ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

虎に翼diary

2024年07月12日 | 映画とテレビ
虎に翼面白い。



家族会議で新潟に行くかどうかを優未に決めさせそうになったところで、それはダメだ、責任はトラにあると言った花江ちゃん。素敵でした。
ここって海街diaryの



これですよね。

同じ感想の人がいないかとSNSで検索したら、お二人だけ同じ感想の人がいらっしゃいました。




ちょっとうれしい。

録画でこれから見る人も多そうなのでこれは明日の(12日)にアップしよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024春ドラマ

2024年07月08日 | 映画とテレビ

●舟を編む ★★★★
2月から4月の放送で、2024冬ドラマで「まだ完結してないのですが、かなり良いです。」と書いていました。
三浦しをんの原作を蛭田直美が脚本。マジメさんに野田洋次郎、かぐやさん美村里江。主人公の辞書部員岸辺みどりを池田エライザ。
10年前に松田龍平のマジメさん、宮崎あおいのかぐやさんで映画化されていますが、ドラマは映画の時間のちょっと後の設定。映画を見ていなくてもまったく問題なし。
池田エライザは歌っているのは見たことがありますが、ドラマはほとんど初見。安定した演技力に、美貌とは裏腹の朴訥な雰囲気がとても良かったです。
彼女を見ているだけで幸福な気分になれました。野田洋次郎はじめ周辺も全部良し。本を作る舞台裏がある程度リアルに描かれました。
ちょと残念だったのは、編集者、デザイナー、製紙会社が出てくるのに、印刷会社が一切登場しなかったこと。編集部とは紙屋さんよりはるかに密接なのに。


●アンチヒーロー ★★★
春ドラマの中では一番話題性、視聴率共に高かった法廷ドラマ。弁護士チームが長谷川博己、北村匠海、堀田真由、悪い検察が野村萬斎。
悪い検察組と思わせて実は全面的にいいもんだったのが木村佳乃。(←いいもんなのは配役を見て早い段階で予想がつきました)
ピンチに見えてもすべてが長谷川博己の計画通り、想定内であるという点が若干鼻につきましたが全体的には面白かったです。
自らの信念と目的を達成するために違法な行動に走る主人公がどうかというテーマでしたがいいんじゃないでしょうか。ドラマだし。


●おいハンサム2 ★★★★
「おいしい給食」や「おいハンサム」のように、実生活では周囲に誰もそのドラマを見ている人がいないマイナーな作品なのに続編や映画が作られるのは不思議です。うれしいけど。
season1の時は由香の夫をはじめとするモラハラ男子が見ていて辛かったのですが、season2では女性側の力が増していてその心配もありませんでした。
大半の時間が食事と世の中のちょっとヘンを小ネタにして積み上げただけなのでストーリーとしてはこれと言ってあるようでなし。それでよし。シイナさん面白かった。

●季節のない街 ★★
Disney+で作られた宮藤官九郎脚本の作品。出演陣は豪華すぎるくらいですが、ドラマとしてはいまひとつ面白くなりませんでした。
夏ドラマで始まった「新宿野戦病院」が同じコースを歩みそうです。
クドカンドラマって期待されがちですが手放しで面白かったのは実は半分くらいです。
【面白かった】 11人もいる! あまちゃん ごめんね青春! ゆとりですがなにか いだてん 不適切にもほどがある!
【ビミョー】 監獄のお姫さま 勉強させていただきます 俺の家の話 季節のない街
あまちゃんといだてんがあるので全てが許される感じです。許す。

●イップス ★★
バカリズムと篠原涼子。面白くしようとする意図と熱意は充分感じられたのですが、、、。最終回の犯人もちょっと受け入れにくかったです。

●街並み照らすヤツら ★★★
尊敬するワイルドスピード森川さん目当てで見始めましたが、相当にヘンなドラマでした。褒めてます。キューブ制作のケラリーノ作品に近い空気感。
女性刑事の吉川愛は全行動がヘンでしたし、シュン(曽田陵介)のヤバい感じはヤバすぎます。刑事宇野祥平とトミヤマ(森下能幸)との長すぎるバトルシーンもヘンでした。
自分がどこまで理解できたか心もとない部分もありますが、なんかすごいものを見たような見なかったような。

夏ドラマ始まっていますが、ほぼ見るものがありません。夏だけNetflixでも契約しようかな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「おいハンサム!」

2024年07月02日 | 映画とテレビ

池袋のTOHOシネマズに「おいハンサム」。
こんなホームドラマをわざわざ映画館で見なくても。という気もしていましたが映像も音響も家とは格段に違ってやはりお金を出すだけのことはあありました。
こちらも2週間前の「おいしい給食」と同じ感想で、テレビドラマを映画化するからといって特別に派手な設定も演出もほとんどない点が好ましい。

映画では登場人物や人間関係の説明が一切なく、テレビドラマを見ないで映画を見に来ている人を完全に切り捨ててるように思ったのですが。
後で「映画 おいハンサム 未見」で検索してみたらテレビ版を見ずにいきなり映画を見て楽しかった人が相当数いて驚きました。


自分はドラマを熱中して見ていた立場なので、ドラマ未見でこの映画を見て面白いと思えた人の気持ちは理解できません。
でも、意外と人間の理解力、鑑賞する力というのは前知識に左右されないこともあるんだなと思いました。
自分もアメフトのルール知らなくてもアメフトが舞台の映画を楽しんだこともあるし。

平安時代のことも源氏物語のことも何も知らず、ところ出てくる歌の意味も全然わからなくてもけっこう楽しく「光る君へ」を見ています。
同じようなことかも知れません。

ほぼ2時間続く飯テロのような映画を見終わって外に出たのが11時半。お昼は映画館近くの楽楽で中華。
上海醤油焼きそば。小籠包。麻婆茄子。ソフトシェルシュリンプとにんにくの芽の辛子炒め。ミニ炒飯。生ビール。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『おいしい給食 Road to イカメシ』

2024年06月14日 | 映画とテレビ

舞台挨拶まで見に行った2020年の劇場版、2022年の「卒業」に続いて3作目となる映画「おいしい給食」。
すごく面白かった。楽しい時間を過ごしました。
映画だからテレビドラマとは違う大画面にふさわしい派手なストーリーと演出を! というような気負いもほとんどなく。
本当に10話のドラマを撮るために集まった役者とスタッフが、ドラマ撮影をちょっと延長して撮ってしまったような力の抜け具合でした。
よきよき。

おいしい給食はシリーズごとに毎回ヒロインが変わっていくところが寅さん映画に似ています。

初代ヒロイン御園ひとみ/武田玲奈。始めはピンと来ませんが見ているうちに徐々に魅力的に感じさせるのがおいしい給食ヒロインの伝統です。
武田玲奈はその後「異世界居酒屋のぶ」「ムショぼけ」「おいハンサム!!」と我が家的名作に多数出演します。

2代目ヒロイン宗方早苗/土村芳。武田玲奈から変わって最初は残念でしたが終盤はいい感じに切なくなりました。
明らかに相思相愛なのに恋愛関係にならないというのがおいしい給食の伝統です。

そして3代目、比留川愛/大原優乃。我が家ではゆるキャン△なでしこでゆるぎない地位を築きました。
ラストで沖縄に転任することを告げるシーンのアップが美しかった。大スクリーンならでは。AmazonPrimeを待たずに映画館に行った甲斐がありました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024冬ドラマ

2024年04月08日 | 映画とテレビ

『不適切にもほどがある』★★★★★
今期はやっぱりこれに尽きます。
ほとんどの人が感じているのにそれを人前はっきりと言葉にすることが憚られる現代のあれこれを地上波でぶちまけました。
もっと早くに誰がやっても良かったことだけど、怖くて誰もやりませんでした。それを宮藤官九郎がやった。
大声で叫ぶ強いメッセージが説教にも悲嘆にも嫌味にも取られずに済むのは宮藤官九郎=阿部サダヲという特別なコンビのなせる業でした。
それが気に食わなかったり受け入れられなかった人がある一定数いるのは仕方ない。充分意義があったと思っていますし、とにかく面白かった。
寛容でない人に寛容であれという言葉が届く可能性は低いのですが、少しでも何かが変わるきっかけになればいいな。
仲里依紗、河合優実の二人をしっかり認識できたのは良かったです。仲里依紗なんて充分ベテランなのにびっくりするくらい私が見るドラマに出てないんです。

『ブギウギ』★★★★★
そしてこちらも忘れられない朝ドラになりました。前シーズンの「らんまん」と続けてBIG3の次くらいの位置には来るんじゃないでしょうか。
趣里の圧倒的な力によるところも大きいのですが、それを余すところなく活かしきった周囲のすべての人のおかげです。

『おっさんずラブ-リターンズ-』★★★
不動産から航空会社へとまったく設定を変えたシーズン2は評価のしようがなかったので、元に戻ったことがとにかくうれしい。
はるたんと牧の二人がどうなるかというワクワクで見せたシーズン1の続編なんだけど、すでに二人はぎくしゃくしながらもくっついている。
どんなに周囲の突拍子もない人たちが突拍子もないドラマを作ろうと、主役二人がとにかくくっついちゃってるんでもうワクワクはしようがないです。
それでも全話充分楽しく見せてくれたんだから、逆に脚本も役者もすごいってことになるのか。

『さよならマエストロ』★★
オーケストラ物は見るといろいろ辛いと分かっているので見ないことが多いのですが、芦田愛菜が出るなら少しは我慢します。
とにかく「天才指揮者」とか「天才外科医」とか「天才書道家」とか、ドラマの設定で「天才」はNGワードにしてくれると少し救われるのに。
ストーリーも人物像もやっぱり辛かったですが、芦田愛菜をトゲトゲした印象のままでやめるわけには行かないという一心で最後まで見届けました。

『おわかれホスピタル』★★★★
「透明なゆりかご」チームで主役が岸井ゆきのということで期待して見ましたが名作でした。
これ以上暗くされたら見られないというそのちょっと手前で止められたのは贅沢過ぎる名優たちのおかげかな。内田慈さん素敵でした。
音楽:清水靖晃。あのサックスが聞こえてくるとどんなシーンも意味ありげに見えてきます。

『ケンシロウによろしく』★
バカリズム脚本で松田龍平主演のコメディということで期待大だったのですが、やっぱり原作ありだとバカリズムである意味がないです。

『ユーミンストーリーズ』★
2話「冬の終わり」は面白かったです。

『舟を編む』
まだ完結してないのですが、かなり良いです。

単発スペシャルドラマではバカリズムの『侵入者たちの晩餐』が★★★★★。めちゃくちゃ面白い。
『万博の太陽』★★も万博の描き方がしょぼかったけど今どきの制作予算ならあれが限界なんだろうな。橋本環奈も味わいはないけど嫌味もなくて〇
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023秋ドラマ

2024年01月10日 | 映画とテレビ

下剋上球児。脚本:奥寺佐渡子  鈴木亮平、黒木華、井川遥
10年連続県大会初戦敗退の弱小高校野球部が新監督の元で奮起して3年で甲子園に出場するまで。と聞いてああいつものああいうのねと思っていたら。
なんと序盤で熱血監督(鈴木亮平)が事情によって高校教師の資格を捏造していた偽教師と判明。びっくりしました。野球どころじゃないじゃん。
今どきのドラマはなめてかかると一筋縄では行きません。高校生役も皆好演で最後まで楽しく見ました。


ミワさんなりすます 漫画原作。脚本が『おっさんずラブ』の徳尾浩司、主演が乙女寮の青天目こと松本穂香ということで見ていました。
大御所俳優の熱烈なファンが偶然をきっかけに別人に成りすまして俳優宅で働くというお話。
こちらもなりすまされたいわば被害者がなぜか共犯関係になったりして驚きました。途中少し飽きつつも最後まで完走。

他に全部見たのは
●美味しい給食 season3
●きのう何食べた season2
の続編2本。どちらも最初の作品の面白さには及びませんがそれは仕方のないこと。
逆に期待しながらも数回未満で挫折したのが「ONE DAY」「セクシー田中さん」「こたつがない家」。

朝ドラ関係は「ブギウギ」が今のところ絶好調で毎日楽しみ。再放送の「まんぷく」が初回放送時よりもイラつかずに見れてけっこう楽しんでいます。
「さくら」は12月から1日に3本まとめて放送するという無理やり終わらせる体制に入って、3本に1本だけ見ています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芸能人格付けチェック2024

2024年01月09日 | 映画とテレビ

能登半島の地震で放送が延期されていた芸能人格付けチェックを見ました。
高価な楽器を当てる企画と、演奏家のプロかアマかを当てる企画。私は両方とも外してしまいました。
長いことこの番組を見ていますが、楽器の高い安いに関しては9割以上は外しています。毎年なので正直ちょっと心が折れます。

外れる理由を考えてみました。
自分が「良い楽器」と考える要素は音の密度と倍音のバランスです。
高音側がキーキーと無駄な高次倍音が出ていないことと、低音がふくよかであること。
低音に関してはテレビのスピーカーでは聞き取りにくい。なので高音側の聞こえ方が判断の中心になります。
違いはほぼ毎年顕著に聞き分けられるので、結局キーキー・カサカサ言わない方が高価な楽器であると判断します。
しかし、これほど毎回不正解を選ぶということは、そもそもこの判断基準が間違っているのではと思い始めました。

このような判断基準を持つに至った理由は、10代のころ耳にしていたクラブ活動(管弦楽部)の中での身近な楽器によるものです。
10万円のsuzukiのヴァイオリンと、数十万円から高くても百万円程度のドイツ製のヴァイオリンの比較で得た価値観。「安い楽器はキーキー言う」
この価値観を総額800万円と総額75億円にそのまま当てはめていてはいけないんです。きっと。
年ごとに正解不正解があるのではなくて、「毎年確実に外す」ということですから区別は明確についている訳です。
後はその価値観の物差しを逆転させれば正解できる。はず。
来年はこの作戦で絶対に当てて見せます。今まで安い方と思っていたキーキー聞こえる方の楽器を高い方と言えば正解する。はず。
それにしても曲目が「四季」から「夏の嵐」だったのも楽器の優劣を難しくしました。長い音がほとんどないんだもん。

炒飯の結果もかなり面白いことになりました。
高級中華・町中華・浜ちゃんの料理の3つから当てさせて、一番たくさんの人に選ばれたのが浜ちゃんの作った炒飯でした。
多くのの人は炒飯と言えば母親や奥さん、近所の町中華のものを長年食べてきて美味しい美味しくないの判断基準を作っている。
庶民に縁の薄い高級な料理って良い素材の持ち味を最大限発揮させるために基本的に塩味が薄いんです。
なので薄い塩味に馴染んでいるミシュランの審査員には美味しくても一般の人にはなんか物足りない。
京都や金沢の料理も薄いですよね。本場のイタリア料理も薄かった。
この塩味が足りない感覚は「あまり美味しくない」に繋がってしまうので高級炒飯は誰からも選ばれなかったのだと想像しています。
なのでこちらも味がぼんやりしていまひとつ物足りない方を選べば、当たるような気がします。

美味しい美味しくないの判断は本当に個人的なもので大人になってから物差しが変わることはほとんどありません。
ですから、どんなに裕福になったとしても「高い物」ではなく自分が美味しいと感じる物を食べ続けることが幸福なことなんだと思います。
自分の五感で得た価値観は最後まで尊重しましょう。

ついでに演奏家のプロ・アマを当てるやつ。今回は学生オケかプロオケかで外してしまいました。
最初のオケの「春よこい」の出だしの1小節を聞いたところで、ヴァイオリンがあまりに揃っていなかった「これはアマチュアだ」と思いました。
Aは最後までフレーズの弾き方が個人個人でバラバラに聞こえました。Bの方がパートとしての一体感があった。
でも正解はAがプロオーケストラでした。
これも推測ですが、学生オケは番組に出ると決まってから相当の回数の練習を重ねたはずです。少なくとも1か月くらいは。
オケはこの程度の企画だったらひょっとすると当日午前中に1回合わせて午後本番とかそんな可能性もあります。
個人個人の力量が低くても時間をかけて合わせた方がセクションとしてはまとまって聞こえる。そんな状態だったのかも知れません。

とはいえ、Gacktはどちらも当てているわけですから、私が何を言っても言い訳に過ぎません。Gacktはもっと本質的な優劣を察知できているようです。
ほんとすごいな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴジラ -1.0

2023年11月19日 | 映画とテレビ

新しいゴジラ映画を見てきました。前回のシン・ゴジラが2016年だったからあれからもう7年か。
今回もRさんの方が積極的で、自ら見る日を決めてチケットを予約していました。
わたし達的にはどちらかというとゴジラ本体よりも、「らんまん」で半年間見続けた万太郎・寿恵子夫妻がメインキャストで出ているということの方が重要でした。

映画はすご~く面白かったです。シン・ゴジラの出来を69点くらいとすると今回のゴジラは86点くらいつけられます。
そんなに語れるほどゴジラを見てきたわけではありませんが、ゴジラって、「かいじゅう映画」って本来こういうもんでしょと思わせる作りでした。
怪獣が出てきて、妙な科学者が出てきて、変な作戦で怪獣をやっつける。その周辺で浪花節風の人間ドラマがからむ。これだけで良いのです。
画面はとてもきれいで、終始明るい。アメリカのゴジラとかシン・ゴジラとか暗闇で何か良く見えないけどわさわさしているシーンは嫌いです。
キャラクターも限られた人数でシンプルな性格づけ。演技も芸術的であるよりは明確さを重視。(佐々木蔵之介の無骨な船長だけはちょっとわざとらしすぎましたが)
ということで好ましくない要素が払拭されていたおかげで2時間あっというまで全部楽しかった。
大海原を背景に伊福部昭のテーマが鳴った時には鳥肌が立ちました。万太郎・寿恵子にもうるっとさせられました。この二人、結婚してくんないかな。
唯一、ラストのアレはいただけません。含みを持たせて先に繋げたい気持ちは分かりますが、最後に変なことを考えさせられるのは不本意です。スパッと終わって。

今回のメインビジュアル。「ー1.0」はマイナスワンと読むそうですが、ポスターのこの部分が漢字の「小口」に見えるというのがSNSで話題になっていて笑いました。
一度、小口と呼んでしまうともう小口にしか見えない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アド街「下板橋」

2023年10月09日 | 映画とテレビ
アド街で地元が取り上げられていました。

20位 3路線使えます。
これは本当に便利。山手線内以外で半径250mの円の中にまったく繋がっていない3つの路線の名前の異なる3駅がある場所って他に知りません。
アクシデントで電車が止まっても別の二つの手段で帰宅できるというのは安心です。

19位 都寿司 昼食べたことはあります。マスターがゴルフ好き。夜がお任せコースのみとは知りませんでした。
18位 揚げ物 ふたの閉まらないお弁当のつるやさんは「食べたものシリーズで」時々出てきます。
17位 ゆーらんど 銭湯。
16位 山源 孤独のグルメでも紹介される煙もくもくのホルモン屋
15位 下板橋駅 私設鉄道法の上では東上線の起点が池袋ではなく下板だというのは知りませんでした。


14位 粒粒香 大好き。フレンドリーなおばちゃんがいる汁なし担々麺と食べ放題の水餃子のお店です。

13位 老舗の直売 おせんべいの直売とか知ってはいます。みんな段ボール箱で買い物するのには驚きました。

12位 町中華 ひろし、天心、喜楽、龍王。全部行きますが、わが家は基本喜楽派。喜楽のかつ丼は個人的板橋のベストです。

11位 クチネッタ トミーノ 彌十郎さんがめっちゃ押していましたが、私はランチで一度行ったきりです。夜も見てみるか。

10位 蕎麦の名店 ひるあんどんとうさぎ庵。
うさぎ庵は出てくるのに時間がかかりますが美味いです。ひるあんどんは開店時何度か行きましたが、店名の通り味がぼんやりしていて正直よく分かりませんでした。


9位 仏蘭西舎すいぎょく 高級フランス料理店。わが家が一度の食事で一番高額支払いをしたお店です。
春にはオーナーさんが美しい桜のあるご自宅の庭を開放してくれます。

8位 荘病院 産婦人科さんがベスト10に入るってあまり見ません。


7位 予約の取れない人気店
てんぷらかわかみ鮨まつ本は一度入ったのでそれで満足。蜃気楼、山源はご縁がありません。
鮨まつ本さんは2015年の開店時には都心で食べたら1.5~2万円クラスのお寿司が5,000円~で食べられるということで一瞬で人気店になりました。
現在はまつ本さんが1.5万円になりました。今考えれば5千円の時にもっと行っておくべきでした。

6位 下板橋の渋い夜 渋い系の居酒屋はそれほどお酒を飲まないうちには縁がありません。
5位 旧中山道 荘病院以降、徐々にネタが尽きてきている感じが否めません。
4位 板橋のいっぴん シフォンケーキのお店はちょっと前まで野菜を売っていましたが店子が変わったのかな。
3位 印刷・製本関係の会社 まあ確かにちょいちょい見ますが、東上線三田線界隈はだいたいどこでも多いです。
2位 子易神社&池袋氷川神社 子易神社は我が家が年始に行く神社です。


1位 こちらは穴場です ぼんご・あぺたいと・丸十パン・タカセ。よく知られた混雑店の2号店、支店が空いてて便利という紹介。
これらのお店がというだけでなく、池袋と大山の間にひっそりとある下板橋という存在自体が穴場だということでしょう。

坂東彌十郎さんの板橋食べ歩きブログをベースに取材をしたおかげで、過去の板橋ネタよりは説得力のあるラインナップだったと思います。
番組を見た人はきっと下板橋周辺って美味しいお店がこれでもかとある素晴らしい所だと思ったことでしょう。
実際はそれほど特別に美味しいわけではありません。いや、どこも美味しいいい店なんですが、わざわざどこかから食べにくる必要はありません。
地元の人がささやかに楽しんでいるお店たちです。テレビの人の話を真に受けて「他では味わえない何か」なのだと勘違いしないように。
テレビで紹介されたところに行くんじゃなくて、自分の地元で頑張っているお店を応援しましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023夏ドラマ

2023年09月29日 | 映画とテレビ

シッコウ 犬と私と執行官  脚本家・大森美香 伊藤沙莉
伊藤沙莉はひよっこ以来の推しなので視聴。執行官という職業のことはこのドラマで知りました。
「裁判で出された結論が任意に実現されない場合に,強制的に実現する」というお仕事ですが、公式の取り立て屋兼地上げ屋さんみたいな感じ。
久しぶりに見る織田裕二はじめおじさん軍団がしょぼくれたいい味出していて面白かった。
実際の執行官は年収2千万~3千5百万だそうで、ドラマ見てるときにそのことを知っていたらちょっと印象変わったかも。
どのケースもどろどろした人間関係や貧困など不幸色でいっぱいですが、青天を衝けの大森美香がゴールデンらしく嫌味のない筋にまとめました。


ハヤブサ消防団  原作・池井戸潤 脚本・香坂隆史  中村倫也・川口春奈・満島真之介・古川雄大・岡部たかし・梶原善・橋本じゅん・山本耕史・生瀬勝久
スランプの小説家が亡父の故郷の岐阜県ハヤブサ村に移住。
同時期に放送が始まった「ばらかもん」と同じような田舎の消防団が舞台のコメディドラマかと軽い気持ちで見ていたが全然違ってた。池井戸だもの。
不審火からの池での死体発見でサスペンスになりつつソーラーパネル業者は社会問題提起かと思っていると本命は新興宗教団体の暴走でした。
予備知識ゼロで見ているので話の行きつく先が分からないまま振り回される感じはなかなか楽しかったです。
最終回、脚本で彩に真実を伝えるところは浅田次郎風味。それで説得された彩の町内放送で村に平和が戻るというまとめ。
これあと1回で本当に話を終わらせられるのかと心配していましたが、まあなんとか不満なく終わった印象です。9週間楽しかった。


この素晴らしき世界  脚本・烏丸マル太  若村麻由美・木村佳乃・マキタスポーツ・平祐奈・猫背椿・菅原大吉・西村まさ彦・沢村一樹・円井わん
主演が鈴木京香から若村麻由美に変わったことや、脚本の烏丸マル太が正体を隠した偽名であるということで放送前から話題でした。
スーパーのパート従業員を勤める平凡な主婦が、顔がそっくりということから失踪した大女優の身代わりとなって、、というドタバタコメディ。
ものすごく面白かった。今期のピカイチ。
当初、烏丸マル太は三谷幸喜ではという噂が広がりすぐに否定されたのですが個人的には最後までその可能性を捨てきれませんでした。
実際には8月の中旬で脚本家はプロデューサーの鈴木吉弘であることが明かされていたのですが、全然耳に入ってこなかった。
主婦と女優の二重生活、夫婦関係、若者の起業、古いプロダクション体質、LGBTと要素てんこ盛りですが、最後はマスコミが隠蔽する犯罪が主題となります。
こちらも最終回前まで課題山積みで心配していましたが、まあまあぎりぎり許せるラストにまとめました。舞台だと思うとけっこう許せます。
あまりテレビで見かけることのなかった若村麻由美の演技力とチャーミングが炸裂で、主役が交代して大成功でした。


VIVANT  原作・福澤克雄  脚本・八津弘幸他  堺雅人・阿部寛・二階堂ふみ・濱田岳・キムラ緑子・松坂桃李・役所広司
今期最大の話題作。U-NEXTでの独占配信が決まったことから日本のテレビドラマとしては異例の1話1億という(日本としては)巨額の制作費が投入されました。
そのため、配役や長期のモンゴルロケなど画面からたっぷりと贅沢感の漂うドラマになりました。
世界の諜報機関の暗躍が描かれると、どうしてもかつて一世を風靡した落合信彦の妄想と、それを漫画にしたいしいひさいちが思い浮かんでしまいます。
突っ込みどころの多すぎるドラマでストレートに楽しまなかった点が悔やまれますが、私になりにとても楽しんではいました。
とりあえずモンゴルの人たち日本語ペラペラ過ぎます(笑)


朝ドラ「らんまん」
これを書いているのは本日の午前9時。45分前にはらんまんも無事に最終回の放送を終えています。まだ見てません。今夜正座して見ます。
らんまんは良い朝ドラでした。以前も書きましたがカーネーション、あまちゃん、ひよっこに次ぐ名作となりました。
昨日Rさんが話していましたが、全ての登場人物を愛おしむ脚本が秀逸でした。私も多くの登場人物を共に愛することができました。
中でも浜辺美波が演じる妻、寿恵子の造形が本当に素晴らしくて。東京の博覧会でカルメラを売る寿恵子が初登場した日から画面が輝いて見えました。
明治の腐女子という設定も面白く、でも洋装でダンスをするところも素敵。万太郎との夫婦関係も最後まできれいすぎるくらいきれいでした。
朝はきれいできもちよいものを見たいのです。
私たちが見るドラマに浜辺美波が出てきたことはほぼないので、かなり売れている女優さんなのにこれが初体験だったのも良かったのかな。
脚本・長田育恵さん。これからも期待します。てか、寿恵子を主役にしてもう一度朝ドラ書いて欲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

男たちの旅路で見る昭和

2023年08月08日 | 映画とテレビ

1976年から79年までNHKの土曜ドラマとして全4部12回放送された山田太一のドラマ「男たちの旅路」が今年5月に再放送されました。
私にとっては忘れられないくらい強烈な印象を残したドラマですが、その実、ドラマの内容に関してはそれほどきちんと覚えてはいませんでした。
この夏、暑くて出かけられない日に少しずつ見始めたのですが、やはり今見てもものすご~く面白い。
50年近く前のドラマなので日本人の価値観や考え方が今と違い過ぎて、今の若い人が見たら相当違和感や抵抗を感じる場面や台詞ばかりです。
ドラマが作られた1976年でも、特攻隊の生き残りである鶴田浩二演じるガードマン吉岡と、30以上年の離れた若者とのギャップはすごいのですが、
それを47年後に改めて見るというのはかなりすごいことでした。

いろいろ語りたいことは多いのですが、今日は細かい所をひとつだけ。
主人公吉岡が仕事が終わって一人暮らしの6畳と台所だけの侘しいアパートに帰るシーン。都電に乗っているようでしたが降りた駅はなんと巣鴨新田でした。
大塚駅から三ノ輪に向かって最初の駅。自転車通勤をしている時にはこの駅の脇を通って都心に向かっていたお馴染みの駅です。
驚いたのは、電車からホームに降りた吉岡がそのまま線路内を当たり前のように歩き始めたところ。1970年代は線路内を歩いて良かったのか?
しばらく線路に沿って歩いた後、踏切でも何でもない場所で線路をまたいで反対側に渡り、近くの路地からアパートに歩いて行きました。
今だったら「線路内に人が立ち入りました」ということで安全確認が取れるまで全線ストップするような行為です。

2部2話「冬の樹」で桃井かおりが高校生と二人で吉岡のアパートを訪ねるシーン。
吉岡が一人で歩いている場面では電車は写っていませんでしたが、ここでは走っている都電と1mも離れていない場所を当たり前のように人が歩いています。
左側の女子高生の白い靴下が見えていることから、電車と人の間に遮るものが何もないことが分かります。そういう時代だったんですね。

47年経ってその場所がどうなっているのか散歩のついでに見てきました。
現在の巣鴨新田駅のホームは50cm以上の高さがありますが、テレビで見たホームはもっと低くて、周囲に柵なども一切ありませんでした。
駅の後ろに都立文教高校の塀があるのはドラマも現在も変わりません。吉岡はここで降りて無造作に線路に降りて左に歩いて行きます。

現在は線路の外側に植栽とフェンスがあって線路内には入れません。代わりに細い道ができていました。
この道がない時代に、線路内を歩かないでアパートに行こうとするとかなりの遠回りを強いられたのでしょう。

高校沿いの道は途中から広くなります。さっきの桃井かおりが歩いていたカーブこの辺りではないかと推測します。吉岡の家はこの左奥くらいか。

文教高校の敷地が終った場所の踏切。線路を歩いて来るのが最短距離なのは間違いありません。
ドラマの中では戦中派の親父として「まともな人間なら」ととめどなく(しかも相手かまわず)説教をする吉岡ですが線路内を歩くことは厭いません(笑)

1970年代の巣鴨新田駅付近。線路のすぐ横に高校のグラウンドの樹があります。

2017年の巣鴨新田駅付近。線路と高校の間にアスファルト色の道があります。おそらくこの道のための文教高校がグラウンドの外側を提供したものと思われます。

「男たちの旅路」はロケが非常に多いドラマなので、ストーリー以外にも50年前の東京の風景を垣間見れて更に面白いです。
住所表示が映ったりするとすぐに巻き戻して地図と照らし合わせながら楽しく見ています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

怪物

2023年08月07日 | 映画とテレビ

休日の朝。8時20分の回からで「怪物」という映画を見てきました。
脚本が坂元裕二。それがカンヌ映画祭で脚本賞を受賞したということで期待は大きかったです。
以下ネタバレです。

長野県の諏訪湖の畔の地方都市で起きた事件を、主要人物3人の異なる視点で描くことで真実や本質を顕わにしていくという構成です。
いじめ、隠蔽体質の学校、モンスターペアレント、家庭内暴力、噂、体面、偏見。
本当に恐ろしい怪物とは何なのか、見ている間ずっと問いかけられ心を揺さぶらされるような感覚が続きます。
日本のドラマで長年名作を生みだしてきた坂元裕二の物語が世界的にも評価されたことは素直に喜ばしい。
こわい話ですが、目をそむけたくなるほどのショッキングなシーンはないので助かりました。
坂元=是枝というコンビで次作があることを期待します。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023春ドラマ

2023年07月03日 | 映画とテレビ

だが、情熱はある  
脚本:今井太郎 演出:狩山俊輔、伊藤彰記、長沼誠
髙橋海人(King & Prince)、森本慎太郎(SixTONES)、戸塚純貴、富田望生、藤井隆、坂井真紀、白石加代子、光石研、薬師丸ひろ子

今期はこれ1本でしたが、これ1本で日々の生活が充分潤うほどの秀作でした。
オードリーと南海キャンディーズと言う二つの漫才コンビ、その内のネタを考える方の二人、若林と山里の二人が主人公の青春ドラマ。
実在の、しかも売れているとはいえまだ発展途上中の漫才師のこれまでの半生をドラマ化と言う珍しいパターン。
いろいろ褒めるところは多いドラマでしたが、まずは主役の二人+春日、静ちゃんの4人生き写しっぷりが尋常じゃなかった。すごい。
単に物真似が旨いというレベルではなく、誰もが知る現実の人の姿を演技力で画面に描きつけるような作業。実在の人物のドラマ化のジャンルで記念碑とすべき的作品でした。
主役二人は俳優ではなくて歌って踊るジャニーズの人なのに、どうしてこんなことができるのかマジで謎。その周辺の人々も文句なしによかったし、脚本も面白い。
この作品でドラマアカデミー賞監督賞を獲った狩山 俊輔は「ブラッシュアップライフ」の監督です。最終回のラストシーンのトリッキーな撮影は何度も見返したけど謎でした。

ひとつだけ。まったく目が出ない時代の若林に寄り添ったこの子。最後に出して欲しかったな。「たりないふたり」の配信を見ているひとりとして。唯一のクレームはそれだけです。


それってパクリじゃないですか? 〜新米知的財産部員のお仕事〜
奥乃桜子原作の小説のドラマ化。 芳根京子、重岡大毅、渡辺大知、福地桃子、野間口徹、ともさかりえ、田辺誠一、常盤貴子
うちはなぜか芳根京子には甘くて、本来の意味での好みのドラマでなくとも芳根京子が出ているとついつい全部見てしまうということがあります。好きなんだろうな。
ドラマの質は凡庸なのですが、そういうのほほんと見るドラマもいくつかは必要です。


グレースの履歴
NHKプレミアムドラマ。3月から5月に全8回。滝藤賢一・尾野真千子
原作・脚本・演出の全てを一人でやった源孝志はNHK-BSでちょいちょい見ていました。スローな武士にしてくれとかライジング若冲など。
「グレースの履歴」は作り手が登場人物をステキに見せた過ぎて、その結果全体が陳腐化する「水島新司もしくは竹宮恵子症候群」に陥った作品でした。
伝説のメカニック宇崎竜童とその孫のバイク乗りとの件とか「カッコいい」の視点が昭和の終盤くらいの感覚でした。でも、そういうのが必要な年代もある。否定はしません。
車の撮り方は本当にきれいでした。これはもうNHKの技術に感服です。


らんまん。今回の朝ドラ、いいですね。毎日これと「あまちゃん」を続けて見ているので、それだけで満ち足りていた2023春でした。

途中挫折
「わたしのお嫁くん」
「褒めるひと褒められるひと」
「日曜の夜くらいは」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023冬ドラマ

2023年04月07日 | 映画とテレビ
ブラッシュアップライフ 脚本:バカリズム
安藤サクラ・夏帆・木南晴夏・水川あさみ
松坂桃李・染谷将太・黒木華・臼田あさ美・三浦透子・志田未来









ここが見たくてロケ地巡りしてしまいました。

最終回の放送からだいぶ時間を置いたのに、やっぱりなかなか考えがまとまらないです。好きすぎて。
毎週録画で見ていたのですが、7話までは見終わったら消していました。でも、物語が一気に展開を見せた8話以降は消せないでまだHDDに残っています。
こんなラストになるのなら1話から残しておけばよかった。こうなったら夏に発売のBlu-ray BOX買うか。

ブラッシュアップライフは1~7話では人生をやり直すのは麻美だけ。終盤の8話以降で同じ体験をしている人がまりりん他、複数存在することが分かります。
それぞれが異なるタイミングで生まれるところからやり直して勝手な行動をしていますが、世界は多元化せず微妙に変わりながらも一軸を貫きます。
整合性やパラドクスは一切気をかけない潔さ。なぜそれが許されるかと言えば、この物語がバカリズムの作る「もしもコント」の延長に過ぎないから。
SFでもなければファンタジーでもない。すごい役者たちとスタッフが総力を挙げて「ブラッシュアップ」させた壮大なコント。それがこのドラマの本質です。
バカリズムの集大成という声も聞かれましたが、まだまだこれからすごいものを見せてくれるんだろうと期待しています。

1~3月にそれ以外で見ていたのは、
『100万回言えば良かった』
脚本:安達奈緒子 井上真央・佐藤健・松山ケンイチ
突然謎の死を遂げた恋人の死の真相を、幽霊になった恋人と幽霊が見える刑事とともに追って行くというサスペンス要素アリのファンタジー。
俳優がしっかりしてて悪くはないんだけど、いろいろと惜しい所もあって名作までは行かなかった作品。

『6秒間の軌跡』
脚本:橋部敦子 高橋一生・橋爪功・本田翼
こちらは死んだ父親の幽霊がいる花火師の話。途中まで幽霊と思わせていた橋爪功が実は息子の想いが生み出した虚像であったという設定が不満。
マザコンの高橋一生が騒がしすぎるのもあって後半は流し見。

『我らがパラダイス』
林真理子の原作を尾崎将也が脚本 木村佳乃・高岡早紀・堀内敬子
超高級な老人ホーム。事情を抱える従業員が自分の親をホーム居住者と非合法に入れ替えてしまいます。
無理目の設定なれどこれからどうなるのか目が離せなくなりけっこう楽しく見た。あまり縁のない高岡早紀がキュートでした。

『いちげき』
マンガ原作の幕末を染谷翔太主演、宮藤官九郎の脚本で。面白かった。それほどクドカンの要素はなかったけど。

『大河ドラマが生まれた日』
1962年。大河ドラマ一作目の「花の生涯」誕生の物語を金子茂樹(コントが始まる)の脚本で。生田斗真・阿部サダヲ・松本穂香すごく面白かった。

『グレースの軌跡』
3月後半から始まったからまだ3話ですが、片岡義男風パロディとして楽しく見ています。尾野真千子と滝藤賢一。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラッシュアップライフ秦野ロケ地散歩「北熊谷を往く」

2023年03月25日 | 映画とテレビ

2023冬ドラマで一番面白かったブラッシュアップライフ。2023冬というかこの10年間で見た何百ものドラマの中でも5本の指に入るほどはまって見ていました。
脚本、演出、役者、映像、音楽すべてが良かったのは言うまでもありませんが、今回は繰り返し出てくる「北熊谷」周辺の風景にぐっと心を掴まれていました。
あーちん、なっち、みーぽん、まりりんがいたあの場所に行ってみたいという思いを抑えられず。ちょっと行って来ました。最後にルートマップをつけておきます。

小田急線快速で急行で1時間で秦野駅。読み方ははたのではなく「はだの」です。

最初に行ったのが秦野市カルチャーパーク。ここだけ駅から2.5kmほど離れているため、渋沢行きのバスでカルチャーパーク前まで乗って時間短縮を図ります。
バス停から少し歩いたこちら、【ちょっと前まで電話ボックスがあった公園】

その目の前のT字路が【遥に送ってもらう車からカートで運ばれる保育園児を見た横断歩道】

公園内を5分ほど歩いて【成人式の会場】 ここまで先に片付けてから水無瀬橋バス停から秦野駅に戻ります。バスの本数が少ないので事前チェック周到に。

秦野駅の南口で【麻美が通学で降りてくる階段】 ギャル寄りのまりりんに会った所。

次の目的地に向かう途中に今泉名水桜公園があります。保育園児たちが先生とお散歩中。りなパパのメモを破り捨てるようこ先生がかわいかった。

【体力づくりの階段】 右も左もものすごいスリバチ地形の連続ですが、中でもこの直登の階段は本当にきつかった。

【体力づくりの階段】の上から。あーちんが「そこは健康優良児でいいんじゃないかな」とつぶやくところ。

秦野の住宅地と丘陵地帯の境界線となっている県道62号線。1.5kmほど桜並木が続きます。

62号線沿いに【まりりんの通った保育学校】

800m先に【りなちゃんを待ち伏せする夢庵】 ここで少し早めのお昼ご飯にします。

座る席はこちら、【麻美がシャインマスカットやほうれん草のお浸しを食べたテーブル】 

【りなちゃんを待っていた宮岡さんがまりりんに詰められるドリンクコーナー】

麻美の食べた夢庵御膳ではなく、お昼のお楽しみ丼小ローストビーフを食べましたが、これで899円は安いと思いました。そばも天ぷらも美味い。

夢庵のすぐ近くに【ミタコングを救うために時間調整をするガスト】 あの駅の改札は遠く離れた浦和美園駅だそうです。

ガストの前の県道と小田急線。ダイナミックな秦野盆地の地形。

小田急線に沿うように秦野駅方向に戻って来て、ついに【あのトンネル】に来ました。じ~ん。。。。
3人で。2人で。4人で通ったあのトンネル。お葬式の後、朝までカラオケボックスで話した後で麻美が一人、ここで涙をこぼすシーンは胸が詰まりました。
最後に4人で笑いながらトンネルに入って行くラスト前のシーン最高でした。やはりこのトンネルがなければ成立しなかったドラマだと感じます。

そして【あの橋】。【あのトンネル】とはこんな位置関係。

【あの橋】越しに見る丘の上の住宅。最もブラッシュアップライフを象徴するアングルです。

何度も写る【立派な門の和風の家】も同じ場所。

橋の反対側から見る【あのトンネル】 普通に双方向で車も通ることができます。

小田急線と【あのトンネル】

【あの橋】の数十メートル先に【夢の中で警察に捕まる橋】

最終回の日に公式にアップされていたこの4人の写真はこの場所で撮影された物でした。

橋の横のこの壁もよく映りました。

橋から坂道を登って【シール交換の公園】 おじりつるまきざか公園
この公園の入り口が事前に調べていた時によく分かりませんでした。公園の南側の坂道を登って行ったこの場所が唯一の公園へのアクセスできる場所です。

そして【接待シール交換をしたあのベンチ】 ベンチは2個ありますが奥の方です。

公園から一度下って西に進んだ切り通しの道路の向こう側に【近藤家】 1話のオープニングもここから始まりました。

ラストシーンでおばあちゃんになった遥が4羽の鳩を見ていたところ。
さんざんネットに出ているので今さら隠すのもアレですので出しますが、個人宅なので前で立ち止まったりしないようにしましょう。

そして最後。【帰り道であーちんがなっちたちと別れる角】
高い塀の上に建物もないしこの一角は何だろうと思っていましたが、

坂の上に回り込んで見ると今泉台調整池という遊水貯水池でした。なるほど。

ロケ地巡りは以上でおしまいです。ロケハンの人は本当にいい場所を見つけてきたものです。バカリズムはこの土地のことを知っていたのかな。
架空OL日記にしてもそうですが、バカリズムのドラマはそこら辺の作品より映像がかなりハイブロウ(死語?)な印象です。
今回は子役も含めて役者も素晴らしい仕事をしましたし、いろいろと奇跡的に重なったことで数年に一度の名作となりました。
ドラマに関してはそのうち「2023冬ドラマ」でまとめます。



出かける前にGoogleマイマップで作成していったスポットと巡回ルート案。【葬式の寺】など行かなかった場所もありました。


実際に歩いたGPSルートと地形です。
総移動距離13km。秦野駅からカルチャーパーク周辺往復のバスが6kmくらいですから、実際に歩いたのは7km程度です。
カルチャーパークは地図に入りきらないずーっと左上の方にあります。


秦野駅改札。田舎の無人駅に毛の生えたような駅を想像していたら、板橋駅より遥かに立派な駅だったので驚きました。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする