2013年の9月、ブエノスアイレスで開かれたIOCの総会で、2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定しました。
その頃、週に何度か仕事で国立競技場周辺を自転車で移動することが多かったことから、建て替えになる国立競技場に俄然興味が湧きました。
そこから6年間にわたって新国立競技場建設までのあれこれをブログに記録して来ました。
建物としては2019年秋に完成し、コロナによる1年間の延期を経て2021年に無観客でオリンピック開催。
2021年の7月、オリンピックの開催期間中に一度見に行っていますが、立ち入り制限のフェンスの外から雰囲気を眺めるに留まりました。
それ以降は完全に忘れていたのですが、先週たまたま原宿に所用があり、ついでの散歩で千駄ヶ谷まで足を伸ばして久しぶりに国立競技場に行きました。

千駄ヶ谷駅から接近し、大江戸線国立競技場駅の出口付近から。もう今は建物の前に侵入を阻むフェンスはないんですね。知らなかった。

さすがに中に入るための階段は閉鎖されています。。。。と思ったら、今この写真を見ると階段の右側が開いてるんじゃない?
周囲に植栽がされている外周デッキ部分が無料で公開されていることをたった今知りました。しまった、登ってくればよかった。また行こう。

Bゲート。私はここではBさんなのでなんとなく親近感がわきます。10年見続けてきてようやく競技場本体に触れることができました。

東京体育館へのデッキを真横から眺める。正面に見える階段を上って、建設現場を眺めて来ました。逆からのこの風景は感慨深い。その場所からの最初の写真。2016年11月。

ブリッジ手前は立って見るとずいぶん広い。

ブリッジの上から見下ろす外苑西通り。

階段そのものには一切手が付けられませんでした。

再び競技場再度に戻って。壁面には2021年オリンピックの競技ごとのメダリストの名前が金属プレートで刻まれていました。

オリンピック委員会のビルと、古いアパートを建て替えた55㎡でも1億5千万円の豪華マンション。

ホープ軒の前は流れのある庭園風になっていました。2018年8月のブログに載せた完成予想図のこのあたりです。まだこれから植樹でもするのかな。

仙寿院前交差点。見えている2本のヒマラヤ杉は元々ここにあった並木の中でお情けで残された2本です。

仙寿院前大階段から見る新国立競技場全景。

都営霞ヶ丘アパートのあった土地は建設期間中は作業所になっていましたが現在は空き地のようになっています。霞ヶ丘アパートの失われていく日々もよく記録しました。

記念写真的撮影ポイントから。

仙寿院坂上。競技場南側がけっこう広いスペースになっています。この一帯が旧日本青年館が建っていた場所。

少し青空が見えてきました。庇に貼られた木材を見ると、うちの押し入れで布団の下にある押し入れすのこを思い出します。

神宮球場側に回り込んできました。円形の建物なのでどこで眺めてもそんなには変わらないのですが、過去の風景と照らし合わせながら見ると興味深いのです。

巨額の建設費で話題になりましたが、出来上がったものは一見立派ですが個々の設備を見るとかなりローコスト、というかチープな印象です。工事現場の足場程度のもの。

ネットワーク系のインフラも天井にむき出しでついています。

2021オリンピックの聖火台がひっそりと飾られていました。これを見ると開会式を見た時の残念な気持ちを思い出してしまいます。

ほぼ一周ぐるっと回って来て三井ガーデンホテル。オリンピックが中止になった年に格安で宿泊することができました。

ぐるっと一周して国立競技場駅に戻って来ました。今度は地上部を歩きます。

旧国立競技場のあちこちにあった絵画や彫刻作品などは廃棄されることもなく再び新競技場周辺に置かれています。これは三井泉さんのオブジェ。
水泳の飛び込みのポーズの像のくり抜かれた部分にも立った女性の姿が表現されています。

人工のせせらぎ。この地下に暗渠がある渋谷川をイメージしています。

2019年にほぼ同じ場所で写真を撮影していますが、その時はフェンスの上からスマホを中に向けて撮りました。

1964年のオリンピックのメダリストの名前が掘られた大理石の銘板はこちらにありました。2014年10月に旧国立競技場からこれを剥がしていく作業をレポートしています。
すごく手間と時間のかかる作業だったので「正直、全部保管しなくても数枚あればいいんじゃね?って気もします。」などと感想を書いています。

向かい側のビルに移る競技場の姿が面白いことになっていました。スーパーデフォルメ国立競技場。

仙寿院前の広いデッキテラスの地上部分にも旧国立競技場の遺産となる作品が設置されていました。高さが4m以上ある大きなもので以前はスタンド席の壁面にありました。
「アート作品」ですからこういうのを残さないで壊してしまうと、SNSで大叩きされる危険がありますので壊したくても壊すわけにはいかないんでしょう。

ということで、本当にようやく、完成した新国立競技場を間近で体験することができました。そのことはうれしい。
本来だったらもう少し晴れやかな気持ちで見て回りたかったというのが本音ですが、それはまあ仕方がないことです。あれから10年。いろいろありました。
こんな風に一つの建築物の計画段階から完成までを10年かけて記録に残せたおかげで、自分の10年もしみじみと思い返すことができます。それは良かった。
その頃、週に何度か仕事で国立競技場周辺を自転車で移動することが多かったことから、建て替えになる国立競技場に俄然興味が湧きました。
そこから6年間にわたって新国立競技場建設までのあれこれをブログに記録して来ました。
建物としては2019年秋に完成し、コロナによる1年間の延期を経て2021年に無観客でオリンピック開催。
2021年の7月、オリンピックの開催期間中に一度見に行っていますが、立ち入り制限のフェンスの外から雰囲気を眺めるに留まりました。
それ以降は完全に忘れていたのですが、先週たまたま原宿に所用があり、ついでの散歩で千駄ヶ谷まで足を伸ばして久しぶりに国立競技場に行きました。

千駄ヶ谷駅から接近し、大江戸線国立競技場駅の出口付近から。もう今は建物の前に侵入を阻むフェンスはないんですね。知らなかった。

さすがに中に入るための階段は閉鎖されています。。。。と思ったら、今この写真を見ると階段の右側が開いてるんじゃない?
周囲に植栽がされている外周デッキ部分が無料で公開されていることをたった今知りました。しまった、登ってくればよかった。また行こう。

Bゲート。私はここではBさんなのでなんとなく親近感がわきます。10年見続けてきてようやく競技場本体に触れることができました。

東京体育館へのデッキを真横から眺める。正面に見える階段を上って、建設現場を眺めて来ました。逆からのこの風景は感慨深い。その場所からの最初の写真。2016年11月。

ブリッジ手前は立って見るとずいぶん広い。

ブリッジの上から見下ろす外苑西通り。

階段そのものには一切手が付けられませんでした。

再び競技場再度に戻って。壁面には2021年オリンピックの競技ごとのメダリストの名前が金属プレートで刻まれていました。

オリンピック委員会のビルと、古いアパートを建て替えた55㎡でも1億5千万円の豪華マンション。

ホープ軒の前は流れのある庭園風になっていました。2018年8月のブログに載せた完成予想図のこのあたりです。まだこれから植樹でもするのかな。

仙寿院前交差点。見えている2本のヒマラヤ杉は元々ここにあった並木の中でお情けで残された2本です。

仙寿院前大階段から見る新国立競技場全景。

都営霞ヶ丘アパートのあった土地は建設期間中は作業所になっていましたが現在は空き地のようになっています。霞ヶ丘アパートの失われていく日々もよく記録しました。

記念写真的撮影ポイントから。

仙寿院坂上。競技場南側がけっこう広いスペースになっています。この一帯が旧日本青年館が建っていた場所。

少し青空が見えてきました。庇に貼られた木材を見ると、うちの押し入れで布団の下にある押し入れすのこを思い出します。

神宮球場側に回り込んできました。円形の建物なのでどこで眺めてもそんなには変わらないのですが、過去の風景と照らし合わせながら見ると興味深いのです。

巨額の建設費で話題になりましたが、出来上がったものは一見立派ですが個々の設備を見るとかなりローコスト、というかチープな印象です。工事現場の足場程度のもの。

ネットワーク系のインフラも天井にむき出しでついています。

2021オリンピックの聖火台がひっそりと飾られていました。これを見ると開会式を見た時の残念な気持ちを思い出してしまいます。

ほぼ一周ぐるっと回って来て三井ガーデンホテル。オリンピックが中止になった年に格安で宿泊することができました。

ぐるっと一周して国立競技場駅に戻って来ました。今度は地上部を歩きます。

旧国立競技場のあちこちにあった絵画や彫刻作品などは廃棄されることもなく再び新競技場周辺に置かれています。これは三井泉さんのオブジェ。
水泳の飛び込みのポーズの像のくり抜かれた部分にも立った女性の姿が表現されています。

人工のせせらぎ。この地下に暗渠がある渋谷川をイメージしています。

2019年にほぼ同じ場所で写真を撮影していますが、その時はフェンスの上からスマホを中に向けて撮りました。

1964年のオリンピックのメダリストの名前が掘られた大理石の銘板はこちらにありました。2014年10月に旧国立競技場からこれを剥がしていく作業をレポートしています。
すごく手間と時間のかかる作業だったので「正直、全部保管しなくても数枚あればいいんじゃね?って気もします。」などと感想を書いています。

向かい側のビルに移る競技場の姿が面白いことになっていました。スーパーデフォルメ国立競技場。

仙寿院前の広いデッキテラスの地上部分にも旧国立競技場の遺産となる作品が設置されていました。高さが4m以上ある大きなもので以前はスタンド席の壁面にありました。
「アート作品」ですからこういうのを残さないで壊してしまうと、SNSで大叩きされる危険がありますので壊したくても壊すわけにはいかないんでしょう。

ということで、本当にようやく、完成した新国立競技場を間近で体験することができました。そのことはうれしい。
本来だったらもう少し晴れやかな気持ちで見て回りたかったというのが本音ですが、それはまあ仕方がないことです。あれから10年。いろいろありました。
こんな風に一つの建築物の計画段階から完成までを10年かけて記録に残せたおかげで、自分の10年もしみじみと思い返すことができます。それは良かった。