ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・ダイビングの水中写真の3本柱でブログをしています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
大阪近辺で長い天体望遠鏡レンズ(BORG77ED2/71FL)に迷彩テープを貼っている若手がいたらきっと自分です。 最近はOLYMPUS M.ZD300mmF4で撮ることが多いですが・・・。
鳥の数は数えていないので何種類撮ってるかわ分かりませんがたくさん撮っています^^ 数を数えることよりも好みの野鳥をじっくり撮ることに重きをおいています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS E-5(水中用) / OM-D E-M1 MarkⅡ(メイン機) / OM-D EM-5(サブ機)
レンズ;BORG77ED2 510mm(F6.7) / BORG71FL 300mm(F4.2) / ZD50mm Macro(F2.8) / OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / M.ZD75mm(F1.8)

撮影地は近場では大阪の北摂の公園・大阪城・淀川河川敷・巨椋干拓地など。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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商業利用やブログその他での転用をご希望の際はメールにてご連絡をよろしくお願い致します。

今季のゼフィルスいろいろ

2024-07-15 17:00:00 | 昆虫

今季撮ったゼフィルスをまとめて載せます。
ヒサマツとフジミドリは別で載せています。







★☆★オオミドリシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・四国・九州 / 中国大陸・シベリアなど
・特徴;大型で翅裏の橙色斑が2つに分かれ黒点がしっかり丸い
・雄;翅表は青色の構造色
・雌;翅表は黒褐色で前翅に白い斑紋
・食草;コナラ・クヌギ・カシワ・ナラガシワ・ミズナラなど
・撮影適期;当地では6/1日から6/15日まで
・撮影時間;8時から10時に占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;翅を90°以上によく開く
青系のミドリシジミで翅を思いっきり開き直線的に飛ぶ姿が印象的です。
オオミドリシジミはエゾミドリ・ジョウザンミドリ・ハヤシミドリ・ヒロオビミドリにとても似ていいます。
見分けはやはり橙色斑がしっかり2つに分かれることと黒点がまん丸なことですかね。
青色の構造色が少し紫がかって派手な感じなので見た感じでオミドリと判断することもできます。










★☆★ウラジロミドリシジミ★☆★
・分布;北海道南部・本州・四国・九州 / 中国大陸・朝鮮半島
・特徴;やや小型で前翅が丸くなる
    翅裏は銀白色で茶帯は細く目立たない
    橙色斑は薄く尾状突起は太く短い
・雄;翅表はやや濃い青色の構造色
・雌;翅表は茶色で先端付近にわずかな構造色
・食草;西日本ではナラカシワ、東日本ではカシワ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;夕方から日没に占有行動
    早朝にナラガシワを竿で叩いて探す
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;雄の翅表は青い
ウラジロミドリシジミは小型で翅の裏側が白っぽくやや丸いので貧弱に見えます。
雄の翅表は濃い青色の構造色で目を見張るものがあります。
当地ではヒロオビの副産物的な感じですか雄の翅表の青色が撮れると嬉しいです。








★☆★ヒロオビミドリシジミ★☆★
・分布;日本固有種 / 本州の中国山地
・特徴;やや大型で翅裏の白帯に内側の茶帯がはっきりしている
・雄;翅表は青緑色の構造色
・雌;翅表は黒褐色で前翅に白い斑紋
・食草;ナラガシワ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;8時から10時に占有行動
    早朝にナラガシワ林を竿で叩く
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;戦後まではハヤシミドリシジミと混同されていた
ヒロオビミドリシジミは中国山地のナラガシワ林のみに生息しています。
後翅裏側の白帯の内側にある茶帯が明瞭なことで同属他種と見分けます。













★☆★ウスイロオナガシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・九州 / 中国大陸・朝鮮半島・極東ロシア
・特徴;翅裏の黒帯が不連続(ミズイロオナガは連続)
・雄;翅表は茶色でやや薄く構造色がある
・雌;雄と同じ
・食草;西日本ではナラガシワ、東日本ではミズナラ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;日中は下草や樹上に留まっている
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;ウスイロ・ミズイロ・オナガが近似種でオナガ3兄弟
ウスイロオナガシジミもヒロオビの副産物としてナラガシワ林でよく見られます。
ミズイロオナガシジミに比べて翅裏の黒帯が不連続でなのが分かります。
オニグルミに生息するオナガシジミは更に黒帯が不連続でごまだら模様に見えて貧弱です。
wikiにはウスイロオナガの前翅裏側に橙色斑はなくオナガには橙色斑があり見分けるとありますが、
写真のように前翅に橙色斑が見られるタイプが存在するので注意が必要です。







★☆★キマダラルリツバメ★☆★
・分布;岩手・福島・関東・中部・近畿・中国地方 / 中国大陸・朝鮮半島・極東ロシア
・特徴;翅裏は黄色地に黒い斑模様
    尾状突起が4本ありその根元がオレンジ色
・雄;翅表は黒褐色で基部に紫色の構造色
・雌;雄と同じ
・食草;アカメガシワなどの樹幹に生息するハリブトシリアゲアリの巣の中で共生
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
      低標高では5/25日から6/10、標高を上げれば7月初旬まで
・撮影時間;夕方4時から6時に占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;国内に類似種はなく4本の字状突起は唯一無二
キマダラルリツバメは尾状突起が4本ありとても美しく局所分布の希少種です。
近畿地方には割と多くの産地がありますがシーズンに入ると網屋が横行します。
夕方の蝶なのでヒロオビ/ウラジロ/ウスイロオナガ→フジ→ヒサマツと回った後の締めに行けるのがいいですね。
















★☆★ハヤシミドリシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・九州 / 中国・朝鮮半島
・特徴;やや大型のゼフィルスで後翅の橙色斑が繫がり尾状突起は長い
・雄;翅表はultra marineと言われる濃い青色の構造色
・雌;翅表は褐色で前翅に白い斑紋
・食草;ほぼカシワのみ
・撮影適期;当地では7/1日前後から7/10日まで
・撮影時間;早朝にカシワ林を竿で叩く、占有行動は夕方
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;オオミドリシジミ属のオオミドリ・ハヤシミドリ・ヒロオビミドリ・エゾミドリ・ジョウザンミドリはよく似る
     ハヤシの雄は後翅の橙色斑の繋がりが微妙な個体もいるので植生で見分ける
学名にもあるultra marineの色合いはキリシマミドリの次いで美しいです。
発生はやや遅く関西でも7月のゼフィルスという印象です。
カシワの木が大好きでなかなか降りて来ないので見上げて撮るしかないです。
たまたま羽化不全の個体が足元にいたのは撮れましたが・・・。






★☆★ウラミスジシジミ / ダイセンシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・九州 / 中国東北部・朝鮮半島・極東ロシア
・特徴;アカシジミに似るが翅裏に3条の白線が入る
・雄;翅表は太い黒縁に鮮やかな水色
・雌;翅表は雄と同様だがやや水色の面積が小さい
・食草;カシワ・ミズナラ・コナラなど
・撮影適期;当地では7/1日前後から7/10日まで、標高を下げれば6月上旬から
・撮影時間;早朝にカシワ林を竿で叩く、夕方に下草で占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;別名ダイセンシジミ、カシワ林のハヤシミドリの副産物
アカシジミに似ていますが翅裏に白い筋が3本見られるのが特徴です。
夕方、下草で翅を開いていたんですが撮り損なったのが残念です。
別名ダイセンシジミは伯耆大山に因んでいます。






フォトチャンネルです。

































吸水に降りるたくさんのフジミドリシジミ

2024-07-01 16:00:00 | 昆虫

6/15-16日にヒサマツミドリシジミのついでにフジミドリシジミをたくさん撮りました。

本当は前週の6/8日に撮る予定だったのですが、
道の崩落で時間までにたどり着けず1週間遅れてしまいました。
なので雄は発生初期を過ぎていて綺麗な個体は少なかったです。
代わりに雌はピカピカの個体が山盛りいて選び放題・撮り放題となりました。









































フジミドリシジミ
6/15日は到着が少し遅くなり9時半からの撮影開始となりました。
雌雄合わせて10頭ほどが目線より下の葉や地面に留まってくれます。
雄は傷んだ個体が多く1頭だけ綺麗なのがいたのを何とか撮りました。
雌の翅裏の太い白帯が好きでこれは翌日も含めてたくさん撮りました。
雌は新鮮な個体が多く開翅もそれなりに撮れました。
11時を過ぎると雄が樹上へ上がって行き雌は谷底に降りて行ったので、
撮影終了となりヒサマツミドリシジミへと移動しました。

6/16日は早めに出て8時前に現地に到着しました。
ポイントはまだ日陰でしたが葉の上にフジミドリが多数留まっていました。
数えると雄5頭・雌10頭ほどで翅を閉じたままじっとしていたり、
葉の上を歩き回ったり、その場でくるくる回ったりしていました。
日が照り始めると翅を開いて飛び始め賑やかな時間になりました。
この日は晴れ時々曇りで風もありましたが雌はたくさん撮れました。
雄は傷んでいてもいいから開いたら撮ろうかという感じでいくつか撮りました。
やはり11時を過ぎると分散していったので撮影終了となり仕事があるので帰宅しました。

やはりフジミドリ雄の新鮮な個体を撮ろうと思うとここでは6月7日ぐらいがいい感じです。
来年のために覚えておこうと思います。




★☆★フジミドリシジミ★☆★
・分布;日本固有種/北海道南部・本州・四国・九州
・特徴;小型のゼフィルスで翅裏の橙色斑が1つに繋がる
・雄;翅表は青色の構造色
・雌;翅表は黒褐色で斑紋はない
・食草;ブナ・イヌブナ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;晴れた日の8時から11時に葉上や地面で吸水
      雄の占有行動は夕方高い樹上で行う
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;富士山の5合目で発見されたので富士の名が付く
山地性のブナ喰いでゼフィルスの中では一番の小型種。
雄の翅表は目の覚めるような美しい青色で雌の翅裏の白帯はしっかりとして太い。
当地では晴天の午前中に吸水降りるところを狙って撮る。
雄のピークはヒサマツより1週間早く雌のピークはヒサマツの初週6/15日と重なる。






フォトチャンネルです。
































ピカピカ新鮮なヒサマツミドリシジミ2024

2024-06-26 16:00:00 | 昆虫

6/15日、関東の友人を案内して但馬方面のゼフィルスを回りました。
早朝に神鍋高原でヒロオビミドリシジミ・ウラジロミドリシジミ・ウスイロオナガシジミを撮って、
フジミドリシジミをしっかり押さえてから本命のヒサマツミドリシジミに向かいました。

去年、6/11日はヒサマツは皆無で6/17-18日は大量のヒサマツ祭りでした。
今年はゼフィルスの出現が全体的に少し遅い感じもありましたが、
6/15日なら出始めるだろうとの算段で現地に向かいました。
前週に下調べをしていたのでルートは確保、
悪かった天気予報もいい方に外れて絶好のヒサマツ日和となりました。




































ヒサマツミドリシジミ雄 6/15日
撮影ポイントへは11時半過ぎに到着し昼ご飯を食べてゆっくり準備をしました。
予想通り12時20分ごろからチラチラ飛び始めたので本命のブナの前で待機。
13時過ぎに思っていた枝にヒサマツが見事に舞い降りました。
去年と同じで30分ほどは日陰に入り翅を開かず休憩モード。
13時30分から動き始めて翅を開いて目の前3mでテリ張りを開始しました。
飛んでもほぼ同じ葉に戻って来るので撮影は簡単。
翅もいろんな角度で開いてくれたので好きなだけ撮り放題でした。
15時頃に下枝が陰ると目線よりも高いところに上がったので撮影終了となりました。

見ての通り出始めピカピカの新鮮個体ばかりです。
テレコンを付けたり外したりしながらいろいろ撮りました。
ヒサマツ独特の翅裏のV字模様と翅表のやや暗い金緑色のヒサマツブルーが綺麗です。
やはりゼフィルスの最高峰にふさわしい風格と気品がありますね。
去年も全く同じ枝でたくさん撮っているのに今年も飽きずにたくさん撮ってしまう。
ヒサマツミドリシジミは魅力満載の素晴らしいゼフィルスでした。

関東の友人にも十分楽んでもらえていい写真がたくさん撮れてることと思います。
※最初の3枚以外はおよそ撮った順に並べています。




★☆★ヒサマツミドリシジミ★☆★
・分布;日本固有種/中部地方以西の本州・四国・九州
・特徴;中型のゼフィルスで後翅裏の白線の下側が唯一V字模様になり尾状突起が細長い
・雄;翅表はやや暗い金緑色の構造色
・雌;翅表は黒褐色で前翅に青色の斑紋が2つ、上側の斑紋の先端に朱点が2対
・食草;ウラジロガシ
・撮影適期;当地では6/15日から6/25日まで
・撮影時間;晴れた日の12時半から16時に占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;雄は生息地を離れヒルトップして山頂で見られる
     雌は夏眠し秋にウラジロガシ林で見られる
当地でヒルトップするのは例年6/10日ではまだ早く6/15日辺りから始まり6/18日なら確実と言われている。
6/25日には傷んだ個体が多くなり6月末までは活動が見られる。
無風晴天の午後が狙い目だが梅雨入りの関係で土日に晴れない年は泣いて過ごすことになる。
撮影地へのアプローチも崩落などで年々厳しくなり網屋も多く閉口する。
鹿の食害で下草がなくなり撮影場所が限られ斜面が滑り難儀する。
2023年は大量発生で人が多くても撮り放題、今年2024年は崩落により人が少なく撮り放題でした。
発生後期にはごく少数ながら雌も撮影例があるので油断はできない。






フォトチャンネルです。



























野生絶滅に近いヒョウモンモドキ

2024-06-17 17:00:00 | 昆虫

6/2日に広島県の世羅町と三原市だけで見られるヒョウモンモドキを撮りに行きました。
撮影地は世羅町の「せら夢公園」の自然観察路で蝶を養殖するゲージ周りに複数いました。























































ヒョウモンモドキ
ほぼ野生絶滅に近いと言われている希少な蝶です。
見た目はヒョウモンチョウに似ていますが属からして違います。
飛び方はゆっくりですぐどこかに留まる感じで見るからに弱弱しいです。
ここではたくさん養殖されていますが野生個体は絶滅とのことです。
※1頭だけモドキじゃないのが混じってます。

幼虫の食草は湿地に生えるキセルアザミで、
個体群を維持するには広大な湿地が必要になります。
ここでは人工的に保護されていてたくさん見られますが、
何かの拍子で簡単に絶滅する恐れがありますね。




おまけショット






ハッチョウトンボ
木道のある湿地にはたくさんのハッチョウトンボがいました。
環境がよのか見渡す限りハッチョウトンボだらけで100や200はいると思われます。
サギソウやトキソウなどが咲いていればじっくり狙うんですが、
草に留まっているだけなのでちょっと撮って終わりにしました。







モートンイトトンボ
同じ木道に6月トンボのモートンもいました。
まだ若い個体が多い感じでした。






ヨツボシトンボ
近くの池周りにいくつか留まっていました。




ショウジョウトンボ
赤くて大きいですね。




ハラビロトンボ
濃い青色が綺麗ですね。






フォトチャンネルです。
































中部地方のベニモンカラスシジミ

2024-06-13 16:00:00 | 昆虫

5/27-28日に長野県飯田市へベニモンカラスシジミを撮りに行きました。
今までベニモンカラスシジミは空振りばかりで撮れたことがなかったので、
今回は何とか撮れてよかったです。





ベニモンカラスシジミ
翅を開くと赤茶色の紋があるのですがカラスシジミ類は基本的に翅を開かないので翅裏しか撮れません。
友人いわく本州最難関の蝶らしいのですが日本のゼフィルス25種にも入っていない地味な蝶です。
日本全国に生息地が10か所とないと言われている希少な蝶で、
晴れた日の朝10時から12時と夕方14時から15時頃に出るそうです。
実際、見たのは晴れた初日の9時半から11時20分までと曇りの2日目の10時頃だけでした。
夕方の蝶と思っていたのですが2日間とも午後からは気配なしでした。
ここは100mほどの狭い生息地なのですが網屋が結構いてイヤな感じでした。
今年の発生は5/18日頃からだったようで前週はたくさんいたそうですが網屋が採り尽くした感じです。

食草は低木のクロウメモドキ類でその減少が各地でのベニモンカラスシジミの減少に繋がっています。
採集に規制がないのが輪をかけてベニモンカラスシジミの絶滅に繋がるので、
食草と蝶をセットで保護する必要性を強く感じますね。




おまけショット

アオバセセリ
大型のセセリです。
太陽ギラギラで独特の色が出ませんでした。





アサマイチモンジ
大型のイチモンジチョウです。
まだこの時期は新鮮な個体が多かったです。





フォトチャンネルです。
































大陸からの飛来種スナアカネを大量に発見!!

2023-11-20 17:00:00 | 昆虫

11月の3連休に大量のスナアカネを発見しました。

オオキトンボの撮影の帰りに時間があったので寄った池で飛来種スナアカネを見つけてびっくりしました。
しかも、結構な数のスナアカネがいて交尾・産卵もたくさん見られて更にびっくりしました。






















スナアカネ雄
スナアカネは大陸からの飛来種で南方系のトンボになります。
雌雄とも目の下側が青灰色になり胸側部に2本の白い線が入るのが特徴です。
体色は朱色の混ざった明るい赤色という感じでナツアカネほど濃くはなくタイリクアカネほど暗くはない感じです。

同じく飛来種のオナガアカネやタイリクアキアカネは日本海側で見つかることが多いのですが、
スナアカネは瀬戸内海や太平洋側でも海沿いの開けた池なら可能性があります。
ちょっと数えると池周りに雄ばかり30頭以上いて完全に優占種になっていました。
面積あたりで考えると80頭は下回らない数がいる感じでスナアカネ祭りという感じでした。
なぜか池周りは雄ばかりで単独雌は見当たらなかったのが不思議な感じでした。















スナアカネ飛翔/連結産卵
どの個体もスレがなくどう考えてもこの池で羽化している感じです。
推測するに春先に飛来したスナアカネがこの池で産卵し7-8月頃に羽化した感じです。
つまり、2化目が大量発生しているということになります。
問題はこの池で越冬して春に代を重ねて発生するのかどうかです。
スナアカネの卵期はおよそ10日、ヤゴ期は80-140日になります。
ヤゴで越冬するには近畿地方の水温では微妙なところですかね。
(寒波が来て池が凍ったらアウトでしょうね。)












スナアカネ交尾
交尾は午前10時前後から11時半にかけてたくさん見ることができました。
地面に留まることが多くあまりいい絵にはなりませんでしたが、
5分ぐらいは交尾をするので割と簡単に撮れます。
スナアカネはこの池では完全に優占種になっていて、
歩くと足元から複数が飛ぶ感じになっていました。

今季、いつまでいるのか気になるのでもう1回ぐらい見に行きたいと思います。
暖冬になればヤゴが越冬してくれるかも・・・と少しだけ期待しています。






ベニトンボ
同じ池にベニトンボも複数いました。
もう関西でも普通種になると思います。






タイリクアカネ
この池の本来の優占種はタイリクアカネですが、
池の端っこの水路に追いやられていました。






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オオキトンボの交尾など~秋のトンボ祭り

2023-11-17 17:00:00 | 昆虫

11月に入る頃に活動が活発になるオオキトンボです。













オオキトンボ
アカネ科の中では一番大きいトンボになります。
黄色というよりは黄土色で割と地味です。
冬に水が少なくなるすり鉢状のため池を好むため、
日本国内では極地分布になっていてます。
兵庫県の瀬戸内側では割と普通に見られますけどね。

この日は複数の交尾態や連結産卵が見られました。
繁殖活動は10時から12時限定になります。












コノシメトンボ
同じ池ではコノシメトンボの連結産卵も見られました。
割とどこにでもいるアカネですけどいたら撮ってしまいますね。







ナツアカネ
ナツアカネは最近数を減らしているように感じます。
全身真っ赤で綺麗ないいトンボですよね。








ナニワトンボ
赤くない赤とんぼとして有名です。
分布は主に瀬戸内地方で東日本や九州では見られません。
11月にもなるともう老成個体ばかりで綺麗な青色はとはいきません。
大阪北部に安定した大きな産地があるので割と簡単に撮れます。






タイリクアカネ
アキアカネとにていますが胸側部の黒条が短く翅の前方に少し色が付きます。
海岸沿いに多いトンボで最近は内陸部でも普通に見られます。
関東方面にはいないトンボで関西では普通種になります。






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コシブトトンボなど~沖縄のトンボいろいろ

2023-11-15 17:00:00 | 昆虫

10月に撮った沖縄本島のトンボいろいろです。







コシブトトンボ雄
夏の西表島では青い雄が撮れなかったので今回はじっくり狙いました。
3cm弱の小さなトンボで敏感に逃げるので目を離すと見失います。
それでも、慣れると複数見つけていい感じで撮ることができました。
目の青色と体の青黒の斑模様が特徴的で綺麗なトンボだと思います。










アオビタイトンボ雄
睡蓮の花に留まったので絵になるかなと思って撮りました。
花に負けていますがそれなりに撮れた感じはします。







コシボソトンボ雄
沖縄では一番の普通種ですがすぐ逃げるので割と撮りにくい感じのトンボです。
活動時間の終わりの午後はちょっとゆっくりしてくれるので狙いどきです。
スタイルのいいトンボですがちょっと地味なんですよね。






ヒメトンボ
この時期のヒメトンボは老成していてピカピカとはいきません。
シオカラトンボと同じで粉を吹くので渋さは増しますがやはり地味です。





タイリクショウジョウトンボ
本州のショウジョウトンボに比べると少し色が明るい感じがします。
大型のトンボなので数が少なくてもよく目立ちます。









ベニトンボ
大阪周辺でもパラパラ見られるようになっている綺麗なトンボです。
流水でも止水でも繁殖できるのが強みですかね。





オオシオカラトンボ雌
ちょっとオオハラビロトンボに似ていてドキッとしますが本州にもいる普通種ですね。





リュウキュウギンヤンマ
本州のギンヤンマより明らかに大きく存在感があります。
池を我が物顔で飛んでいてほかのトンボにとっては恐怖でしかないと思われます。






アオタテハモドキ
沖縄では普通種ですが青色が印象的で綺麗な蝶です。
近年、沖縄本島にも完全に定着したようですね。






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9月のマダラヤンマ

2023-10-17 18:00:00 | 昆虫

9月に撮ったマダラヤンマです。















マダラヤンマ
この日は晴天でマダラヤンマはほぼ止まらず活発に飛び回っていました。
早朝7時から8時半ぐらいに交尾を2ペア見ることができました。
池は整備されていて今期も十分満足できるぐらい撮影できました。





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西表島のアカスジベッコウトンボとオキナワチョウトンボ

2023-09-19 16:00:00 | 昆虫

西表島の田園地帯のトンボいろいろです。







アカスジベッコウトンボ雄
以前は与那国島まで撮りに行った珍トンボでしたが今では西表島・石垣島全域に分布しています。
翅の色が濃い赤色で一度見たら忘れない印象深いトンボです。
ベニトンボのように北上を続けて沖縄本島や奄美諸島まで飛来するのか注目です。
このアカスジは止水でも流水でも繁殖するトンボなので種としての強度があります。
在来種とバランスよく共生してくれればと思います。








オキナワチョウトンボ雄
ベッコウチョウトンボとも呼ばれている沖縄のトンボの代表です。
翅の模様が複雑で太陽が当たると黄金色に輝く美しいトンボです。









コフキショウジョウトンボ雄
こちらは開けた川や田んぼの際の水路などに見られるトンボです。
分布は西表島と石垣島で藍色と赤紫色のツートンカラーが特徴です。
大きい割に敏感で追えば逃げてしまう感じですが、
じっと待っていれば意外と近くに留まったりします。
夏場なのに粉を吹くほど成熟した個体はいなかったのが不思議ですね。
あと、何気にベニトンボを見かけなかったのが気になります。









コシブトトンボ
とっても小さなトンボで尾部のつけ根が太いのが特徴です。
成熟すると綺麗な青色になりますがきちんと撮れたのは若い個体です。
主に田んぼの際の短い草で見られて水辺を離れることはない感じです。
時期的なものなのか数はやや少なく敏感に逃げるので撮影は難しかったです。













ヒメトンボ
こちらも田んぼ周りの広範囲にいて数も多く普通種です。
青色の成熟した雄の色合いが綺麗です。
雌は麦わら色で目立たず地味ですね。




コシボソトンボ
田んぼ周りや水路などの開けたところによくいる普通種です。
尾が細長く割と大きいので目立ちます。
動くとすぐ飛ぶのでいい感じで撮るのはなかなか難しいです。






タイワンウチワヤンマ雄
西日本では既に普通に見られるようになっています。
名前は台湾ですがどちらかと言えば大陸系のトンボですね。
そして名前はヤンマですがサナエ属になります。






リュウキュウギンヤンマ雌
本州のギンヤンマに比べてかなり大きい感じです。








オオハラビロトンボ
湿地に戻ってオオハラビロトンボをもう少し撮りました。
黄色いのは羽化したばかりの雌です。





ホソアカトンボ
ホソアカトンボは水面の表現が難しかったです。





コナカハグロトンボ雌
やはり雌は森の中の少し高い所にいました。






フォトチャンネルです。






















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ホソアカトンボとオオハラビロトンボ~西表島の湿地のトンボ

2023-09-11 16:00:00 | 昆虫

日本では西表島だけに生息するホソアカトンボです。








ホソアカトンボ雄
暗い森の中の湿地に生息するトンボで西表島では安定した産地を2つ確認しています。
雄は朝から夕方まで湿地の植生で縄張りを守りながら1日を過ごします。
雌は湿地から少し離れた暗い森の中でひっそりと暮らしています。
交尾や産卵は昼頃なんですが今回はあちこちウロウロしていたので見れずでした。

ホソアカトンボはアカネ属ではなくホソアカトンボ属に分類され国内には西表島に1種だけ生息しています。
額面に金属光沢があり後翅基部が細いこと、尾部が細く先端7-9節が黒いことが特徴です。
オオハラビロトンボよりやや暗い場所を好み水辺のスポットライトが当たる植物によく留まります。
大きさは4cmほどで後翅と尾が細いので華奢な感じですが存在感はありますね。








オオハラビトトンボ
こちらも止水性のトンボで太く赤い尾部が特徴です。
4月末から発生するキイロハラビロトンボとよく似ていますが、
胸部の模様と尾部に入る黒い筋が違うので見分けは簡単です。
(キイロハラビロトンボは樹洞で育ちかなり珍しい。)
こちらも額面に金属光沢があり正面から撮るとおもしろい写真になります。
分布は九州南部以南となっていますが自分は西表島でしか見たことがないです。
西表島の湿地では優占種になると思います。







ホソミシオカラトンボ雄
西表島の湿地には少ないながらも必ずいる感じのトンボです。
薩摩半島以南に生息する南方系のトンボで尾が細いのが特徴です。






アオビタイトンボ雄
こちらも南方系のトンボですが山口県のきらら浜辺りでも見られる感じです。
昼を過ぎても賑やかに飛び回り目立ちます。
本当はもう少し明るい池などに生息しているはずなんですけど、
この暗い湿地の明るい場所では結構目立ちました。





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西表島のヤエヤマハナダカトンボ /観察2日目~奇跡の交尾・産卵が撮れた!!

2023-09-04 16:00:00 | 昆虫

2023.8.9日、西表島でのヤエヤマハナダカトンボの観察2日目は友人と2人での撮影行でした。
この日は早朝に大雨が降りその後天気は回復傾向でしたが光は弱いなという感じでした。
1日目に雄と産卵床は確認しているので雌が来ることを祈りつつの出発でした。

9時の浦内川遊覧船に乗り9時半に軍艦岩に到着し目的の沢まで歩きます。
道中、前日と同じようにコナカハグロトンボやクロイワカワトンボを撮り、
リュウキュウウラボシシジミまで撮れて11:50分に現地に到着しました。

ヤエヤマハナダカトンボ雄
川を見ると前日と同じように雄が枝先に留まっています。
しかもコナカハグロトンボと仲良く?並んでいました。
11:53分、慎重にアプローチし幸先よく2頭並びを撮ることができました。
雌が来るまで雄の撮影は友人に任して自分はゆっくりのんびり周囲を観察して回りました。
マサキルリモントンボのテネラルがいたのですが撮れずでハナダカ雄ものんびりしています。
産卵床の倒木は幅60cmぐらいがいい感じに濡れていてココに来るという確信はあります。
雄はやはり産卵床を視界に入れて枝先を代えながら留まっています。








ヤエヤマハナダカトンボ雌
天気が回復しときどき太陽が差すようになり気温は体感で28℃ぐらいになりました。
12:17分、暗い所にハナダカの形が見えたので友人に「なんかおるで」と言うと「色が違う」とのお返事が。
「色が違うってそれ雌やん!」と慌てて確認するとやはり尾の太い雌でした。
雄が気付く前にとりあえずいい角度で撮影しようと何枚か撮ったところで雄が雌にアタックしました。
雌は一瞬にして逃げてしまい雄は定位置に戻って知らん顔をしています。
このときは正直今日は終わったなと思いました。









ヤエヤマハナダカトンボ交尾
13:10分、雄がいきなり飛んできた雌を捕まえ少し高い所に留まって交尾を始めました。
慌ててカメラを構えて撮りましたが角度がなく逆光の見上げる位置でどうにもなりません。
あれこれ工夫するもまあ大した写真にはならず1分ほどの交尾は終わってしまい2頭は離れてしまいました。
「雌どこ行った?」「上の方かな」「上流」「見失った」「飛んでった」との会話がむなしい一瞬のお祭りでした。
2度目の終わった感が漂いましたがまあ一応交尾はは撮れています。
ヤエヤマハナダカトンボの交尾写真は他では見たことないのでもうちょっとしっかりと撮りたかった感じです。
絞ればいいだけなのに慌てているとそれもできないなんて・・・冷静さがほしいです。










ヤエヤマハナダカトンボ雌 産卵
13:56分、放心状態で座っているといきなり雌が産卵床に降りて来ました。
来るだろうとは思っていましたが「雌来たああああ」と叫びました。
雌が予想通りの倒木に尾を突き立てて産卵を始めました。
狙い通り過ぎてややテンションを上げながら慎重にアプローチし撮影開始。
最初は少し遠目で撮影してからやや近づいて絞って撮りました。
「やばいなー」とか「うわー」「産卵写真とか図鑑にないよなー」とか言いながら撮りました。
この産卵は15分ほど続き同じような写真を山のように撮って14:12分に夢のような時間は終わりました。
自分は満足して休憩し友人はコナカハグロトンボで遊んで残りの時間を過ごしました。








ヤエヤマハナダカトンボ雄
その後、同じ雌がもう何度か産卵床に降りて産卵をしましたが、
時間が短く倒木の反対側だったので撮影せず見るだけにしました。
少し動くと雌は敏感に反応し上に上がって行く感じだったのでまあいいかという感じでした。
ヤエヤマハナダカトンボの産卵写真は他では見当たらないので相当貴重なシーンだと思います。
今回はこの産卵シーンを狙っていたので思い通りに撮れて本当によかったです。
最後に雄の正面顔をいい感じで撮って撤収準備に入りました。






ヤエヤマハナダカトンボ雌
14:48分、帰る準備にために荷物を上に運んでいるときによく見ると産卵床の真上の枝に雌が留まっていました。
産卵の合間の待機場所だったみたいでよく観察していればもっと早くに見つけていたと思います。
この雌を撮って15時前に少し早めの撤収となりました。

今回、ヤエヤマハナダカトンボの繁殖活動を一通り撮ることができて本当によかったです。
トンボ初心者の友人が運を呼んでくれたのかも知れませんね。






おまけショット


リュウキュウウラボシシジミ
やんばると石垣島・西表島に分布する割と希少な蝶です。
大きさは1cmぐらいで蝶の中では最小の部類に入ると思います。
道中に吸蜜に来る花があって少し待てば留まってくれました。
時間があればじっくり狙ったんですが1カットでも撮れてよかったです。
以前に箕面昆虫館でツシマウラボシシジミを撮っていたので、
飛び方や大きさですぐにウラボシとわかりました。







コナカハグロトンボ雄
2日目は余裕を持って絵になるショットだけを撮りました。
やはり滝や花があるといい感じになりますね。







クロイワカワトンボ交尾
1分ぐらい交尾をしていました。
留まっている葉が微妙に揺れるので少しブレていますが撮れてよかったです。






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西表島のヤエヤマハナダカトンボ /観察1日目~産卵床と雄の縄張り行動

2023-09-01 16:00:00 | 昆虫

ヤエヤマハナダカトンボは西表島の固有種のトンボです。
鼻が高く尾が翅より短いのが特徴で小笠原には近縁種のハナダカトンボがいます。
西表島の山奥の明るい枝沢に生息していて人目に触れることはほとんどありません。
今回はそんなヤエヤマハナダカトンボの観察記録を2回にわたって記します。


ヤエヤマハナダカトンボ雄
2023年8月8日、西表島の浦内川の上流へヤエヤマハナダカトンボを探しに行きました。
9時出発の観光船に乗り軍艦岩まで30分、そこから遊歩道を歩いて目的地に向かいます。
途中、コナカハグロトンボやクロイワカワトンボのどを撮りながらゆっくりと進みます。

11時半にようやく目的の沢にたどり着き見ると雄が1頭枯れ枝に留まっていました。
前に来たときに確認していた産卵床の丸太もいい感じで濡れていています。
雄は落ち着いた様子でときどきコナカハグロトンボとバトルをしながら同じ枝先に留まります。
この日はドン曇りで光がなく撮影向きでも産卵向きでもなかったのですが、
とりあえず雄が1頭いて産卵床を見張っている状況に出会えて安心しました。
あとは太陽が差して雌がやって来るのをじっくり待つ感じになります。









ヤエヤマハナダカトンボ雄
枝先に留まっている雄が移精行動をおこないました。
尾部の先端にある精子を腹部付属器に移す作業です。
雌の出現が期待されますが天気が悪く光がもないのでやや期待薄です。
ちなみに、コナカハグロトンボは石の上にもよく留まりますが、
ヤエヤマハナダカトンボは枝や葉にしか留まらない感じです。
産卵床の倒木にはときどき留まりますけどね。







ヤエヤマハナダカトンボ雄
どうにも暇なので沢の上下に別の個体がいないか探してみました。
上流の暗い場所に雄が1頭いましたが産卵床は見当たりません。
しかも敏感な個体ですぐに上に上がってしまいます。
雌は2mぐらいのやや高い枝先や葉の上に留まることが多いのですが、
暗くて見通しが悪いので見つけることができませんでした。











ヤエヤマハナダカトンボ雄
雌が来ないので雄を沢背景で撮ったり緑背景で撮ったりしながら遊びました。
結局、午後3時になり撤収の時間となりましたが雌は来ずで終了となりました。
この日は雌は来なかったものの狙いは間違いないはずです。
翌日もう一度ということでこの日は残念ながら終了となりました。

翌日、交尾・産卵の写真が撮れたので次回に載せます。





この日撮った脇役たちも載せておきます。










コナカハグロトンボ
渓流での優占種でやたらにたくさんいました。
西表島に最初にヤエヤマハナダカトンボを撮りに来たとき、
この雌をハナダカ雌と間違えて嬉しそうに撮って後で間違いに気づいたのはいい思い出です。
コナカは尾のほうが長く、ハナダカは翅のほうが長いと覚えておくと雌も間違いません。
雄は見た目から個人的にチョコポッキーと呼んでいます。







クロイワカワトンボ(シロオビカワトンボ)
特に暗い場所を好む感じで背景に溶け込んでよく見失います。
割と大きなカワトンボで近過ぎると画角いっぱいになってしまいます。
地味なのもあってなかなかいい感じで撮れないのが悩みどころです。
ストロボはやはりないほうがいいですね。




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キマダラルリツバメの開翅

2023-07-11 16:00:00 | 昆虫

ヒサマツミドリシジミの山から下山するとキマダラルリツバメの撮影タイムになります。
晴れていれば18時ぐらいまで活動するので夕方16時からでも十分楽しめます。
















キマダラルリツバメ
翅の表側は青や紫色の構造色で鮮やかです。
特に太陽が当たると光り輝いて綺麗ですね。
翅の裏面は黄色地に黒の斑模様が美しく目を惹きます。
今回は出始めの綺麗な個体が多く尾状突起も4つ揃っていてよかったです。
花にも来てくれていい写真が撮れました。

今年は数が多く探せば割と広い範囲でたくさん見られました。
来年も同じように撮れればと思います。






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ゼフィルスの最高峰ヒサマツミドリシジミの楽園

2023-07-07 16:00:00 | 昆虫

6月17-18日の土日に但馬方面のゼフィルスの最高峰ヒサマツミドリシジミを撮りに行きました。
前週にあわよくばを狙って外したのでやはりこの蝶はカレンダー通りにしか発生しないことがわかりました。





























ヒサマツミドリシジミ雄
ヒサマツミドリシジミは西日本の主に日本海側に分布する希少なゼフィルスです。
翅の金属光沢がやや暗く金色がかった緑色をしていて尾状突起が長いのが特徴です。
但馬地方では6/15-25日ぐらいに発生する有名ポイントが2つあり人が集まります。
今回は採集者が少なく撮影者で独占できたのがよかったです。

土曜日は無風快晴で11時半ぐらいから出始めて、
12時半ぐらいから高いところで留まったり飛んだりが多くなりました。
日曜日は微風の晴れでときどき陰るぐらいでしたが、
数はものすごく多くてテリ張りからあふれる個体も多数いました。
ウロウロすれば色んなシーンが撮れたかも知れませんが、
ほぼ定点観測で目の前に留まっているヒサマツを眺める感じで過ごしました。
3時半に下山しましたがその時間でもヒサマツは活発に活動していて乱舞していました。

十分撮ったような、もう少し撮りたいような感じで今期のヒサマツ撮影はあっという間に終わりました。




他にもシジミチョウはいろいろ撮れました。








フジミドリシジミ
ヒサマツ以上に撮れないと言われる富士山の名を冠する小さなゼフィルスです。
翅裏の白帯が太く赤斑が1つにつながっているのが特徴です。
発生終盤でしたが雌雄ともに複数が降りて来てくれて撮れてよかったです。






アイノミドリシジミ
濃い青色が特徴のアイノは遠いところばかりでしたが、
樹上に上がる前に1回だけ目の前に留まって翅を広げてくれました。
※訂正;尾状突起が長いのでこれはヒサマツです。






ヒロオビミドリシジミ
ナラガシワの高い木に発生するゼフィルスで去年も撮っています。
雄の尾状突起が極端に短いのが特徴です。
西日本の主に中国山地にしかいない希少なゼフィルスです。








ウラナミアカシジミ
アカシジミと並んで普通種ですが綺麗な蝶です。






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