ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

長崎ちゃんぽん ぽんた

2018年09月05日 | 食べ物のはなし
関西・東海地方が台風で甚大な被害を受けようとしていた9月4日のお昼過ぎ、私は長年入る勇気がなかった一軒のお店でちゃんぽんを食べていました。

長崎ちゃんぽん ぽんた。通りに面して窓もドアもあるのですが何かステンドグラス風のシールが貼ってあって中が見えません。

国道17号から石神井川方向に入ってすぐの場所。前の道は都バスも通る広さがありますが、電車の駅からはそこそこ離れていて人通りは非常に少ない場所です。
本当に何もない場所になぜか時計屋さんとちゃんぽん屋さんと、となりにはやっぱりまだ入ったことのないイタリアンらしき店があります。
北区中央図書館までウォーキングしたのですが図書館で長居してしまい、家に帰ってお昼を作るには遅い時間にこの前を通りかかりました。
ここで入らないと一生入れないと思って見方によってはメルヘンっぽい白いドアを開いたのが12時10分くらい。

内部は想像していたより広い空間でした。厨房を囲んでL字型のカウンター席。奥には6畳くらいの座敷席。雰囲気的にはごく普通の町中華でした。私の前にお客は8人。繁盛してます。

メニューもとことん普通の町中華メニュー。お店の名前が長崎ちゃんぽん、ぽんたなのでもっと長崎に寄った世界を想像していました。長崎ちゃんぽん700円を注文。

ご夫婦で切り盛りされているようですが、それほどお年を召したという感じではありません。後からもお客は続きます。そしてやはりちゃんぽんの注文が半分近くです。

私のちゃんぽん。野菜たっぷり。麺はかん水多めの黄色い中太麺。スープは全体的に控えめな印象です。主張が少ない。食べる人のお好みで各自調整って感じでしょうか。
私は机の上の紅しょうがを宜加えながら完食しました。見方によっては地味な味ですが、このご時世に長く営業が続くのはこの控えめさが常連に好まれてのことなんでしょう。
最初に「本当に何もない場所で」と書きましたが、逆に言うとこの辺りで(17号を渡らないで)外食しようと思ったらここくらいしか選択肢がないのです。

で、やっぱり気になって少し調べました。この場所はかつて、都営地下鉄三田線がなかったころに都電の駅があったようです。

また出ました。昭和31年の地図。巣鴨から志村を通って今の蓮根くらいまで走っていた都電41系統の「板橋駅前」停留所からだとぽんたも徒歩1分です。
都内を歩いていて、どうしてこんな場所に商店街の残骸みたいな道があるんだろうと思うことが多いのですが、そこに都電の停留所があったから、という理由はけっこうありそうです。

今日は軽く地元の人も知らないちゃんぽんの話を書くつもりでしたが、ついつい追っかけ始めて違う方向に行きそうです。もうすぐカーネーションなのでやめておこう。
昭和38年の航空写真だけ貼っておきます。

上の昭和31年地図にはなかった旧都電板橋駅前停留所から左下方向へ東上線下板橋駅まで、一直線の道が開通しているところがポイントですね。この件もいずれまた。
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