どこか羨ましくもある

2021-03-22 16:10:02 | 折りに触れ思うこと

認知症の検査って「長谷川式」30問位の質問形式。 数十年も昔からそれしか聞いた事がないので、長谷川と言う医師は認知症の研究に尽力した既に存命していない人、当時から勝手にそう思っていた。 2年か3年位前、NHKで「認知症研究の第一人者が認知症になる」そんな密着のドキュメンタリーを見て、長谷川さんって存命だったんだと知った。 聖マリアンナ病院にいた人で、家族の負担を軽減する為にデイケアを始めたのもそうだったんだ。 数日前、再放送で又見た時、今も存命なのかなと又思った そして昨日の夕刊に、「当事者になった認知症専門医」としてご家族で新聞に載っていた。 日記や娘さんが撮りためた写真などを盛り込んで本を出版したという記事。 まだ92歳でした。 

ドキュメントで記者が「どんな気持ちですか」と聞いた時、

色々心配な事はあるけど
気付きがないから上手くできてるよ
これは神様が与えてくれた救いだ  
                 と言った。 確かに認知症の人って深く思い悩むという事はない様に思う、怒りも悲しみも喜びも一過性のもの、これは本当に救われる事かな。

奥さんは健在で身の回りのことはしてくれる、対外的な事は娘さんが秘書の様にマネージャーの様にサポートしてくれる。 恵まれている環境で認知症になっている、と思った。 楽しく老いて、楽しく認知症になってる様な・・・ 
生きがいは多くの人の役に立つ事、次の目標は、100歳の人達に自ら取材をする事だそうです。 凄い生き様。 


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