ったモートンイトトンボです。



モートンイトトンボ雄
前に載せたコフキヒメイトトンボやヒメイトトンボ・ヒヌマイトトンボと同じぐらいの大きさで、
基本的に湿地や浅い池に生息する小さなイトトンボです。
色は他種と比べると鮮やかでやや蛍光色を帯びている感じがします。
若い雄は尾部の紅色部分が広くて日が当たるととても綺麗です。










モートンイトトンボ雌
若い雌は蛍光がかったオレンジ色をしています。
成熟すると薄緑色になりますが他種と比べると色艶があって綺麗に見えます。
交尾は早朝で活動自体も昼までな感じでなかなか気難しいトンボですが、
晴れた日の朝ならいい感じでいろいろ撮れると思います。







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グンバイトンボの集団産卵

2021-07-11 16:00:00 | 昆虫

グンバイトンボが多数いる小川を見つけたのでたくさん撮りました。






























グンバイトンボ連結・産卵
他のモノサシトンボ属と同じで集団で産卵をする傾向があるようで、
広いスペースがあるのになぜか密になって産卵します。
多くの子孫を残すよう遺伝子に組み込まれた習性なんだろうと思います。

撮影方法はまず川の中に入って三脚を水面スレスレにセットしてトンボを待ちます。
ペアが来たら雌にピントを合わせてから雄の顔にもピントが合うように高さを微調整します。
2ペアが画角に入れば2頭の雌を平行にしてピントを合わせるようにすると4頭の顔にピントが合います。
絞ればピントが合いやすくなりますが背景が滲むので自分は絞らず解放で撮っています。
現場では細かいピントまで確認できないので連射で撮って後でピントの合っている写真だけ残します。











グンバイトンボ雄
雄の中脚と後脚に軍配のような平たい板が付いているのが特徴です。
この軍配は雌にアピールするためのもので飛んでいるときに非常に目立ちます。







グンバイトンボ(テネラル)
川辺を歩くと朝に羽化した個体がいくつも飛び立ちます。
羽化したては色もなく地味ですが見つけるとやはり撮ってしまいます。
もちろん、グンバイがあるのが雄でないのが雌です。







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アオサナエで玉ボケ祭り

2021-07-08 16:00:00 | 昆虫

もう何年も通っている大好きなアオサナエの清流ですが、
少し水は汚くなったもののアオサナエの数は圧倒的で、
ピークには等間隔でアオサナエが並んでいる姿を見ることができます。
















アオサナエ雄
雄は川の中にある石の上で縄張り行動をしていて、
低い姿勢でじっくり近づけば割と逃げないので、
背景を変えながらいろいろ撮れて楽しいです。
低く構えて水面を入れれば玉ボケができるのがいいですね。
アオサナエは尾部を上げて留まっている姿が独特で美しく、
背景の玉ボケと合わせていい角度で撮れると嬉しいですね。

アオサナエは6月中旬ぐらいまでで終わってしまい、
その後はアオハダトンボが清流の主役になっていきます。
今季も雄ばかりで雌は撮れませんでしたが、
気長にやっていればいつかは交尾や産卵も撮れるでしょう。







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ヒラサナエの楽園

2021-07-05 16:00:00 | 昆虫

去年と同じ場所にヒラサナエを撮りに行きました。
ダビドサナエ属モイワサナエの亜種ヒラサナエは富山から岡山の日本海側を中心に生息し、
亜種ヒロシマサナエとともにとっても希少なトンボです。








ヒラサナエ雄
この生息地は標高が高いので春のサナエトンボにしては発生時期が遅く、
5月下旬から7月上旬まで多くのヒラサナエを見ることができます。
多くのサナエトンボは羽化後には一旦生息地を離れて過ごすことが多いのですが、
ヒラサナエは生息地を離れることなく割と集団で湿地の葉の上でまったり過ごしている感じです。
若い個体は緑色の部分が明るい黄色をしています。










ヒラサナエ雌
雌も雄に交じったりやや離れたりしながら葉に留まっていました。
観察しているとカワトンボに襲われ地面に落とされ縄張りを奪われたり、
日向ではなく半日蔭の葉の上でじっとしていたりとひ弱な感じがします。
この湿地がある限りここのヒラサナエは安泰ですが、
局地分布の希少種なので大切にしたいですね。










ヒラサナエ雄(テネラル)
羽化直後に飛び立ったテネラルもいくつか見つけました。
色が薄く翅も半透明で頼りない感じでしたが、
辺りを一周して戻って来るといなかったので無事に樹上へ上がったと思います。


モイワサナエ3亜種
・基亜種モイワサナエ‥‥北海道・東日本(長野県・山梨・群馬・栃木・茨城各県以北)
・亜種ヒラサナエ‥‥岡山県・兵庫県・京都府・滋賀県など
・亜種ヒロシマサナエ‥‥広島県・鳥取県・島根県・岡山県
この3亜種の見分けは雄は尾部付属器の微妙な違いで区別します。
雌は素人には判別不能レベルになり基本的に分布域で区別します。
ただ、ヒラサナエとヒロシマサナエの分布域が重なる地域では、
生息地も含めて専門家に判断してもらうしかないと思います。

※最近はこの3亜種を統合してモイワサナエ1種とする場合もありますが、
たとえ学術的に統合されたとしても分布や生息環境が違うので、
やはりヒラサナエ・ヒロシマサナエの名は残してほしいなと感じます。






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コフキヒメイトトンボ4態

2021-07-02 16:00:00 | 昆虫

四国で撮ったコフキヒメイトトンボです。







コフキヒメイトトンボ雄
体長2.5cmほどの小さなイトトンボで同属のヒメイトトンボとともに日本最小クラスのトンボと言われています。
(日本最小のトンボとしてはハッチョウトンボが有名ですが同じぐらいの大きさになります)
成熟した雄は胸部を中心に粉を吹くので「コフキ」と名が付いていいます。
若い雄は粉を吹かず尾部先端の紅色が鮮やかです。










コフキヒメイトトンボ雌
若い雌は全身が深紅になり目を見張るような美しさです。
成熟雌は尾部背面に黒条が入り緑色になります。
かなり地味になるのが残念なところですね。

コフキヒメイトトンボは四国・九州・南西諸島に分布する南方系のイトトンボで、
海外では台湾・中国南部から東南アジアにかけて広く見られます。
徳之島以南に分布するヒメイトトンボとは近縁種で、
雄は尾部付属器の下側が長ければコフキヒメイトトンボで短ければヒメイトトンボ、
雌は前胸に黒斑・後縁中央部に突起があればコフキヒメイトトンボでなければヒメイトトンボです。




おまけショット


サラサヤンマ
曇りで光がなかったので大した写真にはなりませんでしたが、
行ったり来たりを繰り返していて愛想はよかったです。







ハラビロトンボ
普通種ですがたくさんいていろいろ撮れました。




ムラサキシジミ
この春に発生した感じの割と綺麗な個体でした。





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