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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

`True` jon Anderson and the Band Geeks

2024年10月12日 | 音楽な話

何年かぶりかで新譜の洋楽CDを買いました。
Yesのジョン・アンダーソンがバンド・ギークスとコラボして作ったニューアルバム。

バンド・ギークスというのは10年ほど前から活動しているプロ、アマチュア混在のバンドで個人スタジオで録音したカバー曲をyoutubeで配信していました
イエスのナンバーも何曲も公開されていて、私も過去に目にしたことはあります。カバーバンドとしてはとてもレベルが高かった。
詳しい経緯は知らないのですが、そのバンド・ギークスにジョン・アンダーソン自らが一緒にツアーをしようと声をかけたらしいのです。
イギリス、アメリカを回るツアーは好評でした。日本でもやればいいのにと思っていたのですがまさかアルバムを作ってしまうとは。

ジョンは在籍中も、イエスと袂を分かった後も多くのソロアルバムを出しています。
でも、その中にイエスを思い起こさせるような曲は多くありません。というかほとんどない。イエスとは異なるジョン自身の世界観を表現したかったんでしょう。
ところが今回の「TRUE」というアルバムは相当にイエス成分が多い。
楽曲そのものはいかにもジョンらしい輝きに満ちた旋律に満ちているんですが、それを取り囲むバンドの音がイエス。
曲の中に過去のイエスの曲を喚起するそれぞれの楽器の特徴的なフレーズの模倣が山ほど出てきます。
どの曲でどれとはいちいち書きませんが、Going for the oneやIn the presence ofのベースライン、Homewaorldのキーボードなど。これはイエスのパロディかと思いました。
ギターもスティーヴ・ハウらしいフレーズを本人より安定した技術で入れてきます。ギタリストはアイアン・メイデンの現メンバーですがハウの文法を体得しています。
必要に応じてトレバー・ラビン的なフレーズやエレアコの独特な籠った音色も随所で聞かれますのである意味8人イエス的な響きにも聞こえるのが面白い。

極端なことを言ってしまえば、ジョンのあの歌声があれば、他の4人が模倣でもそれは充分イエスたり得るということです。
逆に言うとあの声がなければイエスには聞こえない。バンドにおけるボーカルの重要性は楽器隊と同等ではないということです。(個人の感想です)
昔、イエスファンの集まっているところで「Drama」は長いこと聞く気にならなかった、という話をしたらある人から強く非難されました。まあ人それぞれです。

先ほど模倣とかパロディという表現をしましたが、このアルバムに一番ふさわしいのはイエスのクローンかも知れません。
本家のイエスが主に年齢的なことで劣化してしまった部分を、DNAを引き継いだ若いバンドメンバーが後世に繋いでいくようなイメージです。

79歳になるジョンの声はイエス在籍期終盤程度の力を維持しています。大したもんだ。こうなるとクリスのコーラスがないことが残念でなりません。
このアルバムには、何か新しい物が生まれているような新鮮さはありませんが「ladder」や「magnification」レベルの魅力は充分に感じられる楽曲となっています。
Facebookでジョンが2025年にはハワイと日本に行くという発言をしていました。実現することを心から願っています。

一つだけ文句を言わせていただければ、ジャケットデザインがひどすぎます。最低のブートよりさらにダサい。
次作があるなら改善してもらいたいものです。
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振り返ればドかレかミ

2024年09月27日 | 音楽な話
9月上旬に1993年のドラマ「振り返れば奴がいる」全11話を再放送していました。
世間的には無名でしたが、「やっぱり猫が好き」で一部に熱烈なファンを獲得していた三谷幸喜の実質的なドラマデビュー作として知られています。
「白い巨塔」のパロディにしたくててたくさんのギャグシーンも書いたのですが、現場でほぼすべてカットされてしまったそうです。
シナリオが現場でどんどん変えられていくことにショックを受けた経験を元にその後『ラヂオの時間』を書いた、とwikipediaに書かれていました。なるほど。


一週間ほどで11話見終わりました。その後の三谷幸喜からは全く想像できないシリアスなドラマでした。
この先どうなるんだろうと期待させる話作りは上手くてそれなりに楽しみましたが、全体としては救いようのない悲劇でした。
性格も医療に対する向き合い方も180度違っていて、出会った瞬間から対立する二人の外科医。
1~2話を見ている時は、対立する二人がどこかで理解しあって深い友情で結ばれていく話なんだろうと甘いことを考えていましたがとんでもなかった。
最終回11話になっても二人は対立したまま。片方の外科医自身がスキルスがんと判明してもう一人の医師が難しい手術に挑む。
超人的なテクニックで手術は成功したかに見えるが、結局亡くなってしまう。執刀した医師は傷心のまま病院を去る路上で背後から別の医師に刺されて死亡する。
まあそんな話です。トレンディドラマの時代の医療ドラマなんですが、この救いのなさは昭和40年代くらいのアングラを感じさせました。

CHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」がドラマの主題歌で、始まりと最後の2度も聞かされます。
大ヒットした曲なのでさすがに当時から知っていました。
この曲をオカリナで吹いて見て、びっくりしてしまいました。

この曲にはほとんど「ドレミ」の3つの音しか使われていないんです。

こんな歌い出しです。

必ず手に入れたいものは誰にも知られたくない
百ある甘そうな話なら一度は触れてみたいさ
勇気だ愛だと騒ぎ立てずにその気になればいい
YAH YAH YAH YAH YAH YAH YAH


原曲キーはFですが、これを移動ドで音名にするとこうなります。

ミミミミミミミミレドレミミー ミミミミミミミミレドドー
ミミミミミミミミレドレミミー ミミミミミミミミレドドー
ミーミミレドドレ ミミミレドドレ ミミミミ
ファミレドドー
ドーーレーミーーレードーソードーーー

青い文字がドかレかミの音。赤い字がそれ以外で塗り分けています。
ほぼ全部が青で、赤は「その気になればいい」の「な」と6回目の下がった「YAH」のたったの2回しか出て来ません。
それ以外は全部ドかレかミ。
たった3音だけで一曲が成立してしまうということに驚きました。
(実際には「勇気だ愛だと騒ぎ立てずにその気になればいい」は1オクターブ上のドレミなんですがドレミであることに違いはありません)

1オクターブの中には12の音があってそれをいろいろ組み合わせて音楽を作るのですが、それをほぼ3つだけでやったというのはなかなかすごい。
1回ずつ出てくる「ファ」と「ソ」にしても出てくるのは一瞬で、別にその音を混ぜなくても曲は成立するように思えます。
他にこんな曲はあるかいろいろ考えていますが思いつきませんでした。よく知られた童謡ですら3音では曲になりません。

音の偏りを分かりやすくするために、上の歌詞の部分で使用された音符の数を鍵盤に書き込んでみました。
偏りすぎー。

ASKAは非常に高度で凝った音楽づくりで知られています。
偶然こんなメロディができてしまったのかも知れませんが、あえて少ない音数でも俺なら名曲にできるというASKAの挑戦だったようにも思えてしまいました。
どうなんでしょう。
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ガットギターの弦交換

2024年08月28日 | 音楽な話

数日前から1弦がどんどん下がるようになりました。
チューニングで音を合わせても30秒後には10セント以上下がっている。1時間後には全音低くなっている。
弦が切れたり巻き弦が剥けたりということはありますが、こういうパターンは初めてでした。
弦が劣化したせいなのか、ペグかブリッジの摩擦が効かなくなっているのか。
まあどっちにしてもとてもここに書けないくらい長いこと弦を変えていなかったので久しぶりに交換することにしました。
いつ買ったかわからない弦も1セット出てきました。

ギターの弦は1弦と4弦、2弦と5弦、3弦と6弦という組み合わせで同じ紙袋に入っています。
ずっと昔からそうですがその理由を調べたこともありません。
でも結果としてその組み合わせで順に弦を張って行くことになります。これはまず3弦と6弦を張って、次に2弦と5弦の袋から5弦を張った所。
鉄弦のアコギの時はこんな順番ではなくて6→5→4→3→2→1弦と普通に順番に張って行きます。
ブリッジの穴に通した後、弦の端を巻いて交差させてほどけないようにするところは難しい。
年を取って指先がうまく動かなくなり、目も良く見えなくなっているので一発で思うように行かなくてまごついてしまいます。
最近ではそういう自分の老化も楽しむことができるようになって来ました。

弦を張り終わった後でなんとなく「弦交換の仕方」を検索してみたら、自分が長年適当にやっていた方法が間違っていたと知りました。

太い弦を穴を通して折り返した後で弦の下を潜らせるのですが、くぐらせるのは「ブリッジの角で」と書かれていました。
これは正しいやり方の写真。

振り返って私の張っている写真を見ると、ブリッジの平らなところで交差しています。
赤で描いたようにしておかないと弦が緩んでしまうことがあるんだそうです。知らなかった!
50年以上間違ったやり方をしてきました。そのせいで5弦6弦が下がるってことはそんなにはなかった気がしますが。
でもこの年で間違いを正せて、正しいことを知った上で天寿を全うできるのはうれしいことです。
全うするかどうかは不明ですが。
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リコーダー四重奏でブラ2の本番

2024年07月21日 | 音楽な話

リコーダー4本でブラームス交響曲2番1楽章を演奏する集まりの3回目にしてこれが最終日でした。
一度音を出せればいいやくらいの気持ちで始めたのですが、まさか3度もつきあってもらえるなんて本当にありがたかった。

編曲されたリコーダー用の楽譜にはアーテュキレーションやダイナミックの記載が一切ありませんでした。
過去2回はその楽譜通りに演奏していたのですが録音を聞くとどうもごつごつする。
それで3度目の前に原曲のスコアを見てできる限り書き写してメンバーに配布しましたが、その効果は絶大で演奏が一気に滑らかになりました。
最初からやっておこうよって感じですが。音楽におけるアーテュキレーションの重要性を実感できたのは良かった。

最後に「じゃあ本番」として初めて全曲を通して演奏しました。
やはり録音されると気合も入ってなかなかいい感じで進んだのですが、残り2分くらいの所で私の緊張が途切れて最後はヨレてしまいました。
前回のブログで「特にバスの練習不足が痛い」などと他人をdisっていましたが、最後にやらかしたのは私でした。
まだまだ修行が足りません。観客がいるわけでもないのでダメージは少なくて良かった。
お付き合いいただいたフルート講師お二人と兄には深く感謝です。
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リコーダー四重奏でブラ2

2024年06月28日 | 音楽な話

この顔ぶれでは2020年以来4年ぶりとなるリコーダーカルテット。
いつもお世話になっているフルート・オカリナの先生二人と私たち兄弟の4人です。

2年ほど前。ネットにアップされていたブラームスの交響曲第2番1楽章を四重奏にアレンジしたのを私がやりたくなって皆さんに楽譜を配りました。
でも、いざ吹いて見るとかなり難しい箇所がたくさんあり、私自身が吹けなくて一度も演奏することなく放置状態になっていました。
今回、先生の1人が8月から2年間アメリカに行ってしまうということで、これも今しかできないということでようやく集まることになりました。

譜読み会のような形で集まって合わせてみたら、リコーダー4本なのに間違いなくブラームスだという響きがしてとても楽しかった。
それから2週間。少し真面目に練習をして今回が2度目の練習でした。
さすがに前回よりかなり充実した練習になりましたが、その分問題点もいろいろと明確になりました。特にバスの練習不足が痛い。

楽譜は普通の3拍子で描かれているんですが、さすがブラームス。その中で変拍子に聞こえるトリッキーなことをやらされます。
でも楽しい。吹けない箇所は残り3か所くらい。
7月にもう一度だけ合わせておしまいです。特に本番はありません。
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EDIFIRE MP-230

2024年06月20日 | 音楽な話

6年前に買ったポータブルスピーカーの音が出なくなってしまったのでamazonで新しいのを買いました。
EDIFIRE MP-230。‎左右16cm×高さ8cm×奥行10cmくらい。Amazonで通常1.4万ですが、2週間くらい待っているとセールですぐに1.2万になります。

前のスピーカーは薄くて軽くてGパンのポケットに入るくらいでした。今度のは奥行きがあります。MDF合板の本体は手に持つとずっしり重い。

背面も全面と同じようにサランネット仕上げ48mmのフルレンジドライバーが2基搭載されています。
背面のパッシブラジエーターがよく働いて本体の大きさからは考えられないほどの充実した低音が鳴ります。
手軽にに持ち運んだ場所で、BGM再生装置として使うという目的にはぴったりです。
この幅でちゃんとステレオ感もあります。置き場所で音質が変わります。できれば背面が抜けている場所での使用がお薦めです。

オーディオ装置のないキッチンと和室などで使います。

このスピーカーは旧舘林市庁舎の地下のカフェで使われていたのを見て知りました。
店内に流れていた音楽が手の平より小さなスピーカーから出ていると知って驚きました。
デザインも気に入ってます。EDIFIREは中国のメーカーです。SONYやBose、JBLなどとも比較しましたが、総合的に見てこれが一番優秀でした。
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オカリナアンサンブル発表会

2024年02月11日 | 音楽な話

3年通っているオカリナ教室の「アンサンブルフェスティバル」という名のグループ発表会に参加しました。

池袋のアール・デコな講堂。設計はF.L.ライトの高弟である遠藤新。

2階のテラスからライトの設計した有名な校舎が見えます。

2階席の後ろの窓部分。

屋根裏。今回は「会場利用者」として中に入っているので過去の見学の時より大胆にあちこち除きまわっています。
数年前の大規模改修工事で見えない所に入れた鉄骨の耐震補強がありました。

ステージ横の屋外のトイレに通じる出入口。

先生方が準備に追われています。

私は4人のアンサンブルで2曲吹くのですが、最後に全員で合奏する曲もあります。こちらは当日の午前中で仕上げます。
自分の音がすごくきれいに聞こえてやっぱりいいホールです。

午前中にリハーサルが終った所でライトの設計した校舎も見に行きました。

13時開演。無事に本番が住んで裏で記念写真を撮りました。一応顔は隠しておこう。

最後の合奏の写真。
発表会には出ませんと3年言い続けてきましたが、もうそこまで意地を張らなくてもいいかなという気になりました。
こんなすてきな会場で吹けるのもそうそうないだろうし、やって良かったです。
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平原綾香の3つの「明日」

2024年01月26日 | 音楽な話

朝、いつものように4時半くらいに目が覚めて、ふとんの中でSNSを眺めていたらふいにこの動画が出てきました。
どこか高いビルのベランダのような場所で小型のハープを奏でる女性。
最初の一節でぐっと来ました。歳をとると初めて聞く曲でぐっとくることも早々はないのですが、この時は久々に来ました。
ハッシュタグを見て演奏しているのが上松美香さんで、曲目は平原綾香さんの「明日」という曲だと知りました。
これが一つ目の「明日」。"明日"アルパ奏者上松美香 2024.1.8
上松美香さん、昔好きでよく見ていました。今回は能登半島地震に思いを寄せての演奏でした。


すぐに検索して平原綾香さんの歌う原曲を聞きました。やはり上手な人の声で歌詞が乗るとさらに良い。Ayaka Hirahara - Tomorrow (平原綾香 - 明日)
大切な誰かを失った後の切ない気持ち。数年前より今の方が遥かによく理解できるようになりました。
この曲が倉本聰の「優しい時間」というテレビドラマの主題歌だったと知りました。
このドラマは覚えています。久しぶりの倉本聰ということで期待して見始めたのですが、序盤の不機嫌な長澤まさみがつらくて数回で挫折しました。
なので主題歌についても全然記憶にありません。長澤まさみの実力を知った今ならもう少し頑張って見たであろうに。惜しいことをしました。
曲の間奏に入る弦楽器、最初は何の疑いもなくチェロだと思っていました。ところが動画を見ていたら画面にコントラバスのジャーマンボウ(弓)が見えてびっくりしました。
コントラバスのこの音域でこの精度の高い音程でこの音色かーと本当に驚きました。

顔が写ったら池松宏さんでした。なーるほど!こんな人が平原綾香と共演していたのか。
池松さんは「コントラバスのCエクステンション」以来、2度目の登場になりました。

私はまったく知らない曲でしたが、これだけの名曲なのたくさんの人がカバーをしていました。
アマチュアのカバーは独りよがりになって聞きにくいことが多いのですが、この曲に関しては素敵なカバー動画がたくさんありました。やっぱり曲がいいから。
そんな中で特に胸を打ったのがこちら。玉置浩二さんの「明日」。これが3つ目。

平原綾香さんのお父さんの平原まことさんは長年にわたって日本のトップサキソフォン奏者で、安全地帯でも長年サポートメンバーでした。
2021年11月に69歳で亡くなったのですが、その後収録されたNHKの玉置浩二ショーで追悼として歌われた時の映像です。
「ヒラさん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました」という言葉の後で歌われる「明日」。何度聞いてもうるっとします。

自分でも演奏したくなって楽譜を買いました。
シンプルで美しいメロディーと和声だと思っていたのですが、楽譜を見てめちゃくちゃ練って作られていることを知りました。
作曲したアンドレ・ギャニオンはカナダのヒーリングミュージックの巨匠ですが、こちらもやはり只者ではありませんでした。(あんまり知らない)
とりあえず、オカリナとギターで録音してみます。原曲はG-Durですが、オカリナはアルトG管のD-durで弾くのが一番良さそう。
間奏はどうしようかな。そういえばうちにはチェロがあって、私も昔は弾けたんじゃないかと思いましたが、やはり30年ぶりにケースを開ける勇気はまだ出ません。
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白寿ホール@代々木八幡

2023年07月15日 | 音楽な話
オカリナの師匠たちが参加しているフルートアンサンブルの定演を聞きに代々木八幡の白寿ホールへ初訪問。

300席ほどの小ホールですが、ご覧の通りの曲線を多用した不思議観いっぱいの内装でした。
音響最優先という明確なコンセプトのもとに造られていて、左右の壁の立体的な流線もシューボックス型のホール後方まで音を淀みなく届けるための装置の一つです。
ヨーロッパの古いホールに多いバルコニー席の音響効果を期待して疑似的に再現したものでデザインのためのデザインではないようです。

天井の反響版も。

ステージ後ろのガラスのオブジェも。すべて音響のためのものですが、結果としてインパクトあるデザインのホールに仕上がりました。
設計は青山に事務所を構えるフランス人建築家のアルベール・アビュト氏。

小田急線の代々木八幡からおっしゃれーな商店街を5分歩いて井の頭通りに面したビルの7階にあります。ロビーからの眺め。

表参道から代々木公園の横の坂を下った先。

ホワイエの壁には大きなタペストリー。その左右にはピアノの黒鍵をイメージした飾り。

9回にはオープンテラスもあって都心の眺望が臨めます。

聞いたのがこちら。ピッコロからコントラバスフルートまでフルート属だけで6オクターブの音域で演奏されるアンサンブル。初めて聞きました。
メインがアルルの女第一と第二組曲の全曲でした。音の密度の薄いフルートでどれほどできるのか懐疑心を持って聞き始めましたが、素晴らしかったです。
途中から必要に応じてバスがファゴットに聞こえたり、オーボエやクラリネットのように聞こえるメロディもあったりと面白い体験でした。
私が通っているオカリナ教室の代表でもある先生のメヌエットはあまりに美しくて脳が溶けそうになりました。さすが。
チラシでも皆さん鮮やかなドレスを着ていますが、ステージ上もほぼ同じような感じで、満開の花畑のような乙女たちの音楽会に視覚的にも楽しかったです。
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トゥルトゥリエのメゾフォルティシモ

2023年07月05日 | 音楽な話

何十年も前から家にあるバッハの無伴奏チェロ組曲の楽譜。チェロではなくギターでしか弾かなくなって久しいのですが時々使っています。
今日、あることに気がついてしまいました。右ページ右下の曲の最後。

クレッシェンドからの重音でmff。なんやこれ?
ffフォルティシモでもmfメゾフォルテとも違う未知の記号mff

はじめは「誤植?」かと思いました。でも他の所でも普通に出てくる。これは1番クーラントのラスト。

2番のサラバンドのラストは、1かっこがmfで2かっこがmff。誤植ではなく確信を持って使っていることが分かります。
1段上にはmppまでありました。
mffmppも楽譜の強弱記号としてはありません。あれこれ検索してみましたが強弱記号として紹介している例はありませんでした。
ありませんと言いながらここにあるのはどうしてか。作ったからです。楽譜の記号なんて特に決まりがある訳ではありません。あくまでも慣習です。
何か言いたいことがあった時に、それに合う記号がなければ言葉で書くか、さもなければ記号を作ってしまえばいいわけです。チャイコフスキーのffffffみたいに。

この楽譜はフランスの巨匠ポール・トルトゥリエが編集した版で、バッハの原典を元に自身の解釈とスタイルをみっちり詰め込んだガイドブックです。
演奏に際して弓のどこら辺を使えとか、弓をどのくらい使えとか、心を込める大事な音はどれだとか、他にも一般的でない記号がたくさん登場します。
それらは巻頭に凡例があって一応説明されているのですが、強弱記号に関しては特別説明はありません。

この記号についての私の解釈は「ffフォルティシモなんだけど、まあそうきばりなさんなや」ってイメージです。
6つのチェロ組曲が入っているこの楽譜にはmffは頻繁に見られますがffがほとんど出て来ません。
探してみたのですが5番のプレリュードのラスト4小節のみがmの付かない本当のffです。たったの一か所だけ!
気品に満ちたパリで育ったトルトゥリエには、ffを見たことで下品に強い音で演奏されるのがイヤだったんじゃないかな。たぶん。
それで頭にmをつけることで「まあまあ、そんなにきばらんと」という気持ちを込めたのだと思っています。
ということでmffmは「まあまあ」のm
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オカリナ運搬用リュック

2023年05月29日 | 音楽な話

Amazonでリュックサックを買いました。12リットルで重量わずか930g。お値段もわずか4,680円。

販売ページの写真から。カメラマンが一眼レフカメラといろいろな種類のレンズをまとめて運ぶためのリュックサックです。
中に可動式のしきいがいろいろあって自由にカスタマイズできます。しきいを全部はずしたら普通のリュックサックにもなります。

私の使い方。レッスンに行く時持って行くオカリナを全て詰め込むことができます。
リュックサック自体も可動式のしきいも芯はありますが外側はクッションのような素材なので楽器を充分に守ってくれます。
今までは、専用のケース(写真一番上の青い袋のような物)に各々のオカリナを収納して運んでいましたが、基本的にケースは必要なくなりました。
そして家でもこのリュックをオカリナの定位置とすることにしました。
今までレッスンの日になると、書棚やデスクに「散乱」していたオカリナをリュックに詰めていましたが、これからは即座に背負って出かけることができます。
普段のお部屋もすっきりしていいことずくめです。

背中部分には15インチのパソコンが入るポケットが。A-4の楽譜が余裕で何冊も入れられます。
リュックの底の部分には本来はカメラの三脚を運ぶためのストラップがありますが、必要となればそれを使って譜面台を運ぶことも可能です。

先日、AG管とSG管が増えた時に、最後に「運搬と収納をひとつで叶えてくれるような運搬ケースを考えなければなりません」と書きました。
正に理想的なリュックが見つかって非常に満足しています。カメラリュックを使うこのアイデア、広くオカリナ界に広まって欲しい。
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オカリナAG管とSG管購入

2023年05月26日 | 音楽な話
オカリナ教室のアンサンブルレッスンがこの春で3年目に突入しています。
私と私の兄と、もう一人の3人が生徒で。それに先生が加わった4人で月に一度、四重奏を楽しんでいます。
通常ですと年に数回催される発表会で練習の成果を披露するものですが、私が発表会への参加を拒んでいるため人前で演奏することなく3年目を迎えました。
兄ももう一人の女性も発表会には出る気満々なので正直申し訳ない気持ちではあるのですが、仕方ない。
ということで月に2時間、純粋にレッスン室での合奏を楽しんでいます。

毎回、先生が用意してくれる楽譜を初見でやるのですが、いちいちコピーを取るもの大変だということで全員で同じ楽譜集を揃えました。
1冊2,500円で1巻から4巻まであるのでこれで1万円。痛いけど仕方ない。どうせ買ったのなら1曲も無駄にせず全部やろうと思います。

オカリナカルテットは弦楽四重奏のように使用する楽器が4本決まっておらず、曲ごとに必要な楽器の組み合わせが変わります。
たとえばソプラノC+ソプラノF+アルトC+バスCみたいな感じ。長いのでSC+SF+AC+BCのように書きます。
目次のページに曲名と必要な楽器が記載されているのですが、見ると私の持っていないソプラノG(SG)とアルトG(AG)がけっこう登場する。
例えば4巻で見ると全32曲のうち10曲にSG、AGの記載がある。
先生と兄は持っているのでやれないことはないのですが、4人のうち2人しか持っていないと誰がどのパートをやるかという自由度が著しく低くなる。
1人で多重録音もするのでこれは買うしかないか。

先日、銀座の山野楽器にも行ったのですが、G管はショーケースにはありませんでした。マイナーな楽器なんです。
お店の人に言えば出てくるとは思うのですが、そこで2本買えば4~5万円くらいになってしまいます。年金支給待ちの身分でそれはちょっとまずい。
悩んでいたところに救う神ありでオカリナハウスから「中古オカリナの大祭典「オカリナレアハウス」開催」のお知らせが。
バーゲン開始と同時にG管G管!と探しまくって、程度の良さそうなさくら工房のAG管と安定のフォーカリンクのSG管を安く手に入れることができました。
試奏なしの通販なので多少心配はしましたが2本とも非常に良い楽器でした。

これでようやくBC.AF,AG,AC,SF,SG,SCが揃いました。
技術的に成長していないのに楽器ばかり増えて行くのはどうなのかという気もしますが、まずは立派な道具から入るのが私流なので技術はこれからがんばります。
それより今までレッスンに5本持って行くのでも重かったのに、これからは7本担いで行くことになるのがちょっとめんどくさい。
運搬と収納をひとつで叶えてくれるような運搬ケースを考えなければなりません。
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ヨシツカオカリナAC管

2023年01月12日 | 音楽な話

2年半ぶりに新しいAC管オカリナを入手しました。手前の紫っぽいやつです。東京の町田市にアトリエを構えて製作しているヨシツカというメーカーの物。
人気があるのですが製作数が限られているので欲しくてもすぐには買えません。現在では注文からおよそ7か月で納品と公式サイトに書かれています。

私とAC管オカリナの歴史。
5年前、オカリナを始めるときにまず白いアケタを買いました。でも音程が不安定で下のB♭の穴もうまく押さえられず、上のE、Fもかすれて出ない。
これはダメ楽器だと決めつけて、数か月で赤いオオサワiシリーズに換えました。こちらは少ない息で吹けて高音は何の工夫もしないで吹けばその音が出る。
とにかく楽ちんで愛用したのですが、ある程度慣れてくると音色にオカリナらしさがなく特に低音の音量が足りないことが不満になってきました。
簡単に音は出るのですが、ちょっと気持ちを込めて息を入れるとすぐに音程が上がってしまう。楽だけど歌えない楽器だと感じるようになりました。

2年前、先生にアケタとオオサワの中間くらいのが欲しいと相談して勧められたのが青いアウロス。
下のB♭がアケタと同じ右手人差し指手前のタイプでしばらく苦労しましたが、先生がこっちの指使いの方が早いパーッセージには楽だというので慣れるよう努めました。
強めの息で吹けるのでビブラートもかかりやすいし、音楽的にもダイナミック表現の幅が広がりました。
ちなみに、アウロスが多少コントロールできるようになった後で、最初の白いアケタを吹いて見ると、実はけっこういい楽器だということがわかりました。
ダメだったのは楽器ではなくて奏者です。自分への戒めとして勉強になりました。

アウロスの問題点は高音です。EとF。やるべきこと(細く早い息、歌口を型に近づける)をすれば鳴るのですが、早い動きの中でそれが追いつけない時がある。
焦って強い息で吹いて音がひっくり返るということがアンサンブルの中で度々あって、高音が多い曲ではオオサワを使う場面も増えました。

再び、先生にオオサワとアウロスの中間くらいのが欲しいと相談して勧められたのが今回の紫ヨシツカです。
軽く吹いても鳴るけど、強めに吹いてもすぐには音程が暴れない。低音は朗々となる。高次倍音が適度にあってハスキー。例えれば、秦基博の声に似ています。
ボディが肉厚で重量もあるのですが、管内の空気振動が楽器に吸収されずに全部音として出てくるようでとりあえず音がでかい。
現状ではソロでもアンサンブルでも活用範囲が一番広いので当分はメイン楽器として吹くことになりそうです。

4つのオカリナの特徴をマトリクスにするとこんな感じ。

それぞれが個性なのでどの位置にあるのが良いオカリナだという図ではありません。
アケタで吹くと一番しっくりした曲と言うのもあります。今でも吹く曲によって4本全部に出番があります。
こうやってま見ると、ヨシツカがオオサワとアウロスの中間に位置していることが明確に分かります。
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岩手県南の旅③一関NSPめぐり

2022年12月09日 | 音楽な話

和風レストラン松竹でかつ丼を食べた後で先にに帰京するRさんを駅前で見送りった私。ここから趣味の市内散策の始まりです。

日曜日ということもありシャッター多めの通りを歩いて最初に向かったのがこちら、一関工専在学中のNSPメンバーが毎日のように通っていたというさとう屋楽器店さん。

お店を経営されている佐藤さんご夫妻は物心両面で彼らの音楽活動ををサポートしていました。そして佐藤さんの推薦で1973年のヤマハポピュラーコンテストに出場。
「あせ」で地方大会から本選に勝ち進み、つま恋で行われた全国大会にはお店のご主人も応援に行かれたそうです。
ありがたいことに営業中でした。昭和館満載の店内の入り口近い場所に今でもNSPの特別コーナーが。NSP関連の商品の他に写真や寄せ書きノートが展示してありました。

さとう楽器から10分ほど歩いて磐井川。宿泊した厳美渓を流れていた川です。かかっている橋が磐井橋。

ライブ盤のファーストアルバムの中の「飼っていた鯉が歩きだした」話の途中で仙台の橋の名前が思い出せない天野君に客席から「いわい橋!」と声がかかる、あの磐井橋。

1973年にゲラゲラ笑いながら聞いていた私は中学1年生でしたが、あの「いわい橋」が漢字だと「磐井橋」だったと知るのに50年かかりました。

磐井橋から土手を300mほど東に行ったところに2019年7月1日に設置されたNSPメモリアルスポットと呼ばれるNSPの歌碑があります。(7月1日は天野君の命日)
設置された時はベンチにはアコースティックギターの形でしたが、風雪で劣化し今年の秋にリニューアルしてベースギターに取り換えられていました。

ベンチの前には「夕暮れ時はさびしそう」の歌詞。「田舎の堤防 夕暮れ時に」ぼんやり座るベンチてこんな感じだったんですね。右上に磐井橋も写っています。

駅の方に戻って一関市立図書館。2014年に久米設計の設計で建て替わっていますのでNSPが見ていた図書館とは違う建物ですが。

図書館の横に置かれているSLは50年前と変わらぬ姿でそこにあります。

「さようなら」のジャケット写真はこの上で撮影されました。
この辺りのことは旅行に行く前にたくさんのファンがブログなどで書かれているNSP一関聖地巡りの記事を読んで知りました。
一関高専や中村君と平賀君が下宿していた所など他にもゆかりの地はあるのですがちょっと歩いて行くには遠いのでやめておきました。

磐井川の土手からも見えていた小さな山がに行ってみました。地図で見ると釣山公園・一関城(高崎城・釣山城)跡と書かれていました。

こんなとっかかりから山に入ります。

けっこうな斜面を登って最後の階段の先に鳥居がありました。田村神社。最初に城を構えた坂上田村麻呂に由来するそうです。

釣山の頂上から見る一関市街。写真中央の左右に長い白い部分が一ノ関駅。あの歌の数々がこの小さな町から生まれたと思うとちょっと感慨深い。

かなり開けた場所である頂上部分が一関城の本丸です。市街地の西側にこんな山があるので一関の夕暮れは早いんだろうな。
午前中に平泉を歩いて、午後にNSPめぐりで一関をぐるぐるしたのですでに歩数は2万歩を軽く超えていました。駅前のホテルにチェックインしてひとやすみ。

一人の夕食。ピンとくる酒場がなかったし部屋で大河ドラマも見ないといけないのでランチ候補のひとつだった洋食屋さんに行きました。レストランにんじん。

カキフライ定食。奥の調理場でていねいに衣をつけているのが見えて期待していましたが、期待以上に美味しかったです。
見栄えのする大粒ではないのですがぎゅっと味の濃縮された牡蠣の歯ごたえ。絶妙な軽さの衣。ピクルス強めのタルタルソース。完璧でした。
駅から近い老舗の洋食屋さん。NSPの3人も食べたことがあるでしょうか。

Rさんが一ノ関から新幹線に乗る時にホームの発車メロディが「夕暮れ時はさびしそう」だったと教えてくれたのですが、自分が乗る時には忘れてて聞きそびれました。
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マスク協奏曲

2022年10月29日 | 音楽な話

日曜の朝の読響。若いソリストがバイオリン協奏曲を熱演中。
素晴らしい演奏の最中に背後にいる管楽器奏者の譜面台にぶら下がっているマスクに目が留まりました。
管楽器だとマスクは外さないと吹けませんからね。
ステージの上にいてマスクをどうしようかと考えてら目の前にある譜面台のページ押さえの細い棒に引っかけたくなるのは分かります。

一度ステージ上のマスクが気になり始めると、バイオリン周辺もマスクだらけです。
マスクをしたままの演奏も見たことがありますが、読響では演奏中は外すことが多いようです。
音楽的なことだと半音の100分の一の音程を気にしたり、一瞬のタイミングの違いを追求する繊細な音楽家たちですが、ステージの見た目には割と無頓着。

行儀が悪いとか見苦しいとか言っているのではありません。念のため。仕方ないしこれが一番合理的な方法なんでしょう。
2022年のオーケストラの風景は、ぶら下がるたくさんのマスクと共にあるんだなあと言う時代の記憶として残しておきたくなっただけです。
ホントに端正な素晴らしいメンデルスゾーンでした。
コメント (2)
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