クマ目撃の興奮さめやらぬまま6時に山の鼻小屋の朝食を美味しくいただき6時半にチェックアウト。
自然観察園のシカ除けネットを通り抜けたその先に至仏山への登山口があります。午前6時42分登山開始です。
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いきなりヤブの中に突っ込んでいくようでこわい。このコースは現在は高山植物植生保護のために登りの一方通行になっています。
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至仏山というととにかく「滑る蛇紋岩」という声ばかり聞こえて来るのでそれがどんなものなのか、いつごろ現れるのか少しびくびくしながら進む私。
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30分ほど登って振り返ると早くも尾瀬ヶ原を見ることができます。至仏山の登山道から尾瀬ヶ原と言う景色が一番有名ですが確かにきもちいい。
この高さではまだ森林越しに見ていますが先に進んで森林限界を超えると見える範囲がどんどん広がります。
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それがうれしくて少し進んでは振り返って新しい風景のように思えて写真を撮るという繰り返し。こうして見比べてもそんなに変わらないんですけどね。
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整備された木道、階段部分も多いのですが、どうしてここはほったらかしなんだろうと思うようなガレ場もあります。ほとんど直登なので傾斜もきつい。汗だくだく。
この日はとにかく晴天にならないことを願っていました。これで太陽が直接体に当たると本当に暑さでやられそうだったので。
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くたびれると少し休んで後ろを振り返る。上り始めて1時間。宿泊した山の鼻小屋から自然観察園一帯も見えるようになってきました。
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鎖場も数か所ありますが、鎖に触れなくても登って行けるような鎖場ばかりです。
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階段が壊れている箇所はけっこうあります。登るのに問題はないのですが、下手に踏んだ時に崩れたりしないよう細心の注意で進みます。
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登り始めて1時間半。完全に樹林帯を抜けました。美しい登山道と美しい尾瀬ヶ原。標高も2,000m越えました。気温は体感で22度くらい。
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ゴールまでもう少し。階段と言うのは本当にありがたいものだと実感します。
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午前8時51分。日本百名山至仏山山頂に着きました。標高2,228m。登山口から所要時間2時間9分。へとへとではありませんが2時間登ればもう充分です。満足。
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登って来た登山道の反対側には急峻な谷があってここに溜まった雲が強い風で山頂の上を吹き抜けていました。
せまい山頂には15人ほどの女子高生の団体が休憩していました。その中の一人に上の記念写真を撮ってもらって、すぐに先に進みました。
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鳩待峠に戻る前にもう一つ見えている小さなこぶ、小至仏山を越えて行かなければなりません。
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尾根道なので傾斜は少ないのですが大きな岩の道で所々歩きにくい。
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小至仏山に続く登山道が見渡せます。この場所から小至仏山の山頂まで15分と書かれていてちょっとそれは無理やないのと思いました。
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が、本当に15分で着きました。ニンゲンってけっこう移動速度早い。360度見渡せる素晴らしい景観の山頂です。
今日は尾瀬ヶ原に物資を運び入れる日だったようで、鳩待峠と山の鼻を何度も往復するヘリコプターを眺めていました。
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これで後は下るだけです。下り大好き。登りきらい。登山道もしっかり階段で整備されているようだし、早く着きすぎても下でバスを長く待つだけなのでのんびり歩きます。
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我が家の公式飲料、塩となつみかん再び登場。
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鳩待峠と尾瀬ヶ原が見渡せるこの休憩所にかなり長くいました。やっとドコモの電波も通じたので灼熱のトウキョウにいる人たちとSNSで連絡したり。
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鳩待峠手前の3kmは延々と笹藪の中。ほとんど木道で歩きやすいのですが何も見えないし1時間以上ただ前に進むだけの退屈な時間です。
至仏山に登るのにこの道を往復するというルートもあるのですが、それはちょっと面白みがなさすぎる気がします。
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11時18分無事に鳩待峠に戻って来ました。クマのことを考えなかったわけではないのでとりあえず山中で出会わずに済んで一安心です。
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駐車場に向かう途中で頭上をヘリがかすめて行きました。
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駐車場の奥から山小屋の食料や木道の資材を運び出していました。
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乗り合いタクシーで尾瀬戸倉バス停へ。横にある尾瀬ぶらり館という観光案内所兼資料館のような施設でお風呂に入る予定だったのですがお風呂は定休日。
すぐ近くの健太という食堂でお昼ご飯を食べる計画だったのですがこちらも定休日。ぴえん。
尾瀬ぶらり館でリュックを預かってもらい、500m離れた場所にある「かもしか村」というお蕎麦屋さんを教えてもらったのでそこに行きました。
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かもしか村で食べた肉汁そば。そばも出汁もすばらしく美味しい。ビールジョッキの凍らせ方もおつまみのらっきょうも白いトウモロコシも素晴らしく美味しい。
かもしか村。尾瀬戸倉での食事で覚えておいて損はしない一軒でした。
13時30分尾瀬戸倉発の関越交通尾瀬号で新宿バスタを目指したのですが前橋と東松山の渋滞がひどくて大幅遅れ。
練馬で関越自動車道を下りた先もではなさそうだったので練馬区役所バス停で下ろしてもらい西武池袋線と埼京線で18時に帰宅しました。大正解。
ひとりでバスに乗ってひとりで山小屋に泊ってひとりで2千m級の百名山に登るという全面的に「ひとりでできるもん」的な山行、なんとか大過なくなしとげました。