有田芳生の『酔醒漫録』

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立川談志の遺言

2008-07-28 05:57:04 | 人物

 7月27日(日)080727_21560001 川越の百万灯祭り。新党日本の埼玉第一支部の前でスタッフとともに訴え。遠くから雷の音が近づき、いきなりの豪雨。しばらくして雨が小降りになり、再びマイクを持つ。手応えは悪くない。政治への不満が充満しつつあるのだろう。やがて時代祭の行列。新しく生れる地元文化もある。さまざまな風景を見ていて、いま読んでいる立川談志さんの慨嘆を思い出してしまった。「笑い」という問題は、時代の変化のことでもある。「この節のお客さんは、笑いに対して、こらえ性がないのか、とにかくよく笑う。演っている方でそんなにおかしいですか、と聞きたくなるくらいによく笑う」「ズバッ!といえば、笑わないのがいいお客だ!」(『立川談志遺言大全集10 落語論一 現代落語論』、講談社)。談志さんがこう書いたのは1965年のこと。いまから40年以上も前にこう指摘していることに驚く。いまはもっと笑うからだ。テレビ芸人は、観客の笑いを誘う前に、自分たちで笑っている。しかもゼンマイ猿人形のように手を叩きながら。談志さんはいまの「笑いの現場」をどう思っているのだろうか。


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