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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

偽装国家ニッポンに鉄槌を!

2008-09-13 07:58:17 | Weblog
 米販売会社が農薬などに汚染された米を食用に転売していたという。

 同社の販売先に保育園や寿司チェーンがあったというのだから汚染米が「社会の宝」である子ども達の口に入っている可能性は十分にある。

 これまで「消費期限改ざん」「食品の使い回し」「生産地偽装」と実に多くの食べ物にまつわる不祥事が明らかになってきたが、汚染を知りながら「儲かればいい」と汚染食糧を流通させるなんぞは下の下。開いた口がふさがらないとはまさにこのことだ。

 それにしてもこの日本という国。一体どうなってしまったのか。

 嘘と欺瞞とで塗り固められている。

 政治家は党利党略・私利私欲に走り、役人どもは税金を湯水の如く無駄遣いするだけでなく「埋蔵金」として膨大な額の隠し財産まで作っている。それを監視する役割のマスコミはと言えば、こちらも自己矛盾で機能不全を起こしている。

 こんな状態でもわが日本人はじっと我慢する。欧米人からよく言われることだが、「何で日本人は怒らないの?何で抗議行動を起こさないの?そして、もっと分からないのは、そんな酷い状態に置かれても何で若い人たちがナショナリズムに走るかだよね」

 確かにここ10年、このブログのコメント欄にも見られることだが、若い人たちやワーキングプアと言われる低所得者層に中国を中心にしたアジアに対する敵愾心むき出しのナショナリズムが台頭している。それはつまり、不満の捌け口をそこに見つけ出したからだと思われるが、何かナチス・ドイツの歩んできた道を想起させるようで危険な兆候だ。

 しかし、それは権力を握っている者達の思う壺だ。自分達に向けられた怒りの矛先を他に向けさそうとしてきたからだ。このような論旨・論点のすり替えを許してはならない。今このような状況に我々が置かれているのは、為政者や役人、それに加えてマスコミが職責を全うするどころか、いい加減な仕事をしてきた結果だ。 

 「仕方がない」「しょうがない」ではなく、今こそそれぞれがそれぞれの分野で社会を変えていくよう重い腰を上げなければ、10年後、20年後、我々はその時社会を担うようになった今の子供たちから総スカンを食らうであろう。