夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

夢も希望も持てない免許更新の講習

2015年07月10日 00時10分01秒 | 社会
免許更新

運転される方なら必ずやらなきゃならないこと・・・免許更新。
皆様ご存知の通り、今の僕はなかなか釣りに行き辛い状況下ですし雨が降っていたので行って来ました。
 過去に違反がなければ30分の講習だけなのですが、僕はシートベルト装着義務違反をしたために1時間(30分×2)の講習を受けなければなりませんでした。
 そもそもシートベルトの装着は自己責任でいいという考えの僕ですが、法で決まってしまった以上それを守るのが国民の責務です。ですから自分の考えがどうのこうのではなくて、否が応でもしなければならないのです。シートベルト装着義務は1985年(昭和60年)9月から施行されましたが、どのくらい効果があったのかは明らかにされていないようです。
 ちなみに僕が捕まった時の状況、つまりは言い訳させてもらうと、そこはこちらが一時停止のT字路でした。丁度一時停止側でない方から何台もの車が連なって来ていたので、ちょっと長い一時停止となりました。この時は釣りの移動の最中で、左ポケットに入れていた仕掛け巻きがシートベルトに押されて痛かったので、その一時停止中に仕掛け巻きをポケットから取り出そうとしてシートベルトを外しました(要はそれまでしっかりとシートベルトはしていたってことです)。しかしシートベルトを外せばすぐに取り出せると思っていた仕掛け巻きがポケットの縁に引っ掛かってなかなか出て来てくれません。そんな事してたら一時停止ではない方の車が総て通り過ぎて行きました。少々長い一時停止でしたので、バックミラーを見たら後ろに車がつながってしまったのでそのまま慌てて走り出してしまいました。そうしたら「ピピピピーーーっ!」て。・・・ついてないの一言です。僕が先頭でしたので警察官もその一部始終を見ていたはずです。で、言い訳をさせてもらったのですがニコニコしながら『法律ですから』って。こんなんで捕まるなんて本当に最低でしょ。馬鹿の権化と言っても過言ではありません。
 こんなことがあったので1時間(30分×2)の講習となったわけです。まぁ、それは仕方がないことでしょう。でもこの講習会に行って疑問だらけで帰って来ました。

 まず疑問に思ったのは講師が警察官ではなく交通安全協会の人だったこと。これって可笑しいでしょ。交通安全協会の人は警察官ではありませんから素人さんです。交通安全協会は警察の天下り組織としてその名を馳せていますが、例え以前の職が警察官だったとしても現在は素人さんです。そんな人が講師をしているっておかしくないですか?しかも軽微とはいえ、相手は過去に法を犯した人たちです。ここはしっかりと押さえておかなければ再犯は確実です。しかもそういう警察以外の人たちを雇う費用はどこから出ているのでしょう?おかしな話です。
 加えて、講習の最初に見えられた事故のビデオの解説が滑稽。まず事故が起こった状況はどんなだったかというと、先方に左折できる交差点がある幹線道路的な道。その左折できる道には一時停止の標識が。その手前から自分の前に先行車が一台。そしてその先行車がその交差点のちょい手前に停車します。その車を避けながら前に出ると左折できる道路の方からちゃんと一時停止した車が出て来てその側面にぶつかるというものです。このシチュエーションに対してこの素人講師さんは『「前の車が停まる時点で、その先の交差点から車が出てくるのではないか?」とか、左折できる交差点から出てくる車も「停まった車の後ろから後続車両が来るのではないか?」と思えれば防げた事故です」』って。思わず吹き出しそうになりました。この状況で一番悪いのはどの車でしょう?こんなの誰でも解りますよね。一番悪いのは交差点ちょい手前で車を止めたドライバーです。交差点から5mは駐停車禁止です。VTRから見て5mが微妙な所ですが、道交法どうのこうのの前に事故を誘発するような運転をしてはいけません。後ろから車が来ている、前には一時停止を終えて出ようとしている車がいる、そんな状況下であっても平気で止めるドライバーの気が知れません。ところがその運転手のことには全然触れずに、後続車と左から出て来た車が悪いように説明していたのです。やはり素人さんだからこんな説明になるのではないでしょうか?勿論、色々な危険を想定することは大切であることは分かりますが、この事故を起こした一番の原因なのか?をしっかりと把握しなければなりません。
 また、このVTRにはもう一つの例があって、それは繁華街の比較的狭い道路を通行中に自転車を引っ掛ける事故というものでした。VTRでは自分が運転している道の両端には沢山の人が歩いていて、自転車に乗っている人もいます。自分運転している車の左前方にも同じ方向に進む自転車がいて、だんだんと近づくとその自転車の人は一旦振り向いてこちらを確認しました。ですからそのまま車を進めると、その自転車を抜く直前になっていきなり前に飛び出して来てぶつかってしまったというものです。この事例に対してその講師は「自転車が飛び出してくるのではないかと考えられれば防げた事故だ」と。この講師が運転している車の前に僕が飛び出してあげましょう。避けられるはずがありません。飛び出しに関しては不可抗力ってことが多いです。どんな反射神経がいいドライバーでも寸前に飛び出されたら絶対に避けられません。では正しくはどうか?というと、自転車の人がしっかり車の位置を確認することです。その昔、警察が『車は急に止まれない』って標語を掲げていたのを忘れたのでしょうか。歩行者、自転車の順(つまりは速度が遅い順)に急な停止や進路変更が出来るのですから悪いのは自転車に乗っていた人です。それでも車のドライバーに過失があるような説明しかしないこの講師はズブの素人としか言いようがありません。
 それと、当講師は県別の死亡事故数を挙げて当県(埼玉)は何年もワースト10に入っったままだと、まるで警察を批判するような発言も。たしかに何年もワースト10内を抜けないのでしたらその手法に問題があることは明白です。よって警察は今までのやり方を抜本的に改革する必要があります。それでも平気で今までと同じことを続けているのですから職務怠慢以外の何物でもありません。でも、警察内でやっている講習会で警察の批判をするのはいかがなものでしょう?少なくともこの講師は「(警察に)雇われている」という自覚がないのでしょう。なんか“悲しい人だな”って思えてなりませんでした。こんなことがないように警察も職務怠慢を辞めて本気で交通事故を減らすことを考えてみてはいかがでしょう。

 こんな講習を受けて来ました。警察の人は自分たちの代わりをこういう講師に頼んでいるのですから、しっかりした講義が出来ているかどうかをチェックしてないのも問題ですし、そもそも自分たちでやらなきゃいけない仕事を頼んでいるのですから、自分たちのポケットマネーで雇ってくださいね!

 こんな建て前だけの講習を受けて来た僕は「これでは事故が減るはずがない」と思えてなりませんでした。お願いですから『夢』とまでは行かなくとも『希望』くらいは持たせていただきたいものです。

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