ある休日のお昼前、階下にお住まいの方が訪ねて来られました。何事かと思ったら我が家の出す音に対しての苦情でした。
コードレス掃除機での掃除が終わった直後だったのですが、「今、何か床をこするようなことをされていましたか?」と聞かれました。
使っていたダイソンの掃除機を見せて掃除をしていたと伝えると、音が階下にすごく響く、とのことでした。
階下の方とはマンションを新築で購入した時からの上下の位置関係なので、なぜ25年経って今頃突然に?と不思議でした。
母娘のお二人暮らしなのですが、同居されているお母様の体調の関係で娘さんも平日にも家にいる時間が増えたことが原因のようでした。
掃除機をしないわけには行かないので、週に2回、一回で20分以内、朝夜はかけない、という条件で許容していただけるようお願いしました。
加えて、楽器の音が聞こえると言われたので、こちらはちょっと動揺してしまいました。
確かにいろんな楽器の音を出しています。
比較的防音性能の高いマンションで、過去にお隣や階上の方からも聞こえると言われたことはなかったので油断していました。
こちらも現在は週に2~3回、昼間の1時間程度オカリナやリコーダーを吹く程度なのですが、こちらは「生活音」ではありません。
騒音の問題と言うのは物理的な音圧レベルではなく、騒音を受ける側の寛容性の問題なのでうるさいと思われたならそれはうるさいのです。
おそらく今日まで長い間我慢されていたんだろうと想像すると申し訳なく思いました。
その日から3週間、小さな音でアコースティックギターを爪弾くくらいはしていますが、オカリナ、リコーダーを吹くことはほぼなくなりました。
やっぱり怖くて音を出せないのです。
もともとRさんが退職して在宅時間が増えることを想定して若干の防音工事を考えていましたが、それよりきちんと防音することになりそうです。
防音の方法、業者の選定、ついでにやる他の部分のリフォームなどまた考えることが増えました。
こちらが音を出す部屋。9年前のリフォームの時に造作した書棚などを活かしたまま防音できるかどうか。悩ましいです。