久々に静岡市清水区を流れる興津川へ行ってみた。Photo 2006.8.20
国道1号の庵原交差点を左折。庵原川沿いに北上すると、第二東名の建設現場が見えてくる。道路公団が民営化されたので、現在は中日本高速道路株式会社が建設を行っているらしい。新会社のHPではまだあまり第二東名の情報は掲載されてないみたいだが、静岡市建設局道路部のHPで建設計画が大体わかる。
第二東名と東名高速をつなぐ連絡道路の建設現場
第二東名と東名高速の間には、連絡道路がいくつか作られる。東名高速清水I.C.の少し東側に新設されるジャンクションから北上して、第二東名吉原ジャンクションに至るのが写真の道。第二東名自体がかなり山の中を走る道なので、連絡道路も谷を越え山を抜け空中を行く。建設が凍結されたわけではないので、知らないうちに粛々と建設は進められていた。しかしこの付近の開通は平成24年度なのだとか。大体、海老名より東は路線すら決定していない。ほんとに使われるのかしらと思ってしまうが、ここまで出来てしまっていると、途中で投げ出すのもなんだから、とりあえず作っちゃってねというかんじ。
トンネルで山を越え、吉原地区を経て興津川沿いに辿り着く。和田島というところでは興津川上空に第二東名の橋が架かる。
興津川上空に架かる第二東名
山間部の自然の中を暴力的に横切る人工構築物という感じでもあるが、意外に美しい橋梁景観だとも言えそうなので、そのへんが微妙。建築や土木が好きな性質なので、単純に橋梁の姿が格好良いなぁと思ってしまうことは事実だ。でも人工は往々にして自然を破壊している。対立ではなく、調和し共生するランドスケープデザインはやはり難しい。確かに昔の高速道路よりは美しいデザインだとは思う。だが、やはりないに越したことはない。必要な道路なら、仕方ないなと思うのだが、その必要性が揺らいでいるので誠に評価しにくい。
和田島浄水場
視線を右に転ずると田んぼの向こうに、和田島の“とっくり”が見える。初めて見るとギョッとするかもしれないが、なかなか愛嬌のある浄水場のデザインだ。もちろん合理的な形でもあって、それがモダンで存在感のあるカタチに結実している。そして地元の人だけでなく、釣りや川遊びで興津川を訪れる人の記憶に残り、愛着を持たれるランドマークになっている。
人工のデザインも良いものは良い。第二東名は将来受け容れられるだろうか。
見に行ってみたい方は、静岡市清水区和田島(Google Map)を御覧下さい。
静岡の街並み
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