有田芳生の『酔醒漫録』

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「人生は、初日も千秋楽も教えてくれない」

2009-05-06 11:18:12 | 人物

251  5月7日に発売される「婦人公論」に森光子さんへのインタビューが掲載されています。
 タイトルは「人生は、初日も千秋楽も教えてくれない」。
 森さんがライフワークとする林芙美子原作の「放浪記」は、9日の公演で2000回の偉業を達成します。その日に森さんは89歳の誕生日。夜にはNHKで特別番組も放送されます。 
 高齢者が生き生きと暮らせる日本を創らなければと森さんにお会いして思ったものでした。


「いま小沢が辞めたら民主主義の敗北だ」

2009-05-06 10:55:51 | 東京・板橋

 5月5日(火)板橋区の不動産業界で重要な役割を果してきた萱場ウメさん。偲ぶ会でポスターを貼ってくださると申し出て下さった方々のご自宅を訪問。雨の日はこうした行動にもってこい。ある高齢女性を訪れる。インターフォンで「ポスターが取れているんですけど、何か不都合がおありでしたか」と言えば、「そんなことはない」との返事。出てきて言うには「アリタさん、翌日にはなくなっていたよ。自分で剥がしたんじゃないかと思っていた」という。ある保守系の方とは1時間の会話。最後に言われた。「新風を吹かせてくださいね」。選挙に楽観もしなければ悲観もしないと伝えれば、「日本に対しては焦燥感を持ってください」。まさに。夜遅くの池袋。「ふくろ」のカウンターでホッピーを飲みながら思った。20歳代のころ、日本に新しい政府ができるものと本気で信じ、活動をしてきた。あれから30年。形は違えども、新しい日本が顔を見せようとしている。戦後の自民党一党支配が終わりを告げ、「官僚内閣制」から実体ある「議院内閣制」へ向う条件が生まれる可能性への前進。政権交代は始点にほかならない。国民が主人公となる「もう一つの日本」だ。

 板橋の朝。ある男性が声をかけてきた。「小沢問題をどう思う」。小沢一郎という政治家が「古いタイプ」であるとはいえ、政権交代にはなくてはならない存在であること、したがって辞任してはならないと伝える。07年度の政治資金収支報告では、小沢代表の収入総額は全国会議員のなかで71位、企業団体献金でも21位である。政治資金規正法に違反していない秘書を逮捕するのなら、自民党議員サイドも同じように捜査しなければ不当だとも語る。「よし、そのとおり」と堅い握手をすると男性は地下鉄の階段を降りていった。路上でこれまで私に声をかけてきた全員が小沢続投の立場だという事実は重要だ。いま「小沢問題」はどうなっているのか。「週刊朝日」(5月15日号)の特集は必読。元検事の郷原信郎さんとジャーナリストの魚住昭さんの「『西松建設事件』とマスコミ報道」は、“異常”な捜査とマスコミの実相を暴き、検察が沈黙してしまった背景を松田光世さんが「貝になってしまった『法の番人』たち」で書いている。高野孟さんは「いま小沢が辞めたら民主主義の敗北だ」と問題の本質を剔出。「政治資金問題を巡る政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会」の議論も必見。テレビや新聞報道では知ることのできない分析がここにはある。