ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

MUFG PARK まちライブラリー

2024年06月16日 | 建築&土木見物

五日市街道を挟んで向きあっている三鷹市と西東京市。その境界線上の西東京側に2023年に新しい公園が生まれました。
MUFGパーク。70年以上、三菱UFJフィナンシャル・グループの運動場だった広大な土地ををリニューアルして一般に開放した施設です。
南北350m、東西220mほどの変形の5角形。一企業がこれほどの面積の公園を一般に公開するのは極めて稀です。

メインパークエリアと名付けられた芝生の奥に見えるのが目的のライブラリー棟。

大きな庇の屋根とデッキの間に全面ガラス張りの図書館。

芝生の反対側は重厚なコンクリートが屋根を支えています。

こちらは「地域に働き、住み、訪ねる人々が本を通してお互いを知り関係を創ろう」という運動を行っているまちライブラリーという団体が運営する図書館です。
本は全て融資の寄贈によるもの。ここのように規模の大きなものもありますが、喫茶店や寺社や病院など様々な場所で活動が広がっています。

上はタイムカプセル本箱。写真や手紙、子どもの成長記録、仲間との思い出など「“生活(いとなみ)” の記憶」を本型のタイムカプセルに入れて保管します。

季節に関係なく1/3程度の人はテラスでの時間を楽しむそうです。

児童書のコーナー前にはフロアクッション。
人が集まり交流することが目的の一つなので、普通の図書館のようにルールで静寂を求めることはありません。

訪ねたのは平日の昼過ぎ。スペース的には充分なゆとりがありました。

とても快適で居心地の良い場所ですが、今後どのように秩序を保っていけるかちょっと心配になりました。

トイレ回り。

設計は三菱地所設計/大森晃+髙橋祐太。
大屋根には落ち葉対策で樋をつけていません。雨の日には軒先から広く落ちる雨水が白糸の滝のようになるそうです。見たいな。

高原のコテージのようにも見えるライブラリー。駅から20~30分の不便な場所ですが近所の人にとっては素晴らしいプレゼントになりました。
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