夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

残念。

2013年03月01日 21時08分04秒 | タナゴ釣り
いきなりちょっとグロですみません。

 2012年10月15日にこれがタイリクバラタナゴかどうか?判らなくてUPした魚です。
残念ながら本日逝ってしまいました。
 3年前に茨城県の大きな湖に流入する河川で釣りました。(原発事故の前年ですので放射能の影響ではありません。
 タナゴ類であることは間違いないと思うのですが、なんとなくおかしな感じがしたので連れて帰って来ました。飼育していてもなんとなく普通のタイリクバラタナゴとは違う感じがしていたのですが、背鰭分岐軟条数、臀鰭分岐軟条数、側線が完全性、鱗の乱れ、口髭の長短や有無・・・etc.総てがタイリクバラタナゴの範疇だと思っていました。

 しかし、昨年末に僕の家に遊びに来た友人からもタイリクバラタナゴじゃないのではないかと指摘を受けたので、某有名な同定してくれるサイトに画像を貼り付けて聞いてみました。それでもやはりタイリクバラタナゴだとのことでした。
 それはそれでいいと思い可愛がっておりました。しかし二週間前くらいから食欲が落ち、呼吸が早くなり体色も白っぽくなり始めました。今までの経験からすると松笠病の可能性が高いです。そこで、まずは水槽の半量の水換えを。その後毎日1/5の水換え、それでも良くならなかったので最後の手段としてニューキノロン系の抗菌剤(過去に何回か効を奏した経験があったので)を。。。
 今日は朝から水草の中に隠れて出てきません。覗き込むとかなり呼吸が速くなって鱗が立ち始めていました。やはり松笠病です。他のタナゴたちはいたって元気に泳ぎまわっています。ほうれん草の茹でた物を入れると我先にとたかって食べてます。でも、この変なタナゴは水草の間でじーーっとしたまま。駄目かな?と思ったらその後はあっという間に(午後には)腹を上にして浮いてしまいました。

 残念でなりませんでした。そして以前同定をお願いしたWebのスレを見たら・・・なんとその後の書き込みがあったことを知りました。そこには『アカヒレタビラの血が混じっているように思いました.縦条の色味,背鰭の縁が割と後方まで赤くなっているところ,タビラ斑らしきものがうっすらあること,尾鰭の中央がバラタナゴみたいに赤くなく黒っぽいところなどが,アカヒレタビラを連想させます.』とのこと。なるほど。。。そう言われるとそうだったかもしれません。タビラ斑らしき物もありました。これがあればアカヒレタビラとかカネヒラが混ざっている可能性もあります。
 そして、その後そのWebの管理者様も詳しい考察を加えてくれて『(結論から言えば)私の見解は「わからない」です。そして『わからない以外の答えを出すとしたら、タイバラかなぁと…。』と括っています。
 淡水魚類にとても詳しい方々も悩みこんでしまったようです。本当にすみませんでした。この場を借りて感謝とお礼と陳謝を申し上げます。
 そして僕なりの幼稚な同定能力をフル稼働して言わせて貰うと、多分この魚は純粋なタイリクバラタナゴではないように思っています。その最大の理由は最終的な大きさが11.5cmですから(同定してもらった時は、生きていたので正確には測れませんでしたが10.8cmでした)。10cmを超えるタイリクバラタナゴの話は聞いたことがありますが(写真や現物は見たことがありません。あくまで話です。)、11cmを超えたタイリクバラタナゴは話さえも聞いたことがありません。これだけ大きくなったことを考えるとタイリクバラタナゴ×カネヒラの可能性が高いと思っています。でも、結局のところWebの管理者様の言うとおり「わからない」が正解なのかもしれません。しかしながら解らないという魚はいない訳ですから、本当なら知りたいです。一応何かの時に遺伝子でも見てもらえるよう、今日は冷凍保存にしました。もしこれが10cmオーバーのタイリクバラタナゴだったり、11cmオーバーのタイリクバラタナゴだったりしたら大変なことだと思えたからです。

 でも、こういうわけの解らない魚と出会う確立はもの凄く低いですから、そういう魚に出会うことが出来たこと自体に感謝し、そういう魚が僕の元に来てくれたことにも感謝の気持ちでいっぱいです。

 もっとも、こういう魚が取れるという事はあまり好ましくない事だと聞いたことがあります。貝が減ってしまったがゆえに異種交配が起きていることが多いからだそうです。要は人の目が届かない水中で、子孫繁栄のために死にもの狂いで貝を取り合った結果なのだそうです。
 こういう魚が出現しないよう、総ての生物がその純潔を守っていけるような自然環境になってくれることを夢見て、そして彼への感謝の気持ちと共に今夜を過ごそうと思っています。




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