有田芳生の『酔醒漫録』

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「維新の精神」をいまに

2008-07-23 08:00:00 | 随感

 7月22日(火)弘兼憲史さんが書いてくれた似顔絵を表紙にしたリーフレットを都内で配布している。その形態を変え、現実の状況変化に応じて迅速に活用すべく、いくつかの構想あり。そのための文章を推敲。現実に食い込む言葉もあれば、賞味期限が切れていささか干からびた言葉もある。言葉のダシを取る作業は真剣かつ楽しいものでもある。藤田省三さんによれば「維新の精神」とは「横議、横行、横結」である。藩を越えて横に議論すれば、それが自然と行動に結びつく。封建体制をぶち破ったエネルギーの源泉は、いまでいうところのコミニュケーション革命でもあった。坂本龍馬や西郷隆盛など、維新前後に倒れた逸材がいれば、その後の日本も変わっていたのかもしれない。「横議、横行、横結」をいまに応用すれば何ができるのか。そんなことを思いつつ大阪へ。


『それからの海舟』に思うところあり

2008-07-22 08:59:08 | 読書

 7月21日(月)080721_21080001 練馬を中心とした「辻説法」のために有効な「武器」を検討。その原稿に苦吟、呻吟。第1稿を完成させる。「正論」8月号に掲載された横田早紀江さんと中山恭子さんの対談「今なお続く『謀略報道』に身を裂かれて」を読む。これを読む限り「読売新聞」(「横田さん夫妻と孫娘、韓国で面会案 李政権に仲介要請/日本政府」5月9日)、「毎日新聞」(「北朝鮮・拉致問題横田めぐみさん 94年6月後も生存『4月自殺』説明と矛盾」5月26日)は誤報ということになる。前者は朝鮮ウオッチャーに聞いた情報といささか違う。中山補佐官は当事者として全面否定。微妙な問題の背景に北朝鮮サイドの情報操作があることはよくわかる。両紙記者は横田さんに謝罪したというが、紙面上ではそのまま。何かが動こうとする気配が高まっている。半藤一利さんの『それからの海舟』(ちくま文庫)を読み終える。明治維新は果して進歩だったと単純にいえるのか。薩長藩閥政治がいまの官僚統治に継続されているならば、あの「改革」(廃藩置県や四民平等などは革命的だ)はどう評価されるべきなのか。勝海舟や西郷隆盛の立場で維新を振り返れば「もうひとつの日本」が見えてくる。なによりも「江戸文明」が消滅したことは、いまに続く大問題だ。渡辺京二さんの『神風連とその時代』(洋泉社新書)を読みはじめる。その途中で藤田省三さんの『維新の精神』(みすず書房)を取りだし、外出。阿佐谷で五十嵐茂さんと待ち合せ。「鳥八」で内談。住宅街にある名店。「鳥」の名があるが、刺し身が充実。街並みが変わるにもかかわらず33年間変わらず維持してきたことに驚く。店主夫妻が『ひとり呑み 大衆酒場の楽しみ』(WAVE出版)という本で紹介されたらしいという。先日浜田信郎さんのその本が送られてきたところだった。帰宅して「老舗 小料理 酒亭」を見ると「できたて絶品シメサバ」という文章があった。


文鮮明教祖の遭難異聞(5)

2008-07-21 15:48:05 | 統一教会

 韓国の清心国際病院の8階特別室で治療を受けている文鮮明教祖。不時着による負傷の程度について、詳しい状況はいまだ不明です。ある関係者は「数年前に極秘で心臓手術を受けている」といいますが、別の関係者は「もし手術をしているなら情報は伝わっているはず」と否定的です。いずれにせよ高齢な教祖にとって黒煙を上げての不時着、避難後の爆発が心身に大きな衝撃を与えたことは間違いありません。


世界は解釈のためにあるのではない

2008-07-21 08:38:08 | 映画

7月20日(日)加藤タキさんより梅雨明けから10日ほどの「辻説法」はとくに水分補給に気をつけろとのメールをいただく。たしかに暑い。昨年の今日は羽田から米子に飛び、松江、鳥取を走り、夜遅くに京都に入っている。雨の松江はほろ苦い想い出だ。聴衆もいないところでマイクを持つ姿を撮影してくれたのが、「中国新聞」松江支局長だった畑矢健治さん(現編集局長)だった。東京での行動をさらにヴァージョンアップさせるための準備を開始。いくつかの文書を書きはじめる。ところで先日見た「Redacted」についてメモ風に書き留めておきたい。この映画は実録だといえばまったくそう見える出来になっている。イラクで起きた15歳の少女レイプと家族全員射殺事件の事実をもとに映画化した作品は、アメリカでも賛否両論の反響を生んだ。まさに当事者のなかの激論は当然でもあるだろう。問題はこの日本だ。試写会を出るとき、ある軍事雑誌の関係者は、字幕について意見を語っていた。ある女性は物語の配役の人種的問題について問題ありと疑問を呈していた。それはそれで構わない。この衝撃的作品はこれから多くのメディアで紹介されることだろう。安全圏にいての言説ばかりになるのではないかとの危惧がある。感想を問われた私はそうしたメディアに問題があるのではないかと語った。悲惨な現実をはらむ世界は解釈や評論のためにあるのではない。肝心なことはこの現実を変えること。そのために有効な言論があるはずだ。それはどこかで必ず行動と結びついている。イラク戦争反対のデモもあった。ブッシュの戦争を批判し暴露する身を切るようなーーつまりは自らの安全を危うくするーー言論もあった。それぞれの「闘い方」がある。単なる机上の評論があまりにも横行している日本の言論界はどんどん退化しているように見える。杉並区某所。統一教会と闘う家族の集まりでしばし懇談。駅前の「珍来」でビールに焼きそば。初対面の常連各氏と四方山話。帰宅してハンフリー・ボガード主演の「マルタの鷹」をDVDで見る。渋い。


文鮮明教祖の遭難異聞(3)

2008-07-20 18:30:49 | 統一教会

 韓国の統一教会幹部は、新聞などの取材に対して「総裁(教祖のこと)は軽傷」と繰り返している。ただし文教祖の性格をよく知っている関係者は「元気ならばマスコミの前にすぐ姿をあらわすはず」と公式見解に懐疑的だ。日本の統一教会幹部にも教祖の容体の詳細は伝えられていない。(午後6時半記)


文鮮明教祖事故ー現地報道から(2)

2008-07-20 12:20:10 | 統一教会

▼ヤフーコリアの韓國語記事

 事故ヘリコプターに乗っていた人は、文總裁夫婦と朴ジョンヒョン、金プテ、鄭ウォンジュ、イムジソン、金ヒョユル、ユンギビョンなど補佐官らと文總裁の孫2人および乗務員3人など16人だったと伝えられる。

 文總裁の夫人の韓鶴子女史は大きい傷はなく、軽い筋肉痛症状を見せていると伝えた。

 この日の事故は台風「カルメギ(カモメ)」による悪天候の中で運航中、発生したが、非常着陸過程で森の木の枝が緩衝作用をして、被害が少なくなったと伝えられた。

 警察と消防当局は、「気象悪化による視界不良が事故原因と推定されるが、正確な事故原因はヘリコプターのブラックボックスを調査すれば正確に知ることが来るだろう」と明らかにした。

 一方事故が発生した加平郡(カピョングン)、雪岳面(ソラクミョン)長洛山(チァナクサン)一帯、2千600万?の敷地は、統一教本堂と清心國際病院、清心神学大学院大学校、修錬施設チョンアキャンプ、博物館、清心國際中・高校など統一教関連施設がある。事故後警察と軍部隊が現場に出動したが、統一教側は、「私有地」という理由で警察と軍人の出入りを統制した。

 事故発生後取材陣の接近を防いだ点に対して統一教側は、「安全問題のために現場を管理したことであって他意はない」と説明した。

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 統一教側は、着陸地点で突然突発的な黒い雲が生じ、ヘリコプターが再上昇した後、再着陸しようとしたが木の枝にひっかかり、機体に異常が生じて、不時着したと明らかにした。

 文總裁の最側近の梁チャンシク世界平和統一家庭聯合韓國會長は、「總裁が安全ベルトを着用して取っ手を強く握り、不時着時にも負傷しなかった」とし、「夫人も軽い筋肉痛程を感じる程度だけ」と話した。文總裁は清心國際病院で休息を取った。

 文總裁夫婦が移された清心國際病院側は、事故者などのエックス線撮影等を通して、健康不安をチェックしている。6人の搭乗者中、補佐官のイムジソン氏が脊椎骨折の重傷を負い、残りは大きな異常はないと分かった。

 事故ヘリコプターは米國シコルスキー社で製作したS-92で、大統領専用ヘリコプターと同じ機種であり、胴体の長さ17.32m、最大時速295km、航続距離は702kmである。


文鮮明教祖事故ー現地報道から

2008-07-20 10:46:58 | 統一教会


▼東亜日報の韓國語の記事(写真3枚)

「着陸地点が初めはよく見えた。しかし近隣で突然黒い雲が生じた。着陸地点を識別するのが難しく再上昇した後、着陸しようとしたが木の枝にひっかかり機体異常があった。」

 統一教側が明らかにした文鮮明総裁ヘリコプター事故のようすは、事故当時88才の文總裁はヘリコプター内の一等席で安全ベルトを着用していたし、不時着の瞬間強く取っ手を握っており、大きい負傷に遭わなかったと、統一教側は伝えた。

 文總裁の最側近の梁チャンシク世界平和統一家庭聯合(統一教)韓國會長は、「總裁は毎日午前3時頃起きて1時間ほどストレッチングと運動をして午前5時早朝祈祷會を主管される。絶えず運動をするので体力が良く、運動神経が鋭敏である。こういう運動が負傷を防ぐのに助けになった」と話した。

 梁會長は、「ヘリコプターの機種は最新型で機長は大韓民國一番の操縦士という老練である」とし、「ブラックボックスを調査してみるべきだが結局異常気温によって、事故が発生したと見られる」と話した。

 梁會長によれば、文總裁は事故直後病院で食事を終えて休息を取った。文總裁はケガはないが突発状況に多少驚き、心理的安静をとっているという説明。文總裁は毎日3時間程度就寝すると梁會長は伝えた。

 ヘリコプターに乗っていた人は文總裁夫婦と金ヒョイル、ユンギビョン、金ブテ、鄭ウォンジュ、朴ジョンヒョンなど補佐官らと文總裁の孫2人および乗務員3人など16人であると統一教側は明らかにした。このヘリコプターの定員は18人である。

 文總裁の夫人の韓鶴子女史は軽い筋肉痛症状を見せており、ユンギビョン補佐官は骨折を負ったと知られた。

 文總裁は普段、加平(カピョン・清平)で早朝祈祷會を主管した後、ヘリコプターでソウルを行き来し會議を主管してきた。この日も午前に加平を出発して、ソウルで幹部らと昼食を兼ねた會議を終えた後、また加平へ向かうところだった。

 文總裁は最近では海に関心が多く、麗水(ヨス)、巨文島(コムンド)一帯をしばしば訪問しており、ボートに乗ってこの一帯海を見回し、海洋文化に対する考えを整えているということが統一教側が伝える近況である。

 統一教側はこの日文總裁一行が家族旅行をしていたことと見られているのに対して、「家族が一部乗っていたが、家族旅行でない日常的な業務遂行中に起きたことである」と話した。

 一方事故現場に対して取材陣の接近を防いだことに対しては、「安全問題のために現場を管理したことであって他意はない」と説明した。


文鮮明教祖搭乗ヘリ炎上にビックリ

2008-07-20 09:21:45 | 統一教会

 7月19日(土)神保町「伊峡」で店主夫妻がぼやいていた。「テレビはひどいねえ。面白くもないお笑いやクイズばっかり。つまらないのに自分たちだけでバカ笑い。NHKのBSぐらいしか見なくなったよ」。テレビの内実を田原総一朗さんと「ニュース23」の後藤謙次さんが「神保町フォーラム」で話すというので出かけた。ところが会場と思っていたビルの一室は閉まっている。関係者に電話をしても誰も出ない。仕方なく東京堂書店。匿名者から私信が届いていたので開けると統一教会問題での情報。太田哲男さんの『若き高杉一郎 改造社の時代』(未来社)を買って「トロワバグ」でアイス珈琲を飲みながら読みはじめる。シベリア抑留経験とスターリン批判に向かう高杉さんの精神史はとても興味深い。池袋へ。メトロポリタンホテルのロビーで読書。路上で高齢女性に「お元気でしたか」と声をかけられた。リーフレットを渡して新党日本の活動を説明。キオスクで週刊誌を買うと「テレビで最近見なくなったけどどうしたんですか」。ここでもリーフレットを渡して活動を伝える。「おもろ」で常連と雑談。そこへ統一教会の文鮮明教祖が乗ったヘリが墜落したとの情報が入る。未確認情報などが飛び交うものの、不時着、爆発が確認できた。容体は不明。