マスコミ報道を見ると、現在の麻生政権への国民の支持は十パーセント台に落ち込んでしまっているという。だから、国民は一刻も早い総選挙を待ち望んでいるのだと伝えようとするのがマスコミの意図と思えます。だが、こんな報道に接しても、「どうだかな、また世論の操作狙ってるんじゃないの」と眉に唾をつけたくなるのは、何も私が天の邪鬼だからとばかりは言えないような気がします。
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先日のこと、用があって国会議事堂の前を通りました。厳重な警備がされていて、多くの警察官が周囲を固めて警備していました。国政の基本政策を定める立法機関なのだから当然のことかもしれない。だがこんな警備までした国会でどんな論議が行われているのか、毎日のわれわれ俗人でもくだらないから遠慮するような論議ばかりしている国会。そう思うと私は、膨大な国費浪費の現場に立っているような気になりました。
衆議院と参議院で与野党比率が逆転しています。野党が多数を占める参議院は、当然首相を決める実権を持つ衆議院を解散総選挙に追い込み、こちらも参議院並の議席数にしようとするでしょう。だが、そのために国会が機能マヒをしたのでは、国民への満足な行政ができません。ましてや現在は歴史上例を見ないという世界不況の嵐の中です。緊急に打たねばならない対策は山のようにあります。
だが現実の国会では、そんな国民の不安など全く無視し、野党は首相に、何もできずに政権担当を諦めさせようと審議拒否やドタバタ騒ぎのみを進めています。総理大臣が個人的に給付金を国民なみに受け取るのかだとか、あなたはこの漢字読めるかなんて。開かれている両院の議会では、こんなことばかりのんびり言い合っていて野党はまともな政策など何一つ示さず、論議する気配もありません。
国民の焦りを尻目にこんなことばかり、もう何年も繰り返している政治ですから政治は停滞、責任者である首相の人気が上がる可能性はないでしょう。マスコミはそんな政治を責めるのが任務のはずですがそれをせず、世論調査を繰り返しては、こんなに支持率が低いのだから早く首相は政権を投げ出せと大合唱を続けるばかりです。
だが世論調査の結果は、確かに政府に批判があるとは言っているのだが、野党なら信頼できるといっているのではありません。ただ大変な時期なのに、まともな政治が行われない現状に国民がいらいらしていることを示しているにすぎません。
昔、関ヶ原の大戦のとき、豊臣と徳川の武士たちは、生死をかける戦で、百姓のためにと田畑を踏みつぶしての殺し合いを避けて、双方合意して場所を移動して戦ったと伝えられています。天下の政治を志す者は、どんなに激しく戦う時も、国民のことを片時たりとも忘れない。何せ誰が支配者になり彼らを治めるかの戦いですから、それだけの人間になることを双方共に忘れなかった。どんな時でも農民のことを忘れない。これが統治という政治にかかわる日本の武士の誇りでした。
それが今の政治家にはないのです。そしてそれを伝えるマスコミも、国民を第一に考える本来の使命を完全に忘れている。誰のためのマスコミなんだ。そこに現在の危機があるように思えます。
私は日本の国の政府が、何党の政権になれば良いかなどということには深入りしません。だが、政治を放り出して国会でバタバタ下らぬ騒ぎをすることにだけは腹が立ちます。痩せても枯れても与野党の議員だってあの関ヶ原の血を受け継ぐ日本人です。天下の政治を志すのなら、国民に対する政治を優先して、政策を掲げあい、国民の暮らしを見守りながら堂々と論議し、男らしくその信を国民に問う武士としてのプライドだけは持っていてほしいと思います。
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先日のこと、用があって国会議事堂の前を通りました。厳重な警備がされていて、多くの警察官が周囲を固めて警備していました。国政の基本政策を定める立法機関なのだから当然のことかもしれない。だがこんな警備までした国会でどんな論議が行われているのか、毎日のわれわれ俗人でもくだらないから遠慮するような論議ばかりしている国会。そう思うと私は、膨大な国費浪費の現場に立っているような気になりました。
衆議院と参議院で与野党比率が逆転しています。野党が多数を占める参議院は、当然首相を決める実権を持つ衆議院を解散総選挙に追い込み、こちらも参議院並の議席数にしようとするでしょう。だが、そのために国会が機能マヒをしたのでは、国民への満足な行政ができません。ましてや現在は歴史上例を見ないという世界不況の嵐の中です。緊急に打たねばならない対策は山のようにあります。
だが現実の国会では、そんな国民の不安など全く無視し、野党は首相に、何もできずに政権担当を諦めさせようと審議拒否やドタバタ騒ぎのみを進めています。総理大臣が個人的に給付金を国民なみに受け取るのかだとか、あなたはこの漢字読めるかなんて。開かれている両院の議会では、こんなことばかりのんびり言い合っていて野党はまともな政策など何一つ示さず、論議する気配もありません。
国民の焦りを尻目にこんなことばかり、もう何年も繰り返している政治ですから政治は停滞、責任者である首相の人気が上がる可能性はないでしょう。マスコミはそんな政治を責めるのが任務のはずですがそれをせず、世論調査を繰り返しては、こんなに支持率が低いのだから早く首相は政権を投げ出せと大合唱を続けるばかりです。
だが世論調査の結果は、確かに政府に批判があるとは言っているのだが、野党なら信頼できるといっているのではありません。ただ大変な時期なのに、まともな政治が行われない現状に国民がいらいらしていることを示しているにすぎません。
昔、関ヶ原の大戦のとき、豊臣と徳川の武士たちは、生死をかける戦で、百姓のためにと田畑を踏みつぶしての殺し合いを避けて、双方合意して場所を移動して戦ったと伝えられています。天下の政治を志す者は、どんなに激しく戦う時も、国民のことを片時たりとも忘れない。何せ誰が支配者になり彼らを治めるかの戦いですから、それだけの人間になることを双方共に忘れなかった。どんな時でも農民のことを忘れない。これが統治という政治にかかわる日本の武士の誇りでした。
それが今の政治家にはないのです。そしてそれを伝えるマスコミも、国民を第一に考える本来の使命を完全に忘れている。誰のためのマスコミなんだ。そこに現在の危機があるように思えます。
私は日本の国の政府が、何党の政権になれば良いかなどということには深入りしません。だが、政治を放り出して国会でバタバタ下らぬ騒ぎをすることにだけは腹が立ちます。痩せても枯れても与野党の議員だってあの関ヶ原の血を受け継ぐ日本人です。天下の政治を志すのなら、国民に対する政治を優先して、政策を掲げあい、国民の暮らしを見守りながら堂々と論議し、男らしくその信を国民に問う武士としてのプライドだけは持っていてほしいと思います。