
真新しい道路の上を走る車の姿が。
2013年の2月から3年間にわたって見守り続けてきた新しい都道の工事が無事に終了。2016年3月13日10時にめでたく開通いたしました。
と言っても私はそのことを知ったのは翌14日の午後、打ち合わせに向かう車の中で「そういえばこの道開通したみたいですね」と言われて初めて知りました。
直接の工事関係者を除いた一般市民の中では世界で最もこの道路工事に興味を持っていた私としては忸怩たる思いもありますが、まあそんなもんか。
14日は一日雨でしたので、晴れた翌日に取り急ぎ何枚か写真を撮って来ました。

メディカルセンター下の元はただの道の途中だった場所から後楽園方面を見る。

その場所にある駐車場。鋼鈑印刷が取り壊された後で、まだ道路の姿もまったく見えない中でいきなりこの駐車場の枠が作られた時には不思議でした。

2013年の8月の風景↑。何もなかったマンション横の空き地にいきなり登場したコンクリート枠。上の今の写真と見比べてみて下さい。
こんな風に自然に歩道の一部と繋がって行くなんて想像もできませんでした。地面自体が1m以上嵩上げされたことがよく分かります。

後楽園方面に向かう車線を見ると走っている車の上半分だけが見えます。私がこの道路計画に惹かれた一番の理由である段差を持った道路の証。

反対側から段差を味わう。この段差のおかげで、上り下りそれぞれの道路と、道路わきの地面の高さが揃えられています。
このような設計でない新しい道路、たとえば山手通りの中野坂上あたりを見てみると、歩道とその横の建物の間に高低差があって
建物から歩道に出るのに小さな階段で昇り降りを強いられている場所がいくつもあります。その問題を生じないようにするための車線の高低差。優しいね。

新道の一番上、筑土八幡の交差点はずいぶんとだだっ広い五叉路になりました。今まで一度で渡れた横断歩道も二回になったりしてちょと面倒。
そもそもどの道路も直線で繋がっていないので、いったいどれが直進でどれが右左折なのかがよく分からない。

神楽坂上からの方向から見える道路標識ではこんな感じ。こちら側も元からある25号線で、右の飯田橋方面も25号線、後楽園方面へ向かう新道も25号線。
え? 道路って1本の線状のものなんだと思っていましたが、こんな風に二岐に分かれてどっちも同じ道っていう設定もあるんですね。
この写真では右方向にカーブして行くのに右を差す青信号が出ているから、後楽園方面、斜め左への新道に入るのが「直進」って扱いなのかな。
とりあえず開通おめでとうございます。工事関係者の方々お疲れ様でした。
この道ができるまでの3年間のぐだぐだな記録(昭和の建物へのメランコリー含む)はこちらの「放射25号線」カテゴリーからご覧いただけます。