有田芳生の『酔醒漫録』

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旧大洋村で驚くべき光景を目撃した

2008-07-06 09:38:02 | 仰天

 7月5日(土)080705_17190001 朝から茨城県鉾田市へ。旧大洋村に出かけたのは、16年間村長を務めた石津政雄さんに話を伺うため。健康増進施設の「とっぷ・さんて大洋」からは海が眺める。ときに木村拓哉さんがサーフィンに訪れ、ここにある温泉に入ることもあるそうだ。この旧大洋村では健康プロジェクトに取り組むことで体力年齢が若返り、高齢者医療費を下げているのだ。たとえばある人は1年間に43万円6000円かかっていた医療費が、3年間トレーニングをすることで20万4000円にまでなった。寝たきりにならないためには大腰筋(だいようきん)を鍛えればいいことが、東大や筑波大学のスポーツ医学でも明かとなっている。そのトレーニングを持続すれば、高齢者でもみるみる体力は向上するというのだ。石津さんから説明を受けて、実際に施設を見て歩いて驚嘆した。まずはトレーニングルーム。テレビのバラエティで「あーっ!」とリポーターが叫ぶような光景が眼に入ってきた。腹筋と背筋を鍛える器械に座った男性が、90度後ろに身体を倒し、そのまま腹筋を使って起き上がる。それをずっと続けているのだ。ひょいひょいといった軽さだ。一段落したところで年齢を聞くと、75歳だというので、さらにびっくり。プールに行くと女性がビート板で泳いでいた。80歳だ。クロールで泳いでいる女性は75歳。声をかけたときまでに750メートルだという。近くにある「さんて旬菜館」に行くと、地元でとれた野菜や卵などがいっぱい。ラベルにはすべて生産者の名前が印字されている。メロン、西瓜が美味しい。午後6時からは近くにある特別養護老人ホーム「うぇるさんて」を見学。ここでは近く沖縄のエイサーを入所者に教えることになっている。沖縄市から来た青年の指導で職員といっしょにエイサーを教えてもらった。腰を落として大地を踏みしめる動作が大腰筋を鍛えることも、すでに研究で明かとなっていること。高齢者にエイサーを教えることで健康維持と増進を計るのも、日本ではじめて。石津さんに簡単にできるストレッチを教えてもらいながら思ったことは、この日本では大学などでの研究成果が現場に生かされていないことだ。ちなみに「さんて」とはフランス語で健康を意味する。加藤哲郎さんのホームページで紹介された「高貴高齢者」の歌声が蘇ってきた。この旧大洋村の先進的取り組みについてのルポは「週刊朝日」に近く書く。